アデホスコーワ腸溶錠(アデノシン三リン酸)、めまいの適応

アデホスコーワ腸溶錠(アデノシン三リン酸)、めまいの適応

アデホスコーワ腸溶錠(アデノシン三リン酸)はめまい適応なくて、アデホスコーワ顆粒(アデノシン三リン酸)にはめまいの適応あります。理由の1つとしては、20mgを5錠飲まないといけなくなってしまいコンプライアンスの面などから試験をしていないからです。

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アデホスコーワ腸溶錠(アデノシン三リン酸)、めまいの適応

由来

  • アデノシン三リン酸、ADEnosine TriPHOSphateからADETPHOS

 

ADEPHOSじゃなくて、ADE[T]PHOSなのね

 

特徴

  • 腸溶性製剤

 

腸溶性製剤のため粉砕不可。別剤形で顆粒あるから粉砕する機会はないと思うが。

 

 

用法用量

  • 1回40〜60mgを1日3回経口投与。適宜増減。

 

詳細は経験したことで語る

 

重大な副作用

  • 特になし

 

経験したこと

新卒の薬剤師が春から薬局に来てアデホスコーワ腸溶錠(アデノシン三リン酸)の処方が来ていい機会なのでまとめておく。

 

処方内容としては他に定時薬があって、今回臨時的に以下の処方が追加となった形。

 

  • アデホスコーワ腸溶錠20mg 3T 3x毎食後

 

投薬時に患者に聞くとめまいを相談したと。ん、めまい???

 

 

久しぶりに病院時代の記憶が舞い戻る。病院時代の時にお世話になったY医師が「アデホスコーワ腸溶錠はめまいの適応がないの知ってた?この前俺も初めて問い合わせ受けて知ったよ。アハハハハ」と。

 

アデホスコーワ腸溶錠20mgの添付文書では用法用量は以下のようになっている。

 

頭部外傷後遺症に伴う諸症状の改善、心不全、調節性眼精疲労 における調節機能の安定化、消化管機能低下のみられる慢性胃炎
  • 1回40〜60mgを1日3回経口投与。適宜増減

 

それに対してアデホスコーワ顆粒の添付文書では先ほどの適応に加えて、以下の用法用量が書いてある。

 

メニエール病及び内耳障害に基づくめまい
  • 1回100mgを1日3回経口投与。 適宜増減。

 

Y先生ありがとう!!思い出せて疑義照会できたよ。

 

そして今回の処方医に疑義照会したが、医師からの返答はそのままでということだった。疑義照会しておきながら、その気持ちわからなくもない。とりあえず義務は果たした(笑)

 

 

せっかくなので、新卒の薬剤師に教えてあげたところ「知らなかったです〜ありがとうございます。」と言われた。この手の回答が来た時に、本当に知らなかったパターンか、知ってたけどあえて大人の対応したパターンなので、前者であることを祈る。(笑)

 

ただ、追加で質問が。

 

「なぜアデホスコーワ腸溶錠はめまい適応なくて、アデホスコーワ顆粒にはめまいの適応あるのでしょうか?」

 

「ゴ、ゴホン。それは試験してないからだと思うけど、わからないからメーカーに聞いてみようか。」

 

アデホスコーワ腸溶錠の規格が20mgと60mgしかなく、1回100mgに合わせようとすると、20mgなら1回5錠、60mgなら1回1.666(割り切れない)となってしまう。20mg5錠はコンプライアンス的に難しく試験をしていないため適応がないとのこと。60mgで割り切れないのも調剤側としては困るしね。

 

やはり新卒が来ると、自分も勉強になりいい刺激を受けると感じた一日でした。

 

まとめ

  • アデホスコーワ腸溶錠(アデノシン三リン酸)はめまい適応なくて、アデホスコーワ顆粒にはめまいの適応ある

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