アレビアチン(フェニトイン)はpH12と塩基性で結晶化が起こるため、原則4倍希釈まで

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アレビアチン(フェニトイン)、希釈の方法は?

由来

  • Alleviate(緩和する、楽にする)、てんかんの苦痛を和らげることによる

 

英語が強くないとわからない。わかったとしても何を楽にするんだっけ?となりそう。

 

特徴

  • フェニトイン自体は弱酸性の物質であり水に極めて難溶性である。このため、プロピレングリコール、エタノールを加え、同時にpHを高くして、ナトリウム塩の形で可溶化している。

 

 

てんかんは、ニューロンからの異常な放電の広がりが原因であると考えられている。よってニューロンの異常な放電を抑えることができれば、発作を抑えられることになる。ニューロンが放電するには、神経の脱分極が必要であり、これにはいくつかのイオンチャネルが関わっている。

 

アレビアチン(フェニトイン)の作用機序は、そのうちのナトリウムチャネルを遮断することで、ナトリウムが細胞内に入るのを抑制する。よって神経の脱分極が抑えられる。神経の脱分極が抑えられれば、ニューロンの放電が抑えられるため、てんかんに効くということになる。

 

別ページ、配合変化、薬剤師と看護師で協力するにもあるように、アレビアチンは製剤としてみると、pH12塩基性を示す。

 

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用法用量

  • 本剤2.5〜5ml(フェニトインナトリウムとして125〜250mg)を1分間1mlを超えない速度で徐々に静脈内注射する。以上の用量で発作が抑制できない場合は30分後さらに2〜3ml(フェニトインナトリウムとして100〜150mg)を追加投与するか、他の対策を考慮する。

 

眼振、構音障害、運動失調などが過量投与時に現れ、中止または減量で消失する。他にも心筋に直接作用して、徐脈や血圧低下を起こすこともある。よって、血中濃度測定することが望ましく、トラフ値が10〜20μg/mlが推奨とされている。

 

重大な副作用

  • 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、過敏症症候群、SLE様症状、再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、単球性白血病、血小板減少、溶血性貧血、赤芽球癆、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、間質性肺炎、心停止、心室細動、呼吸停止、強直発作、悪性リンパ腫、リンパ節腫脹、小脳萎縮、横紋筋融解症、急性腎不全、間質性腎炎、悪性症候群など

 

経験したこと

先生から、「アレビアチン(フェニトイン)を使いたいが、パソコンの画面に警告文が出てくる」と電話があった。話を聞いていると、希釈でエラーが起こっているようだった。

 

久しぶりにアレビアチン(フェニトイン)の処方が来て、自信がなかったため調べて折り返すことに。

 

困ったときの注射薬監査マニュアルである。調べてみると、「生理食塩水、注射用水であれば4倍希釈まで」と書いてある。これだ。

 

 

先生に調べた内容を伝えると「そうしたら生食50mlはダメってことだよね?生食20で希釈したら、5分以下で落とすことになるよね。アレビアチン(フェニトイン)は痛がる患者多いから、ゆっくりにしたいな・・・決めた!生食は50mlにします。」

 

こんな感じで先生のご判断で希釈が決定。先生の経験上、アレビアチン(フェニトイン)は痛がる人がいるらしい。ホストイン(ホスフェニトイン)を本当は使いたかったらしかったが、当院は採用がない。先生の業界ではホストイン(ホスフェニトイン)の方が、スタンダードらしい。全く知らなかったので、今度時間があるときに調べてみようと思った。

 

