ツムラ牛車腎気丸、腎虚と糖尿病

ツムラ牛車腎気丸、腎虚と糖尿病

牛車腎気丸は八味地黄丸にゴシツやシャゼンシを加えた漢方薬です。腎虚の症状が糖尿病の症状と似ていることから、牛車腎気丸は、足のしびれや痛みなどを訴えているような糖尿病の患者に適しています。

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ツムラ牛車腎気丸、腎虚と糖尿病

由来

  • 八味地黄丸を基にして、牛膝(ゴシツ)と車前子(シャゼンシ)の2生薬を加えたものである。 八味地黄丸は、別名を腎気丸と言い、これに加味した生薬から一文字ずつ取って牛車腎気丸と名付けられた

 

 

次の特徴でも出てくるが、牛車腎気丸は以下のような構成生薬となっており八味地黄丸を含んでいる。

 

  • ジオウ→八味地黄丸
  • ゴシツ
  • サンシュユ→八味地黄丸
  • サンヤク→八味地黄丸
  • シャゼンシ
  • タクシャ→八味地黄丸
  • ブクリョウ→八味地黄丸
  • ボタンピ→八味地黄丸
  • ケイヒ→八味地黄丸
  • ブシ末→八味地黄丸

 

特徴

  • 10種類の生薬(ジオウ、ゴシツ、サンシュユ、サンヤク、シャゼンシ、タクシャ、 ブクリョウ、ボタンピ、ケイヒ、ブシ末)を水のみで煎出し、噴霧乾燥法により製した乾燥エキスを、有機溶媒や水を一切使用しないツムラ独自の乾式造粒法により顆粒剤とした漢方エキス製剤である。

 

先ほどの由来のところでも記載したが八味地黄丸に、ゴシツやシャゼンシを加えたものが牛車腎気丸である。八味地黄丸は後で経験したことで述べる「腎虚」に使われる漢方薬である。その八味地黄丸にゴシツやシャゼンシを加えることで、むくみやしびれにより効くとされている。

 

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用法用量

  • 成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。適宜増減。

 

重大な副作用

  • 間質性肺炎、肝機能障害、黄疸

 

漢方で腎は、人間の先天的なエネルギーを扱うところであるとされている。そのため腎が衰えていると腎虚と呼ばれる状態になる。腎虚によく使われる薬として、牛車腎気丸がある。牛車腎気丸は、八味地黄丸にゴシツやシャゼンシを加えたものであり、よりしびれやむくみに効くようにされている。

 

 

糖尿病が悪い人の中には、臍の下の力が抜けていたり、知覚異常があったりする。これは腎虚でみられる所見の1つである。腎虚のその他の所見には

 

  • 全身倦怠感
  • 性欲減退
  • 四肢のしびれ
  • めまい
  • ほてり
  • 耳鳴り
  • 腰痛
  • 視力聴力の低下
  • 夜間頻尿
  • 抜け毛

 

などがある。これらの症状は糖尿病の症状に似ていることから、牛車腎気丸が糖尿病に使われることがある。そのため、足のしびれや痛みなどを訴えているような患者に適している。

 

まとめ

  • 牛車腎気丸は八味地黄丸にゴシツやシャゼンシを加えた漢方薬である。
  • 漢方で、腎はエネルギーをつかさどるところであり、その腎が衰えている状態を腎虚と言う。
  • 腎虚の症状が糖尿病の症状と似ていることから、牛車腎気丸は、足のしびれや痛みなどを訴えているような糖尿病の患者に適している。

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