薬剤のまとめ

薬剤のまとめ記事一覧

ADMEと肝初回通過効果の概要

私たちが飲み薬を飲む場面、例えば花粉症の飲み薬を飲んだ時に、すぐに鼻水が抑えられるわけではありません。飲んだ後、効果が出るまでにタイムラグがあります。また薬を飲んである程度時間が経つと、薬が切れてまた鼻水が出てきてしまうこともあります。この一連の流れを理解するうえで役立つのが薬剤の分野です。このカテ...

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薬の吸収は非撹拌水層、溶解速度、胃内容排出速度などの影響を受ける。

前回のADMEと肝初回通過効果の概要で、薬は吸収、分布、代謝、排泄という運命をたどることを簡単に確認しました。今回から吸収についてみていきます。まず、吸収は投与した薬が血液循環に乗ることでした。特に経口投与した薬の多くは小腸から吸収されるのでしたね。薬の吸収に重要な小腸についてまず見てみます。小腸小...

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薬の分布、毛細血管壁と血漿タンパク質

前回の薬の吸収は非撹拌水層、溶解速度、胃内容排出速度などの影響を受ける。では吸収について確認しました。今回からは分布を確認していきます。吸収され、循環血液中にのった薬は組織に行きます。これを分布と呼ぶのでしたね。薬は血液中にそのままいる非結合形薬物と、タンパク質にくっついた結合形薬物という2つの形で...

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薬の分布、結合定数とLangmuir(ラングミュア)式

前回の薬の分布、毛細血管壁と血漿タンパク質に続き、分布をみていきます。前回では薬は非結合形薬物と結合形薬物という2つの形で存在することを話しました。今回は薬がどれくらいタンパクにくっつくかについてまとめていこうと思います。結合定数非結合形薬物とタンパク質がくっついて結合形薬物ができ、これは可逆的な反...

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薬の分布、血液脳関門と分布容積

前回の薬の分布、結合定数とLangmuir(ラングミュア)式では薬にタンパクがどれくらいくっつくのかということを確認しました。今回は薬の組織への移行を見ていきます。リンパ管への移行以前概要を説明したときに血液に乗って各組織へ分布していくという話をしましたが、もう1つわずかながら関与している経路があり...

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薬の代謝、CYPの阻害と誘導

前回の薬の分布、血液脳関門と分布容積では分布を確認しました。分布され効果を示した薬は、代謝され排泄の準備が行われていきます。代謝は大きく分けて2つの段階があります。第T相反応;酸化・還元・加水分解第U相反応;抱合反応第T相反応;酸化・還元・加水分解第T相反応は酸化、還元、加水分解などにより進んでいき...

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薬の排泄は糸球体ろ過、尿細管分泌、尿細管再吸収より行われる。

前回の薬の代謝、CYPの阻害と誘導では、水溶性を高めることで排泄の準備をするという話をしました。今回はついに排泄です。排泄には胆汁中排泄などもありますが、メインは腎(尿中)排泄となります。まず腎臓について簡単に確認しましょう。腎臓腎臓はネフロンと呼ばれる構成単位からなります。ネフロンは腎小体と尿細管...

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生体膜透過、単純拡散はめんつゆをイメージしよう。

薬が効果を示すまでの過程には、生体膜を通過する過程があります。今回は薬がどのようにして生体膜を通過するかをまとめていきます。まず大きく分けて、単純拡散と特殊輸送にわけられます。特殊輸送は、さらに能動輸送、促進拡散、能動輸送にわけることができます。今回はこのうち、単純拡散をまとめていきます。単純拡散私...

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特殊輸送、能動輸送はP-糖タンパク質とMichaelis-Menten(ミカエリ...

前回の生体膜透過、単純拡散はめんつゆをイメージしよう。に続き、今回は特殊輸送をまとめていきます。特殊輸送は輸送担体などを使うタイプで、さらに能動輸送、促進拡散、膜動輸送などがあることを前回軽くお話ししました。能動輸送能動輸送は濃度勾配に逆らって生体膜を透過します。濃度勾配に逆らうため、前回の単純拡散...

