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月と星から夜を想像して睡眠薬をイメージするくらいか。
ルネスタ(エスゾピクロン)の作用機序は、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬に分類される。主に脳にあるベンゾジアゼピン受容体に結合することによって、GABA神経の活動を高める。
GABAはリラックス作用があるということで、商品化されたことでも有名。リラックスから鎮静につなげてイメージすることが出来る思う。GABAがGABA受容体にくっつくことで、Cl-イオンが細胞内へ流入しやすくなり、このことによって催眠作用がもたらされると考えられている。
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このGABAによる作用を高めることによって、作用すると考えられているのが、ルネスタ(エスゾピクロン)である。
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アモバン(ゾピクロン)はS体とR体を含むのに対して、ルネスタ(エスゾピクロン)はS体のみで作られている。S体はGABA受容体に強く作用するが、R体はGABA受容体に作用しない。よって理論上では、アモバン(ゾピクロン)より、ルネスタ(エスゾピクロン)の方が効くことになる。
高度の肝機能腎機能低下患者は1回1mgを投与し、増量は2mgまでと記載されている。Maxは成人でも3mgまでと覚えておくのが良い。
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平成28年9月14日付けで【麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令】を改正して、新たにアモバン(ゾピクロン)、デパス(エチゾラム)、フェナゼパムを第三種向精神薬として指定になった。
政令が施行されるのは10月14日。30日制限の開始は11月1日からである。
しかし誰でも思う疑問がある。「10月31日の処方箋を11月1日以降に持っていったらどうなるのか?」という疑問である。確認したところ、10月31日までの処方箋であれば、11月1日以降でも制限はかからないとのこと。つまり10月31日までの駆け込みラッシュが予想される。
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ちなみにフェナゼパムは国内で医薬品としての流通はないが、国際条約上、規制対象となったため、規制となった。
今までは、投与日数の制限がなく、外来処方などで長期処方を見かけていた、アモバン(ゾピクロン)、デパス(エチゾラム)。ついに制限がかかったかという印象である。
投与日数の制限はアモバン(ゾピクロン)、デパス(エチゾラム)ともに30日まで。経験上、デパス(エチゾラム)は好きな患者さんが多く、これがないとやってられないという人も、今までに何人もみている。投与日数が30日分までだと、そういう患者さんが院外薬局でクレームをして大問題になりそうである。
倍量処方も厳しく、今更減量するのも難しい患者さんもいるはず。90日分制限とするのが平和的だと思うが、国は30日という決断を下した。デパス(エチゾラム)が欲しい人は1ヶ月ごとに受診するしかなさそうである。
アモバン(ゾピクロン)もデパス(エチゾラム)と同様に制限をかけられたのにも関わらず、アモバン(ゾピクロン)の理論上の進化系であるルネスタ(エスゾピクロン)は今回の制限はかけられなかった。アモバン(ゾピクロン)を愛用する患者さんは、ルネスタ(エスゾピクロン)へと移行することが予想される。おそらくルネスタ(エスゾピクロン)ブームの到来である。
患者さんだけでなく、私たちも困ることがある。しばらくの間は疑義照会が増えることだ。何件も疑義照会になったら大きなタイムロスである。
他にも向精神薬となるので鍵管理にして、厳重に管理しなければならない。病棟に置いてあるデパス(エチゾラム)を、忘れる前に看護師さんにお話しして、鍵管理に移さなければ。