エンクラッセ(ウメクリジニウム)、エリプタという新しいデバイス

エンクラッセ(ウメクリジニウム)、エリプタという新しいデバイス

エンクラッセ(ウメクリジニウム)はCOPDに使われ、エリプタという新しいデバイスである。エンクラッセは患者が実際にするのはカバーをあけて吸うだけと、大変わかりやすいが、重複吸入に気を付ける必要がある。

Sponsored Link

エンクラッセ(ウメクリジニウム)、エリプタという新しいデバイス

由来

  • 由来なし。エリプタはellipse(楕円)より

 

他のエリプタのデバイスに、アノーロとレルベアがある。医師から質問タイムで名前が覚えにくすぎると言われていた。

 

特徴

  • 24時間を通じて気管支拡張効果が持続する。
  • ICS/LABA配合剤への併用に関する効果、安全性が確認されている。
  • エリプタは1アクションで吸入できるデバイスである。

 

エンクラッセ(ウメクリジニウム)はLAMA(Long Acting Muscarinic Antagonist);長時間作用型抗コリン薬であり、気管支平滑筋にある、ムスカリン受容体へのアセチルコリンの結合を競合的に阻害する。

 

 

ICS/LABAと併用することができ、最終的にはレルベアと組み合わさった3剤混合型も開発されているそう。
例えばアドエアなどは吸うまでに2ステップかかるが、エリプタというデバイスは、カバーをあけて吸うだけである。

 

用法用量

  • 1日1回、1回1吸入

 

吸入し忘れたら、気づいた時点で吸入し、次はいつも通りの時刻に吸う。1日1回の原則を守ればよい。

 

 

うまく吸えていれば、甘みを感じる。うまく吸えているかわからないときは、カバー開け閉めせず、カバーを開けた状態で何回か吸入する。(カバーを開け閉めすることで薬が充填されてしまうため)

 

吸入後は、うがいが必要とのこと。ステロイドは入っていないが、吸入することによる気道系の副作用の軽減が図れるため。

 

重大な副作用

  • 心房細動など

 

Sponsored Link

Sponsored Link

 

経験したことなど

エンクラッセ(ウメクリジニウム)の勉強会をした。この吸入薬のデバイスは「エリプタ」と呼ばれる。

 

吸入器の中に、ブリスターシートが装填されている。吸入するところのカバーを開けると、それにあわせて、吸入器の中でブリスターシートがはがれて、口の吸うところ(マウスピース)にセットされる。それを吸うという仕組みである。

 

ブリスターシートも修正テープの詰め替え用のように、中で巻き取られているため、実質患者がする作業はカバーを開けて吸うだけという、大変わかりやすいデバイスだと思った。ただ、用法用量にも書いたように、うまく吸えているかわからない時の対応をしっかり伝えておくことが重要だと感じた。開け閉めして吸うを何度も繰り返すと、倍量どころではなくなるからである。

 

エリプタのデバイスを持つ薬は、エンクラッセ(ウメクリジニウム)以外にも、アノーロ、レルベアがあり、エンクラッセ(ウメクリジニウム)は容器が緑色、アノーロは赤色、レルベアは青色と色分けをしている。

 

冒頭でもお話ししたように、医師から「名前とICS、LABA、LAMAどれがどれに入っているか覚えられない。エリプタの方がインパクト強くて、出そうと思ったときに、出せないよ。」と言われていた。デバイスが素晴らしいだけあって、名前を思い出せないだけで、処方されないのは悲しいことである。ものを売るためには、ネーミングセンスも重要なことだと改めて実感した。

 

まとめ

  • エンクラッセ(ウメクリジニウム)はLAMAである。
  • エリプタは開けて吸うだけの作業でOK。ただしうまく吸えているかわからないときは、カバーを開け閉めして吸ってはならない。

就職や転職でお悩みの方はコチラ!私はここで年収120万円上がりました

Sponsored Link