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薬物動態、消失半減期t1/2とグラフの読み方

今までは、ADMEをみてきました。今回から薬物動態をみていきます。薬物動態は時間経過とともに血中濃度がどのように推移していくかなどを見ていきます。計算などをしていくうえで、1-コンパートメントモデルというモデルを用います。前回までのADMEのように通常であれば時間をかけて、血中濃度が変化していきます...

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薬物動態、分布容積Vdとグラフの描き方

前回の薬物動態、消失半減期t1/2とグラフの読み方では、消失半減期について確認しました。今回は分布容積について確認します。ADMEでも確認したように、分布容積は組織への移行のしやすさを表す指標でしたね。前回同様、静脈投与するケースを考えます。薬物動態では静脈内投与量をDiv、血中薬物濃度をC0、分布...

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薬物動態、全身クリアランスCLtotとAUC

前回の薬物動態、分布容積Vdとグラフの描き方では、分布容積について確認しました。今回は、全身クリアランスCLtotについて確認します。クリアランスはclearanceと英語で表されるように薬を除去する能力を表す指標となります。クリアランスは値が大きい方が、より除去する能力が大きいです。全身クリアラン...

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薬物動態、腎クリアランスCLrの計算式

前回の薬物動態、全身クリアランスCLtotとAUCでは全身クリアランスを確認しました。今回は腎クリアランスに関連した項目を見ていきます。ADMEの時に確認したように、基本的に肝臓で代謝されて、尿中に排泄される流れをとります。つまり薬の消失には肝臓と腎臓が大きく関わります。肝臓におけるクリアランスを肝...

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薬物動態、腎排泄と尿中排泄率Ae

前回の薬物動態、腎クリアランスCLrの計算式では、CLtot=CLr+CLhであらわされ腎臓と肝臓が大きく関わっているという話をしました。薬が代謝や排泄されるにあたって、その薬が腎排泄なのか、肝代謝なのかというのはとても大切な話です。例えば腎機能が落ちている患者に、腎排泄の薬を投与すると、なかなか排...

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薬物動態、肝クリアランスCLhと肝抽出率Eh

薬物動態、腎クリアランスCLrの計算式では腎クリアランスを確認しました。今回は肝クリアランスを確認します。肝クリアランスは、その名の通り肝臓におけるクリアランスです。血流にのって薬が肝臓に流れてきます。肝臓で代謝され、その後キレイな血液が出てきます。この時肝臓を1回通過した時の薬物濃度の減少率を肝抽...

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薬物動態、量的バイオアベイラビリティと絶対的バイオアベイラビリティ

ADMEで確認したように、静脈内投与であれば投与した薬のほぼ全てが体循環に入ります。しかし、経口投与では必ずしも薬の全てが体循環に入るとは限りません。いかにいい薬の成分でも、体循環に乗らなければ利用されないため意味がありません。この利用率のことをバイオアベイラビリティと呼びます。バイオアベイラビリテ...

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薬物動態、点滴静注と定常状態

前回までの薬物動態のパラメータは静脈内投与の中でも急速静注について見てきました。急速静注以外の投与方法には点滴静注があります。今回は点滴静注について見てみます。点滴静注を行っていくと、じわじわと血中濃度が上がっていきますが、その一方で薬の消失も始まっていきます。しかし、そのまま投与を続けることで、あ...

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薬物動態、繰り返し投与と定常状態

前回の薬物動態、点滴静注と定常状態では、点滴静注についてみてきました。今回は繰り返し投与です。例えば、1日2回や1日3回投与する薬があると思います。それがどのように血中濃度の変化を起こすかです。繰り返し投与は一定時間の投与間隔τ(タウ)で投与するものと考えて、投与を続けていくと定常状態に達します。平...

