ヴィキラックス、ジェノタイプ2の適応取得

ヴィキラックス、ジェノタイプ2の適応取得

ヴィキラックスはジェノタイプ1に対して適応を取っていたが、新たにジェノタイプ2の適応を取得した。両方の適応をとったのは国内初である。ジェノタイプ2に使う場合には、リバビリンと併用して治療する。

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ヴィキラックス、ジェノタイプ2の適応取得

由来

 

  • Vieはlife、Kira(cure)は治癒、axは斧を意味する。

 

どうやらVieはフランス語のようだ。Kiraとaxは英語。kiraはcureに音が似ているだけだと思われる。何もつなげられるものがない。

 

特徴

 

  • NS5A阻害剤のオムビタスビル、NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤のパリタプレビル、パリタプレビルのブースターであるリトナビルを配合している。
  • ジェノタイプ1のC型慢性肝炎とC型代償性肝硬変に投与され、1日1回2錠、12週間で使われる。
  • ジェノタイプ2のC型慢性肝炎に投与され、1日1回2錠、16週間(リバビリンと併用)で使われる。

 

ヴィキラックスの作用機序の前に、ウイルスの増殖機構を確認する。

 

  1. 細胞表面にウイルスが吸着する。
  2. 細胞内へ取り込まれ、侵入する。
  3. ウイルスのRNAを放出する(脱殻)
  4. ウイルスが複製される。
  5. ウイルスが放出される。

 

 

このうちCの複製に関わるのが、NS5AやNS3/4A。オムビタスビルやパリタプレビルはそれを阻害することによって、ウイルスの複製を妨げる。

 

NS5AはHCV複製に不可欠なウイルスのリン蛋白質である。オムビタスビルはNS5Aを阻害する。

 

NS3/4AはHCV複製に不可欠なセリンプロテアーゼである。パリタプレビルはNS3/4Aを阻害する。

 

パリタプレビルはCYP3A4により代謝されるため、CYP3A4を阻害するリトナビルも配合されている。

 

用法用量

セログループ1(ジェノタイプ1)のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変

 

  • 1日1回2錠を食後に経口投与。12週間投与する。

 

セログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎

 

  • リバビリンとの併用において、1日1回2錠を食後に投与。16週間投与する。

 

併用するリバビリンは体重によって用法用量が変わる。

  • 60kg以下;朝食後200mg、夕食後400mg
  • 60〜80kg;朝食後400mg、夕食後400mg
  • 80kg以上;朝食後400mg、夕食後600mg

 

 

空腹時投与と比べて食後投与の方がバイオアベイラビリティが良好であるため食後。

 

リバビリンとの併用により、貧血の副作用が出やすくなるため、ヘモグロビンの値は12g/dL以上であることを確認する。

 

飲み忘れた場合は、服用予定時間から12時間経過していなければ忘れた分を服用。服用予定時間から12時間経過していればスキップする。

 

 

重大な副作用

体液貯留、肝機能障害、肝不全、急性腎不全、貧血など

 

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経験したことなど

ヴィキラックスの勉強会を行った。

 

ヴィキラックスは、セログループ1(ジェノタイプ1)のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変にのみ適応だったが、新たにセログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎の適応も取得した。

 

現在日本国内ではジェノタイプ1が約7割、ジェノタイプ2が約3割いるそうで、セログループ1(ジェノタイプ1)とセログループ2(ジェノタイプ2)の両方の適応をとったのはヴィキラックスが国内初である。

 

新たに取得したジェノタイプ2のデータのSVR12率(投与終了後12週時点のHCV RNA持続陰性化率)を見ると、ジェノタイプ2aの未治療例では93.9%、既治療例では93.8%となっていた。それに対し、ジェノタイプ2bの未治療例では85.7%、既治療例では56.3%を示していた。ジェノタイプ2aであれば、安定して治療が出来そうであった。

 

併用禁忌薬が多いので注意が必要。併用禁忌はめずらしい薬が多いものだが、ヴィキラックスの併用禁忌はよく目にするものが多いので注意が必要だと感じた。

 

まとめ

  • ヴィキラックスがジェノタイプ2の適応を取得。リバビリンとの併用で16週間投与する。

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