イノラス配合経腸用液、味とにおいをテイスティング!!

イノラス配合経腸用液、味とにおいをテイスティング!!

イノラス配合経腸用液は、今までの栄養剤よりも含まれているカロリーが高いです。イノラス配合経腸用液を試飲してみたので、味とにおいをまとめました。

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イノラス配合経腸用液、味とにおいをテイスティング!!

由来

  • Enteral Nutrition+ORAl nutritional Supplementsより。

 

特につなげられない。

 

特徴

  • 高濃度(1.6kcal/mL)の半消化態経腸栄養剤。
  • 維持エネルギー量の低い患者の栄養管理にも配慮し、1袋300kcalで1日に必要なビタミン・微量元素の約1/3をとれる。
  • ヨウ素・セレン・クロム・モリブデン、カルニチン・コリン配合
  • たん白質源には濃縮乳たん白質とカゼインナトリウムを配合し、1袋300kcalあたり、たん白質量を12gとした。
  • 脂肪源にはMCT(中鎖脂肪酸トリグリセリド)のほか、ω3系脂肪酸の供給源としてシソ油と魚油を配合し、ω3:ω6を1:3に設定。
  • 糖質源に精製白糖は使用せず、デキストリンのみを配合。
  • 服薬アドヒアランスに配慮し、複数のフレーバーを用意。

 

イノラス配合経腸用液は、ラコールNFの進化版のようなイメージで、今までの栄養剤よりも含まれているカロリーが高い。そのため従来のものより少ない量で高カロリーを摂取できる。その代わり、イノラス配合経腸用液は水分含量は約75%と少ないため脱水に気をつける必要がある。

 

 

イノラス配合経腸用液の栄養成分は1袋(187.5ml、300kcal)以下のようになっている。

 

  • たん白質;12.00g
  • 脂肪;9.66g
  • 糖質;39.79g
  • イヌリン;3.00g
  • ナトリウム;270.0mg
  • カリウム;551mg
  • カルシウム;266.6mg
  • マグネシウム;123.4mg
  • リン;333.4mg
  • 塩素;416mg
  • 鉄;3666μg
  • 亜鉛;3999μg
  • マンガン;1331μg
  • 銅;300μg
  • ヨウ素;43.1μg
  • セレン16.9μg
  • クロム;13.1μg
  • モリブデン;9.9μg
  • レチノールパルミチン酸エステル;283.1μgRE
  • コレカルシフェロール;5.01μg
  • トコフェロール酢酸エステル;7479μg
  • メナテトレノン;24.99μg
  • フルスルチアミン;551μg
  • リボフラビン;534μg
  • ピリドキシン;469μg
  • シアノコバラミン;1.500μg
  • アスコルビン酸2-グルコシド;127.9mg
  • ニコチン酸アミド;5.01mg
  • パントテン酸;2001μg
  • 葉酸;80.1μg
  • ビオチン;16.69μg
  • カルニチン;50.1mg
  • コリン;183.4mg
  • トリカプリリン;1521mg
  • リノール酸;2666mg
  • α-リノレン酸;816mg
  • ドコサヘキサエン酸;145.1mg

 

TPNを行う際に、微量元素を加えることが推奨されているように、長期経管栄養をしていると微量元素が不足しがちである。イノラス配合経腸用液はビタミンや微量元素を配合していて、3袋取ることができれば1日に必要な微量元素やビタミンを摂取することができる。特にセレンが入っているのは大きい。セレンは心筋や骨格筋の統合性の維持、核酸代謝、抗酸化作用などをもつ。

 

 

用法用量

  • 1日562.5〜937.5mL(900〜1,500 kcal)を経管又は経口投与する。経管投与の投与速度は50〜400 mL/時間とし、持続的又は1日数回に分けて投与。経口投与は1日1回又は数回に分けて投与。投与量、投与速度は適宜増減する。

 

当たり前だが、経口食で栄養摂取できるときは、経口食にきりかえる。

 

また下痢などを起こすことがあるため、経管の場合は低速度から投与を開始する。さらに詰まる可能性があるため、チューブのフラッシュが必要。チューブはDEHPを含んでいると溶出するため、DEHPを含まないものが望ましい。

 

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重大な副作用

  • ショック、アナフィラキシー

 

経験したこと

イノラス配合経腸用液の勉強会をした。勉強会とともに試飲もしたため、個人的な感想をまとめておこうと思う。

 

イノラス配合経腸用液はヨーグルトフレーバーりんごフレーバーがある。フレーバーなので、どちらも見た目の色はほぼ変わらずクリーム色のような色をしている。

 

ヨーグルト味は、においはあまりヨーグルトの香りはしない。実際に飲んでみると、最初のインパクトはいつもの栄養剤のあの味がくる。遅れて1秒後くらいにヨーグルトの味がした。

 

リンゴ味は、においは結構りんごの香りがする。実際に飲むと香りの割にはりんご味が薄く感じた。

 

 

好みがわかれると思うが、私はヨーグルトの方が好きだ。加温して温かいバージョンも飲んでみたが、うん、まずい(笑)ちなみに加温する場合は、高温(70℃以上)を避けて、未開封のまま湯煎する。

 

保存などは凍結保存や室温を上回る温度下での保存は避けるとなっている。また開封後は冷蔵庫に保管して24時間以内に使用となっている。

 

イノラス配合経腸用液は栄養成分としては優秀な気がしたが、もう少し味の改良が必要だと感じた。いくら成分が優秀でも患者さんが受けつけてくれなければ、栄養はゼロとなってしまう。他のフレーバーなどが出ることに期待!!

 

まとめ

  • イノラス配合経腸用液は、より少量で高カロリーを摂取できる経腸栄養剤。
  • イノラス配合経腸用液は、微量元素も含んでおり、3袋で1日に必要な微量元素を摂取できる。
  • イノラス配合経腸用液のヨーグルトフレーバーはにおいはあまりヨーグルトの香りはしないが、味は遅れてヨーグルト味がくる。
  • イノラス配合経腸用液のりんごフレーバーはにおいはりんごの香りだが、味は思いのほか薄く感じた。

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