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他のエリプタのデバイスに、アノーロとレルベアがある。医師から質問タイムで名前が覚えにくすぎると言われていた。
エンクラッセ(ウメクリジニウム)はLAMA(Long Acting Muscarinic Antagonist);長時間作用型抗コリン薬であり、気管支平滑筋にある、ムスカリン受容体へのアセチルコリンの結合を競合的に阻害する。
ICS/LABAと併用することができ、最終的にはレルベアと組み合わさった3剤混合型も開発されているそう。
例えばアドエアなどは吸うまでに2ステップかかるが、エリプタというデバイスは、カバーをあけて吸うだけである。
吸入し忘れたら、気づいた時点で吸入し、次はいつも通りの時刻に吸う。1日1回の原則を守ればよい。
うまく吸えていれば、甘みを感じる。うまく吸えているかわからないときは、カバー開け閉めせず、カバーを開けた状態で何回か吸入する。(カバーを開け閉めすることで薬が充填されてしまうため)
吸入後は、うがいが必要とのこと。ステロイドは入っていないが、吸入することによる気道系の副作用の軽減が図れるため。
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エンクラッセ(ウメクリジニウム)の勉強会をした。この吸入薬のデバイスは「エリプタ」と呼ばれる。
吸入器の中に、ブリスターシートが装填されている。吸入するところのカバーを開けると、それにあわせて、吸入器の中でブリスターシートがはがれて、口の吸うところ(マウスピース)にセットされる。それを吸うという仕組みである。
ブリスターシートも修正テープの詰め替え用のように、中で巻き取られているため、実質患者がする作業はカバーを開けて吸うだけという、大変わかりやすいデバイスだと思った。ただ、用法用量にも書いたように、うまく吸えているかわからない時の対応をしっかり伝えておくことが重要だと感じた。開け閉めして吸うを何度も繰り返すと、倍量どころではなくなるからである。
エリプタのデバイスを持つ薬は、エンクラッセ(ウメクリジニウム)以外にも、アノーロ、レルベアがあり、エンクラッセ(ウメクリジニウム)は容器が緑色、アノーロは赤色、レルベアは青色と色分けをしている。
冒頭でもお話ししたように、医師から「名前とICS、LABA、LAMAどれがどれに入っているか覚えられない。エリプタの方がインパクト強くて、出そうと思ったときに、出せないよ。」と言われていた。デバイスが素晴らしいだけあって、名前を思い出せないだけで、処方されないのは悲しいことである。ものを売るためには、ネーミングセンスも重要なことだと改めて実感した。