まとめ

  • アレビアチン(フェニトイン)の希釈液は結晶化が起こるため、原則4倍希釈まで

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トルリシティ皮下注アテオス(デュラグルチド)、従来のGLP-1受容体作動薬より簡便
トルリシティ皮下注アテオス(デュラグルチド)は、GLP-1受容体作動薬で注射のデバイスです。従来のGLP-1受容体作動薬は、操作が煩雑だったが、グッドデザイン賞を受賞するくらい、操作が簡便である。
ニゾラールローション(ケトコナゾール)、脂漏性皮膚炎とコラージュフルフルシリーズのまとめ
ニゾラールローション(ケトコナゾール)は脂漏性皮膚炎の原因となるマラセチアを抑えます。外用薬のコンプライアンス不良の患者にはコラージュフルフルシリーズを試すのも1つの手段です。
日赤ポリグロビンN(pH4処理酸性人免疫グロブリン)、重症感染症における日数制限は?
日赤ポリグロビンN(pH4処理酸性人免疫グロブリンは、免疫グロブリン製剤で獲得免疫に関わります。適応の一つに重症感染症があるが、基本的には投与日数は3日で、症状詳記があれば5日まで投与可能(保証はできない)。
ニフレック配合内用剤、大腸内視鏡検査を受けてくるの巻
ニフレック配合内用剤は大腸内視鏡検査など、腸をきれいにするために飲みます。水に溶かして全体を2Lとして、そこから1時間に1Lの速さで飲み進めていきます。
ノバスタンHI(アルガトロバン)、注射の抗トロンビン薬
ノバスタンHI(アルガトロバン)は抗トロンビン作用によって抗凝固作用を示す、注射薬である。用法用量が変わっているため注意しなければならない。投与する看護師さんが混乱したり、間違ったりしないように薬剤師も気を配らなければならない。
バクタ(スルファメトキサゾール・トリメトプリム)、PCPの復習
バクタ(スルファメトキサゾール・トリメトプリム)は、ニューモシスチス肺炎などに使われる。葉酸の代謝を阻害するのが特徴である。PCP(ニューモシスチス肺炎)は免疫が落ちた人に発症しやすく、β-D-グルカンが上昇するのが特徴である。
パーサビブ(エテルカルセチド)、世界初の二次性副甲状腺機能亢進症の注射薬
パーサビブ(エテルカルセチド)は注射剤で、二次性副甲状腺機能亢進症に対して使われます。透析の返血時に投与ができるため、内服と比べると確実な投与が期待でき、検査値も安定したデータがえられます。
パスタロン(尿素)、乾皮症のまとめ
パスタロン(尿素)は角質を溶解させる働きと保湿効果があります。乾皮症は皮脂の減少などが原因のため、パスタロン(尿素)などの保湿剤を正しく使うことが重要です。
バルトレックス(バラシクロビル)と外用の保険
バルトレックス(バラシクロビル)は適応によって用法用量が変わり、腎機能に応じて減量が必要です。バルトレックスとアラセナ(ビダラビン)は併用すると保険で査定される可能性があります。
ハルナールD(タムスロシン)、術中虹彩緊張低下症(IFIS;アイフィス)とは
α1受容体遮断薬服用歴のある患者で白内障手術をする場合、術中虹彩緊張低下症(IFIS;アイフィス)を起こすことがあるため注意が必要です。
バンコマイシン眼軟膏(バンコマイシン)、眼内炎のまとめ
バンコマイシン眼軟膏(バンコマイシン)は細菌の細胞壁合成を阻害して、MRSAやMRSEなどに適応をもつため、MRSAやMRSEの術後眼内炎に使われる
ピマリシン点眼(ピマリシン)、感染性角膜炎のまとめ
ピマリシン点眼(ピマリシン)は真菌の細胞膜に存在するエルゴステロールと結合することで作用するため真菌性角膜炎に使われます。
ヒルドイドソフト軟膏(ヘパリン類似物質)、FTUの復習
ヒルドイドソフト軟膏(ヘパリン類似物質)は、構造式に親水基を多く持つため、保湿作用を示します。使用する量として、FTUがあり、部位ごとに適切なFTUがあります。
ファムビル(ファムシクロビル)、バルトレックス(バラシクロビル)との違い
ファムビル(ファムシクロビル)とバルトレックス(バラシクロビル)の違いをまとめた。ファムビル(ファムシクロビル)はバルトレックス(バラシクロビル)と比べて薬剤性脳症が起こりにくい。
ブイフェンド(ボリコナゾール)、併用禁忌以外にも視覚障害に気を付けよう。
ブイフェンド(ボリコナゾール)はアゾール系の抗真菌薬で、ラノステロールからエルゴステロールを作るのに必要な酵素を阻害することで真菌の細胞膜合成を阻害する。併用禁忌が多いイメージだが、視覚障害の副作用にも気を付けるべき薬である。
