リクシアナ(エドキサバントシル酸塩水和物)、抗血栓薬とDOACの使い分け

リクシアナ(エドキサバントシル酸塩水和物)、抗血栓薬とDOACの使い分け

リクシアナ(エドキサバントシル酸塩水和物)は第Xa因子を阻害することで抗凝固作用を示します、血栓は、血管や原因などによって抗血小板薬や抗凝固薬を使い分けます。DOACは患者状況によって使い分けます。

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リクシアナ(エドキサバントシル酸塩水和物)、抗血栓薬とDOACの使い分け

由来

  • reliable(信頼できる)よりLI、FXa(作用機序)よりXA、語感よりリクシアナ(LIXIANA)と命名した

 

何かにつなげるのは厳しい。

 

特徴

  • FXa(活性化血液凝固第 X因子)を選択的、可逆的かつ直接的に阻害する国内初の経口抗凝固剤。
  • 経口投与後速やかに吸収され(Tmax 1〜3時間)、半減期は 10〜14 時間である。また、用量増加に伴いAUC、Cmaxの上昇が認められる。

 

作用機序を理解するにあたって、凝固系を見ていく。

 

凝固のメカニズムは、様々な経路によりプロトロンビンからトロンビンになる。トロンビンがフィブリノーゲンからフィブリンへの反応を促進する。

 

このうち、リクシアナ(エドキサバントシル酸塩水和物)は第Xa因子を阻害することによって抗凝固作用を示す。

 

 

用法用量

非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制
  • 体重60kg以下;30mgを1日1回
  • 体重60kg超;60mgを1日1回

 

体重60kgを超える患者のうち、次のいずれかに該当する患者には、30mgを1日1回経口投与すること。

 

  • キニジン硫酸塩水和物、ベラパミル塩酸塩、エリスロマイシン、シクロスポリンの併用
  • クレアチニンクリアランス30mL/min以上50mL/min以下
  • クレアチニンクリアランスが15mL/min以上30mL/min未満の患者では、血中濃度が上昇し、有効性及び安全性は確立していないので、本剤投与の適否を慎重に判断すること。投与する場合は、30mgを1日1回経口投与。

 

下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制
  • 30mgを1日1回経口投与する。

 

こちらに関しても以下のような注意書きがある。

 

  • 原則として、術後の入院中に限って使用する。
  • 下肢整形外科手術施行患者を対象として15日間以上投与した場合の有効性及び安全性は検討されていない。
  • 初回投与は、手術後12時間を経過し、手術創等からの出血がないことを確認してから行うこと。
  • 初回投与は、硬膜外カテーテル抜去あるいは腰椎穿刺から少なくとも2時間を経過してから行うこと。また、初回投与以降にこれらの処置を行う場合には、前回投与から12時間以上の十分な時間をあけ、かつ、予定している次回の投与の少なくとも2時間以上前に実施すること。
  • 腎機能障害のある患者では血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大するおそれがあるので、中等度の腎機能障害 (クレアチニンクリアランス30mL/min以上50mL/min未満)のある患者では、個々の患者の静脈血栓塞栓症発現リスク及び出血リスクを評価した上で、15mg1日1回に減量することを考慮する。

 

重大な副作用

  • 消化管出血、頭蓋内出血、眼内出血、 創傷出血、後腹膜出血、肝機能障害、黄疸、間質性肺疾患など

 

経験したこと

リクシアナ(エドキサバントシル酸塩水和物)の勉強会をした。勉強会というよりOD錠のプロモーションである。脳卒中を起こした患者は嚥下能力が低下していることもあり、確かにOD錠の存在意義は大きいと思う。

 

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まぁそれはともかくとして、勉強会で抗血栓療法でわかりやすいものがあったのでまとめておく。

 

抗血栓薬の使い分け

抗血栓薬は血栓の形成抑制に使われる。血栓は血流の速い環境にできる動脈系と、血流の遅い環境にできる静脈系で異なる。

 

血流の速い環境でできる血栓

血流が速い血管のアテロームで破綻や高ズリ刺激により血小板が、粘着、凝集して作られる。白色血栓が多く、動脈に形成される。

 

血小板が主な原因のため、抗血小板薬を用いる。

 

疾患としては、虚血性心疾患、アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞、一過性脳虚血発作(TIA)などがある。

 

血流の遅い環境でできる血栓

主にフィブリンが活性化することによりできる。フィブリンが赤血球を巻き込んだ血栓を作るために、赤色血栓が多く、静脈に形成される。

 

フィブリンが主な原因のため、抗凝固薬を用いる。

 

疾患としては、心原性脳梗塞症、全身性塞栓症、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症および肺血栓塞栓症)などがある。

 

 

DOAC

DOACはdirect oral anticoagulantsの略で、直接経口抗凝固薬などと訳される。従来はワーファリン一択だったが、リクシアナ(エドキサバントシル酸塩水和物)をはじめとして様々なものがある。DOACの特徴としては、以下のものがある。

 

  • 頭蓋内出血が少ない。
  • 凝固能検査による用量調節不要。
  • 腎排泄。

 

DOACの使い分け

患者状況に合わせて選択していくが、大きく4つの要素がある。

 

  • 有効性と安全性のどちらを重視するか
  • 腎機能
  • 1日服用回数
  • 嚥下能力

 

有効性と安全性のどちらを重視するか

消化管出血が起こる可能性が高い患者は、エリキュース(アピキサバン)、プラザキサ(ダビガトラン)を検討。イグザレルト(リバーロキサバン)、リクシアナ(エドキサバントシル酸塩水和物)は消化管出血が多いため。

 

腎機能

腎機能障害がある場合は、エリキュース(アピキサバン)を検討。エリキュース(アピキサバン)がDOACの中では、最も腎排泄率が低いため。

 

1日服用回数

コンプライアンス不良な患者は、1日1回で済むイグザレルト(リバーロキサバン)、リクシアナ(エドキサバントシル酸塩水和物)を検討。高齢者はコンプライアンスを保てないことが多く、1日2回より1日1回の方が楽。

 

嚥下能力

先ほども述べたように、嚥下能力が低下している場合はOD錠の方が楽。

 

 

まとめ

  • リクシアナ(エドキサバントシル酸塩水和物)は第Xa因子を阻害することで抗凝固作用を示す。
  • 血管や血栓の原因などによって、抗血小板薬か抗凝固薬を使い分ける。
  • DOACは患者状況に応じて使い分ける。

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