ツムラ小柴胡湯、柴胡桂枝湯と小柴胡湯加桔梗石膏のインターフェロン併用

ツムラ小柴胡湯、柴胡桂枝湯と小柴胡湯加桔梗石膏のインターフェロン併用

小柴胡湯は、風邪のこじれた場面で消化器症状や胸脇苦満がある場合に使われる。柴胡桂枝湯や小柴胡湯加桔梗石膏は小柴胡湯を含むがデータ不足のためインターフェロンとの併用は禁忌となっていない

Sponsored Link

ツムラ小柴胡湯、柴胡桂枝湯と小柴胡湯加桔梗石膏のインターフェロン併用

由来

  • 小柴胡湯と同じく、柴胡を主薬として8種類の生薬より構成されている大柴胡湯があり名称に大小の違いがある。一般に症状が「激しいか緩和か」、「実証か虚証か」により相対する処方に大小の名が冠されており、小柴胡湯が大柴胡湯よりも症状が緩和で虚証の傾向の者に用いられることを表している。

 

特徴

  • 7種類の生薬(サイコ、ハンゲ、オウゴン、タイソウ、ニンジン、カンゾウ、ショウキョウ)を水のみで煎出し、噴霧乾燥法により製した乾燥エキスを、有機溶媒や水を一切使用しないツムラ独自の乾式造粒法により顆粒剤とした漢方エキス製剤である。

 

 

  • サイコ;うっ滞した熱を冷ます
  • ハンゲ;制吐作用
  • オウゴン;熱を冷ます
  • タイソウ;強壮作用
  • ニンジン;強壮作用
  • カンゾウ;消化器保護
  • ショウキョウ;消化器保護

 

これらの作用により慢性肝炎や、風邪に使われる。漢方では病期という考え方があり、風邪には以下の3つの段階がある。

 

  1. 風邪のひき始め
  2. 風邪がこじれて進行してくる
  3. 体力がなくなりぐったりしてしまう

 

風邪のひき始めは太陽病としてとらえ、葛根湯や桂枝湯が使われる。

 

 

次の風邪がこじれる場面では、病邪が表面から体の中に入ってくると考え、消化器症状、胃のむかつき、口が苦い、吐き気、嘔吐、めまい、下痢、便秘などの症状が出てくる。この時期に使うのが小柴胡湯。小柴胡湯は以下のような症状に適してる。

 

  • 風邪をひいて5、6日
  • むかむかする
  • 口が苦い
  • めまいがする
  • 胸脇苦満(肋骨のしたのところが張ったような感じ)がある

 

しかし、現場では小柴胡湯より柴胡桂枝湯が使われる。柴胡桂枝湯は、小柴胡湯に桂枝湯を加えた生薬の構成になっていて、2つの病期をカバーできるから。

 

Sponsored Link

Sponsored Link

 

用法用量

  • 1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与。適宜増減。

 

重大な副作用

  • 間質性肺炎、偽アルドステロン症、ミオパチー、肝機能障害、黄疸

 

経験したこと

小柴胡湯は添付文書では機序は不明とされているが、インターフェロンとの併用で間質性肺炎が起こる可能性があるため禁忌とされている。今回小柴胡湯をまとめていて気になったことがあった。

 

柴胡桂枝湯も小柴胡湯含むのであれば、インターフェロンとの併用禁忌になるのでは?

 

改めてツムラ柴胡桂枝湯の構成生薬を見てみると

 

  • サイコ→小柴胡湯
  • ハンゲ→小柴胡湯
  • オウゴン→小柴胡湯
  • カンゾウ→小柴胡湯
  • ケイヒ
  • シャクヤク
  • タイソウ→小柴胡湯
  • ニンジン→小柴胡湯
  • ショウキョウ→小柴胡湯

 

やはり柴胡桂枝湯は、小柴胡湯が含まれている。柴胡桂枝湯以外にも小柴胡湯を含む漢方薬には小柴胡湯加桔梗石膏があり、こちらも構成生薬を見てみると以下の通り。

 

  • セッコウ
  • サイコ→小柴胡湯
  • ハンゲ→小柴胡湯
  • オウゴン→小柴胡湯
  • キキョウ
  • タイソウ→小柴胡湯
  • ニンジン→小柴胡湯
  • カンゾウ→小柴胡湯
  • ショウキョウ→小柴胡湯

 

小柴胡湯加桔梗石膏にも小柴胡湯含まれていることがわかる。

 

小柴胡湯や小柴胡湯加桔梗石膏の添付文書を見てみると、併用禁忌どころか併用注意にもインターフェロンは無かった。よく見てみると、「その他の注意」の項目でひっそりと

 

  • 類似処方の小柴胡湯では、インターフェロン-αとの併用例で間質性肺炎の副作用が多く報告されている。

 

と記載があった。いずれにしても気になるので、いつものようにメーカーに質問してみる。

 

小柴胡湯とインターフェロンは症例として組み合わさる可能性があり母体数があるものの、柴胡桂枝湯とインターフェロン、小柴胡湯加桔梗石膏とインターフェロンは、そもそも組み合わさる可能性が少ないためデータ不足のためこのような記載となっているとのことだった。

 

データ不足という若干モヤモヤする回答だったが、漢方苦手な私にとっては柴胡桂枝湯や小柴胡湯加桔梗石膏が小柴胡湯まるまる含まれていることを知れただけでも勉強となった。

 

まとめ

  • 小柴胡湯は、風邪のこじれた場面で消化器症状や胸脇苦満がある場合に使われる。
  • 柴胡桂枝湯は、小柴胡湯に桂枝湯が含まれているため、風邪の初期からこじれた場面で汎用される。
  • 柴胡桂枝湯や小柴胡湯加桔梗石膏は小柴胡湯を含むがデータ不足のためインターフェロンとの併用は禁忌となっていない。

就職や転職でお悩みの方はコチラ!私はここで年収120万円上がりました

Sponsored Link