フィブラストスプレー(トラフェルミン)、使い方と火傷のまとめ
フィブラストスプレー(トラフェルミン)の使い方は溶解液に溶かして噴霧します。フィブラストスプレー(トラフェルミン)は火傷のU度などの場合に使われます。
フェントステープ(フェンタニルクエン酸)、慢性疼痛のeラーニングの確認は忘れずに!!
フェントステープ(フェンタニルクエン酸)はオピオイドμ受容体を刺激することで主に痛みをとります。慢性疼痛における適応も取りましたが、慢性疼痛でフェントステープ(フェンタニルクエン酸)を使う場合はeラーニングが必要です。
フォリアミン(葉酸)、妊婦に対する添付文書の使い方では過剰摂取!?
フォリアミン(葉酸)は、補酵素として働き、核酸塩基の合成や、アミノ酸代謝、造血などに関わります。フォリアミン(葉酸)が医師の判断のもと、妊婦に使われるのであれば、過剰摂取とはならない。
フォサマック、ボナロン(アレンドロン酸)とカルシウムの補正式
フォサマック、ボナロン、アレンドロン酸は骨粗しょう症に使われます。禁忌には低カルシウム血症があります。カルシウムの低アルブミン時の補正式の復習です。
プラルエント(アリロクマブ)、注射の高脂血症治療薬
プラルエント(アリロクマブ)はPCSK9を阻害することで、LDLコレステロール受容体の分解を防ぎ、LDLコレステロールを下げる。2週間に1回皮下注射して、スタチン系との併用のもと使われる。
プリズバインド(イダルシズマブ)、プラザキサ(ダビガトラン)の特異的中和剤
プリズバインド(イダルシズマブ)はプラザキサ(ダビガトラン)を速やかに中和したいときに使われる。プラザキサ(ダビガトラン)の手術前の休薬を守れないケースは少ないので、止血困難の方に使わるケースが多いのではないか。
プロシュア(栄養機能食品)、がん患者の体重減少と炎症とEPA
がん患者は様々な要因により、炎症や体重減少を起こす。それらはEPAを加えた栄養管理をすることで効果が期待できる。プロシュアは主にEPAを効率よく補給できる栄養機能食品である。
フロジン(カルプロニウム)、使い方と円形脱毛症のまとめ
フロジン(カルプロニウム)は円形脱毛症などに使われるが、湯あがりのあと等に使用すると副作用(局所発汗、そう痒感など)が強くあらわれる傾向があるため注意が必要です。
プロトピック(タクロリムス)、アトピー性皮膚炎のまとめ
プロトピック(タクロリムス)はアトピー性皮膚炎に使われ、特徴的な副作用に刺激感があるが、炎症が治まると比較的軽度になる。プロトピック(タクロリムス)0.1%製剤は塗布量にも注意が必要。
プロマック(ポラプレジンク)、ピロリ菌の呼気検査の休薬
プロマック(ポラプレジンク)は胃粘膜を直接保護してくれたり、味覚障害や亜鉛補充に使われます。ピロリ菌の呼気試験の前に、PPI、抗生物質、タケキャブ(ボノプラザン)、その他静菌作用のある胃粘膜保護薬は休薬が必要であるが、プロマック(ポラプレジンク)は休薬の必要なし。
フロリードゲル(ミコナゾール)、嘔気嘔吐の原因は?
フロリードゲル(ミコナゾール)はアゾール系で口腔内カンジダや食道カンジダに使われる。使い方は、ゲルを塗った後、飲み込む。フロリードゲル(ミコナゾール)は低確率だが、嘔気嘔吐を起こしうるため注意が必要である。
ベオーバ(ビベグロン)、ベタニスとの違い
ベオーバ(ビベグロン)は、β3受容体刺激薬です。ベタニス(ミラベグロン)とベオーバ(ビベグロン)の違いには、禁忌や相互作用が少なく、用量調整も不要であるという点が違います。
ベセルナ(イミキモド)、使い方と尖圭コンジローマのまとめ
ベセルナ(イミキモド)は炎症を惹起することで作用するので、特徴的な副作用に紅斑や排尿困難などがあります。ベセルナ(イミキモド)は尖圭コンジローマと日光角化症で使用期間などが違うので注意が必要です。
ベノキシール点眼(オキシブプロカイン) 、ゴールドマン圧平眼圧計のまとめ
ベノキシール点眼(オキシブプロカイン)は、局所表面麻酔としてゴールドマン圧平眼圧計の眼圧検査で痛くないように使われます。
ヘパリンCa皮下注(ヘパリンカルシウム)、ヘパリンナトリウムとの違い
ヘパリンCa皮下注(ヘパリンカルシウム)はアンチトロンビンVと複合体を形成して、抗血栓薬として使われます。ヘパリンCa皮下注(ヘパリンカルシウム)とヘパリンナトリウムの違いをまとめました。
ベムリディ(テノホビル アラフェナミドフマル酸塩)、腎機能による調節が不要なB型肝炎治療薬