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薬物動態、抗菌薬のPK/PD、時間依存と濃度依存

今まで学んできた薬物動態パラメータは薬がどれだけ体の中にあるかを見る方法でした。この薬物動態をPK(Pharmacokinetics)と言います。それに対して、薬がどれだけ作用部位で作用しているかを見る方法を薬力学PD(Pharmacodynamics)と呼びます。例えば、ワーファリンの血中濃度をP...

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薬物動態、TDMを行う代表的な薬たち

前回の薬物動態、抗菌薬のPK/PD、時間依存と濃度依存では、抗生剤適正使用の話を軽くしました。抗生剤以外にも、血中濃度を測定して安全かつ有効に使えているかチェックした方が望ましい薬があります。このことを、TDMと呼びます。今回はTDMについて見ていきます。ちなみにTDMですからね、TDLだとあれにな...

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薬物動態、モーメント解析法とMRT

今まで、1-コンパートメントモデルに使われる薬物動態パラメータを確認してきました。今回は頭を少し切り替えてください。1-コンパートメントモデルは薬を投与した瞬間に瞬間的に全身に移行すると考えるモデルでした。このように今まではあるモデルに基づいて解析してきましたが、今回はモデルに基づかない解析法につい...

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製剤、溶解速度とNoyes-Whitney式(ノイエス-ホイットニー式)

薬のうち、錠剤は1平方センチメートルくらいの大きさがありますが、飲み込んだ後は体の中で、溶けていき、どんどん小さくなって吸収されます。この薬の溶けやすさや、溶ける速さはバイオアベイラビリティに影響を与えるため、薬を製剤化するときに考えなければならない要因の1つになります。今回はその考えのもととなる、...

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製剤、質量変化とHixson-Crowell(ヒクソン-クロウェル式)

前回の製剤、溶解速度とNoyes-Whitney式(ノイエス-ホイットニー式)では、濃度変化から溶解速度を求めるNoyes-Whitney式(ノイエス-ホイットニー式)を学びました。今回はそれに関連するもう一つの式であるHixson-Crowell(ヒクソン-クロウェル式)について見ていきます。Hi...

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製剤、表面張力とGibbs(ギブズ)の吸着吸着等温式

皆さんは、表面張力と聞くと何を思い浮かべますか?私は、日本酒をなみなみに注ぐと、こぼれそうで、こぼれないシーンを思い浮かべます(笑)今回は表面張力についてまとめていきます。まず、表面張力の前に表面について簡単に確認します。表面物質はおおまかに、気体、液体、固体といった状態をとります。それぞれの状態が...

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製剤、ぬれと接触角

前回の製剤、表面張力とGibbs(ギブズ)の吸着吸着等温式の表面張力に続いて、今回はぬれについて確認します。ぬれは固体表面に液滴が広がる現象を言います。ぬれの近いイメージとしては、机の上にあるコップの水を倒してしまい、水が机の上に広がるような感じです。私は最近子供に花瓶を倒されて、床が水浸しになると...

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製剤、界面活性剤と臨界ミセル濃度(c.m.c)

製剤、表面張力とGibbs(ギブズ)の吸着吸着等温式で、表面張力を変えるものに界面活性剤があることをチラッと話をしました。今回は界面活性剤について見ていきます。界面活性剤と言われるとピンと来ないかもしれませんが、身近な例では洗濯用洗剤などがあります。まず界面活性剤の構造から見ていきます。界面活性剤の...

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製剤、コロイド分散系の特徴

粒子径が小さいものが、気体、液体、固体などに懸濁している状態を分散すると言います。分散系は分散している粒子の大きさによって、分子分散系、コロイド分散系、粗大分散系にわけられます。これらの分散系は粒子径が異なるため、顕微鏡で観察する時と、ろ過をする時に差が出てきます。特に中間となるコロイド分散系は国家...

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