硫酸マグネシウム補正液、リン酸ナトリウム補正液との配合変化。

硫酸マグネシウム補正液、リン酸ナトリウム補正液との配合変化。

硫酸マグネシウム補正液は、低マグネシウムの補正目的で使われます。リン酸イオンと沈殿を生じることがあるので、配合変化に注意が必要な薬剤になります。

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硫酸マグネシウム補正液、リン酸ナトリウム補正液との配合変化。

由来

  • 補正用の硫酸マグネシウム液+含量

 

わざわざ由来が書かれていた。

 

特徴

  • 1mL中にMg2+とSO42-をそれぞれ1mEq含んでいるため、投与量の計算が容易である。
  • 電解質の補正用製剤であるため、必ず希釈して使用する。
  • 妊婦に長期投与した際に、胎児、新生児に一過性の骨化障害があらわれることがある。

 

構造式はMgSO4・7H20で、1本20ml中に、Mg2+とSO42-がそれぞれ20mEq入っている。マグネシウムの補正に使われる。

 

 

ちなみに低マグネシウムは、別ページ、マグラックス(酸化マグネシウム)、低マグネシウム血症の治療でまとめたように以下のようなものである。

 

低マグネシウム血症

血清マグネシウムの正常値は1.7〜2.4mg/dLである。

 

症状
  • テタニー;マグネシウムが不足することで神経の刺激伝導が速くなるため、また低カルシウムも起こるため
  • 低カリウム血症;Na-Kポンプがうまく働かず、細胞内よりKが流出するため
  • 低カルシウム血症;副甲状腺ホルモンの分泌や効き目が悪くなるため

 

原因
  • マグネシウム摂取量の低下、消化管からのマグネシウム吸収低下
  • 薬剤性;利尿剤、ゲンタマイシン、カルベニシリン、アムホテリシンB、シスプラチンなどによりマグネシウムの尿中排泄が増えるため
  • Gitelman(ギッテルマン)症候群;遠位尿細管でのマグネシウム再吸収が低下するため
  • アルコール依存症;マグネシウムの排泄が増えるため。(ちなみにマグネシウムはチアミンをチアミンピロリン酸へ変換するのに必要)

 

治療
  • マグネシウムの補充(点滴、内服)

 

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他剤であるが、マグセント(硫酸マグネシウム、ブドウ糖液配合)などは婦人科系の薬として使われる。今回の硫酸マグネシウム補正液もその名の通り、「硫酸マグネシウム」を含む。Mg2+は胎盤を容易に通過して胎児にも影響を与えてしまう。よって胎児に骨化障害が起こる可能性がある。

 

骨化障害の機序の詳細は判明していないが、胎児で低カルシウム血症が生じてしまい、骨の石灰化が十分に行われなくなってしまうことによるものと考えられているそうだ。

 

 

用法用量

  • 電解質補液の電解質の補正用として、体内の水分、電解質の不足に応じて電解質補液に添加して用いる。

 

重大な副作用

  • 特になし

 

経験したこと

注射の監査をしていて、硫酸マグネシウム補正液とリン酸ナトリウム補正液がソルラクトに混合の指示になっていた。

 

ん?リン酸ナトリウム補正液はカルシウムとマグネシウムは配合変化でダメだったはず・・・念のため添付文書で確認すると、

 

  • 硫酸マグネシウム補正液はリン酸イオンと沈殿を生じることがあるので注意すること。
  • リン酸ナトリウム補正液は「カルシウムイオンで沈殿を生じるので注意すること」、「マグネシウムイオンで沈殿を生じることがあるので注意すること」

 

となっていた。リン酸ナトリウムのカルシウムとマグネシウムで微妙に言葉が違う。カルシウムは断言されているが、マグネシウムは可能性のような文言だ。

 

まぁそれはともかく、硫酸マグネシウム補正液とリン酸ナトリウム補正液は、添付文書上、相思相愛!先生に問い合わせし、二人(硫酸マグネシウム補正液とリン酸ナトリウム補正液)はお別れとなりました。

 

 

まとめ

  • 硫酸マグネシウムは補正目的で使われる。
  • リン酸イオンと沈殿を生じることがあるので、配合変化に注意が必要。

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