カドサイラ(トラスツズマブ エムタンシン)、血小板と肝機能に気を付ける。

カドサイラ(トラスツズマブ エムタンシン)、血小板と肝機能に気を付ける。

カドサイラ(トラスツズマブ エムタンシン)はハーセプチンにDM1という武器を持たせたイメージの薬です。特徴的な副作用に血小板減少や肝機能異常があり、1サイクル目のday8に一番悪くなる可能性が高いです。

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カドサイラ(トラスツズマブ エムタンシン)、血小板と肝機能に気を付ける。

由来

  • Antibody-Drug Conjugate(抗体薬物複合体)よりADCを取り、kADCyla

 

何にもつなげることはできない。

 

特徴

  • カドサイラ(トラスツズマブ エムタンシン)はHER2陽性乳癌細胞に対して選択的に作用し、トラスツズマブによる抗腫瘍効果と、DM1による細胞傷害活性を併せ持つ。

 

カドサイラ(トラスツズマブ エムタンシン)の作用機序のイメージとしては、ハーセプチン(トラスツズマブ)に、より強力な武器を装備させているような感じである。

 

一応、HER2を絡めて復習していく。

 

HER2は、Human Epidermal Growth Factor Receptor Type 2の略で、ヒト上皮増殖因子受容体2型と訳される。名前が示すように細胞が増殖する因子の受け皿としての役割があり、これがたくさんあることで、細胞は過剰に増殖してしまう。HER2陽性乳癌の患者さんは、通常の人に比べて、HER2が多く発現している。

 

 

ハーセプチン(トラスツズマブ)はHER2に特異的に結合することで、HER2の機能を抑える。よって増殖が抑えられる。

 

ここまでが、ハーセプチン(トラスツズマブ)となる。

 

カドサイラ(トラスツズマブ エムタンシン)は、ハーセプチン(トラスツズマブ)にDM1という細胞障害性の武器を持たせているので、より強力にがん細胞を攻撃できる。RPGで言うなら、武器を装備せず素手で攻撃するよりか、剣を装備して攻撃した方が、ダメージを与えられるのと同じだ。

 

 

用法用量

  • 1回3.6mg/kg(体重)を3週間間隔で点滴静注する。(初回90分かけて投与。2回目以降は30分まで短縮可能)

 

調製法
  • 添付の日局注射用水(点滴静注用100mg:5mL、点滴静注用160mg:8mLにより溶解し、必要量を抜き取り、日局生理食塩液250mLに希釈し、点滴静注。

 

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休薬、減量

副作用の症状、重症度等に応じて考慮。減量後に再度増量はしない

 

  • 通常投与量;3.6mg/kg
  • 1段階減量;3.0mg/kg
  • 2段階減量;2.4mg/kg
  • 3段階減量;投与中止

 

休薬及び中止基準(詳細は添付文書参照)
  • 左室駆出率(LVEF)低下
  • AST(GOT)、ALT(GPT)増加
  • 高ビリルビン血症
  • 血小板減少症
  • 末梢神経障害

 

重大な副作用

  • 間質性肺疾患、心障害、過敏症、Infusion reaction、肝機能障害、肝不全、血小板減少症、末梢神経障害

 

経験したこと

乳がんの勉強会に参加した。トリプルネガティブの話や、アバスチンの副作用対策など色々と話があったのだが、カドサイラ(トラスツズマブ エムタンシン)が特に興味深かったのでまとめてみようと思った。

 

カドサイラ(トラスツズマブ エムタンシン)はHER2陽性転移・再発乳がんに対して二次治療で推奨されている。

 

特徴的な、副作用として、血小板減少肝機能異常があり、これらは休薬、減量、中止基準の項目にもある。この血小板減少や肝機能異常は1サイクル目のday8が一番悪くなるデータがあり、それ以降は回復する可能性が高い。よって、1サイクル目のday8付近で検査値を見ることは重要なことである。

 

 

その他にも、鼻出血や倦怠感もでやすいので、あわせてフォローしていくことが重要である。

 

まとめ

  • カドサイラ(トラスツズマブ エムタンシン)はハーセプチンに武器を持たせたイメージの薬。
  • 血小板減少や肝機能異常は1サイクル目のday8が一番悪くなる可能性が高い。

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