ベムリディ(テノホビル アラフェナミドフマル酸塩)は、B型肝炎ウイルスの逆転写酵素を阻害することによって作用します。腎機能による用量調節が不要であり、耐性化も試験ではなかったB型肝炎の薬です。
ベルソムラ(スボレキサント)、10mg2錠は20mgとして使えるのか?
ベルソムラ(スボレキサント)はオレキシン受容体拮抗薬です。作用機序としては、オレキシンが覚醒に関わる神経を活性化するのをブロックします。最近新しい規格として10mgが出ましたが、それを2錠で20mgとして使えるのかという話です。
ペンレス(リドカイン)、伝染性軟属腫(水いぼ)への使い方
ペンレス(リドカイン)の使い方は伝染性軟属腫摘除予定部位に適切な大きさに切って約1時間貼付して使います。伝染性軟属腫(水いぼ)は水を介した感染はないとされるが、タオルやビート板や浮き輪などは共有しないようにします。
ホスミシンドライシロップ(ホスホマイシン)、とびひ(伝染性膿痂疹)のまとめ
ホスミシンドライシロップ(ホスホマイシン)はペプチドグリカンの材料の合成初期段階を抑えることで作用します。とびひ(伝染性膿痂疹)のうち、水疱性膿痂疹の原因がMRSAならホスミシンドライシロップ(ホスホマイシン)が使われます。
ホスリボン配合顆粒(リン酸二水素ナトリウム一水和物、無水リン酸水素二ナトリウム)、未熟児くる病と吸湿性について
ホスリボン配合顆粒(リン酸二水素ナトリウム一水和物、無水リン酸水素二ナトリウム)は未熟児くる病などに使われます。ホスリボン配合顆粒(リン酸二水素ナトリウム一水和物、無水リン酸水素二ナトリウム)は吸湿性があるため注意が必要です。
ボチシート(酸化亜鉛)、使い方と管理方法
ボチシート(酸化亜鉛)の主成分は酸化亜鉛で、湿疹などに使われます。ボチシート(酸化亜鉛)は使い方や管理方法が、ほかの薬と違うため、注意が必要です。
ボトックス注(A型ボツリヌス毒素)、眼瞼痙攣のまとめ
ボトックス注(A型ボツリヌス毒素)は末梢の神経筋接合部における神経終末内でのアセチルコリン放出抑制により神経筋伝達を阻害するため、眼瞼痙攣などに使われます。
ボナロン点滴静注バッグ(アレンドロン酸)、ステロイド性骨粗鬆症のまとめ
ボナロン点滴静注バッグ(アレンドロン酸)はビスホスホネート系で、骨粗鬆症に使われます。内服に比べて、骨に届きやすいです。ステロイドを長期使用する場合は、ステロイド性骨粗鬆症の恐れがあるので、危険因子をもとに使用を考慮すべきでしょう。
マグラックス(酸化マグネシウム)、低マグネシウム血症の治療
マグラックス(酸化マグネシウム)は制酸作用、緩下作用、尿路シュウ酸カルシウム結石の予防などに通常使われます。しかし時には、低マグネシウム血症の患者さんの治療に使われます。
マヴィレット(グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル)配合錠、ジェノタイプ1型〜6型まで試験した新薬
マヴィレット(グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル)配合錠は、ジェノタイプ1型〜6型まで試験されたHCV治療薬です。従来の治療期間は12週間でしたが、条件次第で最短8週間での治療が可能です。
マリゼブ(オマリグリプチン)、飲み忘れの対処法
マリゼブ(オマリグリプチン)は1週間に1錠でよい、DPP-4阻害薬です。マリゼブは肝臓では代謝されず、体内に分布し、腎臓でも再吸収されるメカニズムを持つので、長く効きます。
ミカトリオ(テルミサルタン、アムロジピンベシル酸塩、ヒドロクロロチアジド配合錠)、ARBとCa拮抗薬と利尿薬の3剤合剤
ミカトリオ(テルミサルタン、アムロジピンベシル酸塩、ヒドロクロロチアジド配合錠)はARBとCa拮抗薬と利尿薬の3剤合剤。縛りが厳しい分、条件さえ満たせれば、アドヒアランスの向上、経済的な患者の負担が見込める。
ミドリンP点眼(トロピカミド、フェニレフリン)、蛍光眼底検査のまとめ
ミドリンP点眼(トロピカミド、フェニレフリン)は瞳孔括約筋のM3受容体を遮断して散瞳させます。蛍光眼底検査は通常の眼底検査とは異なり、眼底をしっかり見るために散瞳薬が使われます。
ミノアップ(ミノキシジル)、壮年性脱毛症とプライバシー
ミノアップ(ミノキシジル)は、壮年性脱毛症の成長期を長くして、髪の毛を太く長くします。ミノアップ(ミノキシジル)などの薬は患者さんから申し出やすい環境を作ることが大事であり、プライバシーに配慮しなければなりません。
