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気になったので、少し調べてみた。Dianaは英語読みだとダイアナ。ギリシャ神話のアルテミスと同一視されるらしい。神話が理解不能だったので、とりあえず月の女神様のようだ。
ゲスターゲンは黄体ホルモンのこと。プロゲステロンも黄体ホルモンとして有名だが、ゲスターゲンはプロゲステロンを含めた総称である。黄体ホルモンから、子宮内膜症を連想できれば・・・というところ。
プロゲスチンとは、人工的に作られた黄体ホルモン作用をもつ物質のことである。
子宮内膜が増えるには、エストラジオール(卵胞ホルモン)が必要であることを頭に入れる必要がある。ディナゲスト(ジエノゲスト)は
妊娠していないことを確認し、内服中は非ホルモン性の避妊をさせる。月経開始2〜5日目の理由は、排卵に向けエストロゲンが増え、それを抑える狙いがあるため。医師によっては2回のところを12時間ごととコメントをいれることも。
なお、ディナゲスト(ジエノゲスト)内服中は、他の薬物治療と比べて月経がほぼ来なくなるのもメリットだ。月経は女性ならではのイベントで、月1回やってくるのが嫌な人もいる。そういう患者さんは、お金が他の薬物治療に比べて多少高くなっても、ディナゲスト(ジエノゲスト)を出してほしいという患者さんもいるそうだ。もし治療が終了し、ディナゲスト(ジエノゲスト)の内服終了となれば、1ヶ月程度で今まで通り月経が戻ってくる。
ディナゲスト(ジエノゲスト)はエストロゲンの産生を抑制するために、子宮内膜が通常より薄くなる。そこにディナゲスト(ジエノゲスト)のプロゲステロンの作用が働く。薄い子宮内膜は通常の厚さの子宮内膜よりはがれやすいため不正出血が起こる。
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病棟から至急の指導の依頼がくる。
カルテを開くと、フェロミアとレバミピドとなっていた。他の薬は・・・と見ていると、ディナゲストがあるじゃないですか!!他にも婦人科にコンサルしてたのか!!
準備をして患者のところに行く。
私「ディナゲスト飲んだことありますか?」
患者「ないです」
私「医師から飲み方とか聞いていますか?」
患者「聞いていないです」
私「デリケートな話で申し訳ないですが、月経周期の2〜5日目から飲み始めてください。カルテを見たところ、タイミング的にはちょうどよさそうです」
患者「そうなんですか〜。2〜5ってなんか難しいですね。ピルみたいに月経開始で飲み始めるとか、きちっと決めてくれればわかりやすいのに」
というやりとりがあった。
確かに月経開始5日目とかにした方がわかりやすそうな気がした。飲み続けるとはいえ、普通の薬と違い、開始のタイミングには注意したい薬であると思った。
なお、不正出血に関しては投与期間が長くなるにつれて、不正出血が減るデータが出ている。よって、患者にはその旨を伝えて、異常な出血が起こらない限りは内服を続けるよう指導が必要である。先生いわく、4ヶ月くらいは我慢してほしいと言っていた。万が一不正出血が起こっても内服を中止すれば、2週間くらいで普通なら出血が治まるとも教えていただいた。よって、不正出血に備えて生理用品などを持ち歩くように指導すると、なおよいと思った。(もちろん、その患者にはそのように話しました。)