ミノマイシン(ミノサイクリン)、めまいの原因は神のみぞ知る
ミノマイシン(ミノサイクリン)はテトラサイクリン系で30Sリボソームに作用して効果を示します。ミノマイシン(ミノサイクリン)は、インタビューフォームや添付文書上では、めまいを起こす可能性が考えられます。
ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)、保管方法は冷所保存
ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)は痰などの粘液の構成比率を調整してサラサラにして出しやすくします。ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)は汚染防止のため、冷所保存で保管します。
メネシット配合錠(レボドパ、カルビドパ)、黒色尿の原因は?
メネシット配合錠(レボドパ、カルビドパ)が黒色尿を起こす原因は、レボドパの代謝物がメラニンのような色素を作るためである。患者さんを驚かせないためにも黒色尿は伝えておかなければならない。
メマリー(メマンチン塩酸塩)、抗認知症薬のコンプライアンスを上げるには
メマリー(メマンチン塩酸塩)は、非競合型NMDA受容体です。抗認知症薬を自己中断してしまうと、認知症の進行を抑えられなくなってしまいます。抗認知症薬は患者の環境や状況に応じた対策をすることで、コンプライアンスが上がります。
ユリーフ(シロドシン)、ODの落とし穴
ユリーフ(シロドシン)は前立腺肥大に伴う排尿障害に使われる。排尿障害に加えて畜尿障害も改善する。ODをはじめとして、さまざまな剤形があるが、患者さんに的確に伝えることで、新たな発見ができる場合もある。
ラゲブリオ(モルヌピラビル)、新型コロナウイルスに感染したの巻
ラゲブリオ(モルヌピラビル)は、新型コロナウイルスの複製の段階を阻害する作用機序です。新型コロナウイルスに感染した場合には、MY HER-SYSに登録して、食糧支援や療養証明書を印刷できるようにします。
ラックビー微粒N(ビフィズス菌)、フィリピンのマニラで謎の感染症をもらってくるの巻
ラックビー微粒N(ビフィズス菌)は整腸剤であり善玉菌のビフィズス菌を含んでいます。ビフィズス菌は乳酸に加えて酢酸を作って悪玉菌の繁殖を抑えます。フィリピンのマニラに行く際は、腹痛や下痢を含めて感染症には気を付けてください。
ラピアクタ(ペラミビル)、点滴静注のインフルエンザ治療薬
ラピアクタ(ペラミビル)はノイラミニダーゼを阻害して、インフルエンザを治療する薬である。点滴静注で使われ、内服困難や吸入困難のインフルエンザ患者に使われる。
ランタス注ソロスター(インスリングラルギン)、バイオシミラーと変更調剤
ランタス注ソロスター(インスリングラルギン)は基礎分泌を補う持効型インスリンです。ランタス注ソロスター(インスリングラルギン)の変更調剤として、バイオシミラーのインスリングラルギンBS注ミリオペンはできません。
リオナ(クエン酸第二鉄水和物)、黒色便と薬
リオナ(クエン酸第二鉄水和物)は食事由来のリン酸と結合して排泄する高リン血症治療薬です。リオナ(クエン酸第二鉄水和物)は鉄を含むため、黒色便が出る可能性のある薬です。
リクシアナ(エドキサバントシル酸塩水和物)、抗血栓薬とDOACの使い分け
リクシアナ(エドキサバントシル酸塩水和物)は第Xa因子を阻害することで抗凝固作用を示します、血栓は、血管や原因などによって抗血小板薬や抗凝固薬を使い分けます。DOACは患者状況によって使い分けます。
リクラスト(ゾレドロン酸)、1年に1回静脈内注射する骨粗鬆症治療薬は忘れそう?
リクラスト(ゾレドロン酸)は破骨細胞の機能を低下させることで骨粗鬆症の治療薬として使われる。1年に1回点滴静脈内注射なので忘れない工夫が必要である。ビスホスホネートは顎骨壊死のイメージが強いが、炎症性の副作用に気を付ける必要がある。
リーバクト配合顆粒(イソロイシン、バリン、ロイシン)、簡易懸濁はちからわざ!?
リーバクト配合顆粒(イソロイシン、バリン、ロイシン)は、非代償性肝硬変の低アルブミン血症の改善に使われます。リーバクト配合顆粒(イソロイシン、バリン、ロイシン)を簡易懸濁するには、ちからが必要です。
リバスタッチパッチ(リバスチグミン)、認知症関連症状に対するその他の薬のまとめ
リバスタッチパッチ(リバスチグミン)は、アセチルコリンエステラーゼとブチリルコリンエステラーゼを阻害することで効果を示します。認知症に関連するその他の症状には様々なものがあり、非薬物療法を試し、無効であるならば少量から検討するのが重要です。
リファジン(リファンピシン)、CYP以外にも尿の色などに気を付けよう。
リファジン(リファンピシン)は抗結核薬であり、DNA依存型RNAポリメラーゼを阻害することで、効果を示す。CYP誘導能で有名だが、尿の色が赤くなったりすることでも有名なので、患者に伝えるべき項目である。
リボスチン点眼(レボカバスチン)、2種類以上の目薬の使い方の順番
2種類以上の目薬を使う場合は、眼内移行の点では水性点眼薬を先に点眼してから、懸濁性点眼薬や眼軟膏を入れます。また2種類以上の目薬を使う場合は、薬物動態の面では一番効かせたいものを最後に持ってくると効果的です。
リメファー3B注射用、高カロリー輸液における、いまさらな疑問
リメファー3B注射用はビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12が入っています。リメファー3B注射用を高カロリー輸液に入れると、ビタミンの種類が不足する他にも、保険で切られる可能性があるようです。
硫酸マグネシウム補正液、リン酸ナトリウム補正液との配合変化。
硫酸マグネシウム補正液は、低マグネシウムの補正目的で使われます。リン酸イオンと沈殿を生じることがあるので、配合変化に注意が必要な薬剤になります。
リュープリン(リュープロレリン)、子宮内膜症と子宮筋腫の復習
リュープリン(リュープロレリン)は脳下垂体前葉の黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)受容体に作用し、反復投与すると受容体を減少させて効果を示す。子宮内膜症、子宮筋腫、前立腺がん、閉経前乳がんなどに使われる。
リンデロンV(ベタメタゾン吉草酸エステル)、足白癬(水虫)へのステロイド
足白癬で湿疹を合併する場合にはリンデロンV(ベタメタゾン吉草酸エステル)などのステロイドが出ることがあります。その他にも菌の存在が確認できなかった場合にも出ることがあります。
リンデロン点眼点鼻点耳(ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム)、ぶどう膜炎のまとめ
リンデロン点眼点鼻点耳(ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム)は抗炎症作用があります。ぶどう膜炎は原因により非感染性ぶどう膜炎の場合はステロイドが使われます。
ルセンティス硝子体内注(ラニビズマブ)、加齢黄斑変性のまとめ
ルセンティス硝子体内注(ラニビズマブ)はVEGFとVEGF受容体との結合を阻害します。黄斑は視野の中心部に関わるため加齢黄斑変性では変視症、中心暗転などの症状があります。
ルパフィン(ルパタジンフマル酸塩)、抗PAF作用も併せ持つ抗ヒスタミン薬
ルパフィン(ルパタジンフマル酸塩)は、ヒスタミン受容体拮抗薬だけでなく、抗PAF作用も併せ持ちます。ルパフィン(ルパタジンフマル酸塩)は、試験データ上、眠気が多いため夜に内服した方がいいかもしれません。
ルネスタ(エスゾピクロン)、制限によりブーム到来!?
ルネスタ(エスゾピクロン)は、アモバン(ゾピクロン)と比べてS体のみで作られている。デパス(エチゾラム)やアモバンが30日制限がかかったため、ルネスタが少しブームになりそうである。
リンゼス(リナクロチド)、便秘型過敏性腸症候群(便秘型IBS)とは?
リンゼス(リナクロチド)は便秘型過敏性腸症候群(便秘型IBS)に使われる薬です。グアニル酸シクラーゼ受容体のアゴニストとして作用することで、効果を示します。便秘型過敏性腸症候群(便秘型IBS)は腹痛や腹部不快感が特徴の便秘です。
レミニール(ガランタミン臭化水素酸塩)、各認知症の特徴
レミニール(ガランタミン臭化水素酸塩)は、アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害作用に加え、ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)へのアロステリック増強作用(APL作用)を併せもつ抗認知生薬です。各認知症の特徴を知り、早期介入することが重要です。

 
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