ヒルドイドソフト軟膏(ヘパリン類似物質)、FTUの復習

ヒルドイドソフト軟膏(ヘパリン類似物質)、FTUの復習

ヒルドイドソフト軟膏(ヘパリン類似物質)は、構造式に親水基を多く持つため、保湿作用を示します。使用する量として、FTUがあり、部位ごとに適切なFTUがあります。

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ヒルドイドソフト軟膏(ヘパリン類似物質)、FTUの復習

由来

  • ドイツ語のHirudo(蛭属)と〜oid(〜の様なもの)を組み合わせた

 

見た目が蛭(ヒル)に似ているからなのだろうか?それとも、蛭は血液凝固作用のある物質hirudinを持つことによる?→ヘパリン類似物質?なのだろうか?詳細は謎。

 

特徴

  • 持続性のある高い保湿能を有する。
  • 血行促進作用を有する。
  • 皮脂欠乏症、進行性指掌角皮症等に有用

 

ヒルドイドソフト軟膏(ヘパリン類似物質)の作用機序は、構造式より説明できる。ヒルドイドソフト軟膏(ヘパリン類似物質)の構造式は、その名の通りヘパリンに似ている。

 

そしてその構造式の中には、硫酸基、カルボキシル基、水酸基などの多くの親水基を持つ。そのため、高い保湿能を示す。

 

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用法用量

  • 1日1〜数回適量を患部に塗擦又はガーゼ等にのばして貼付する。

 

詳しくは、経験したことで述べる。

 

重大な副作用

  • なし

 

経験したこと

ヒルドイドソフト軟膏(ヘパリン類似物質)の勉強会を行った。外用はなんとなく、看護師さんや患者さん任せなところが多いので、復習もかねてまとめる。

 

塗布量

塗布量はFTUを用いる。FTUはFinger Tip Unitの略で、フィンガーチップユニットと呼ばれる。1FTUは約0.5gに相当する。

 

ヒルドイドソフト軟膏(ヘパリン類似物質)やヒルドイドクリームチューブにおいては、人差し指の先端から、はじめの関節まで出した時が1FTUとなる。

 

 

ヒルドイドソフト軟膏(ヘパリン類似物質)やヒルドイドクリームにおいては、人差し指の先端で、はじめの関節の1/2まですくったときが1FTUとなる。

 

 

ヒルドイドローションにおいては、1円玉の大きさに出した時が、1FTUとなる。

 

 

1FTUで成人の手のひらの面積約2枚分を塗ることが出来る。

 

他の適量の目安として、塗布部位がテカテカしてティッシュペーパーが付着するくらいが適量だそうだ。このやり方は知らなかった。

 

部位ごとの塗布量

先ほどのFTUを用いて各部位の適量が表現される。

 

成人の場合
  • 頭・首;2.5FTU
  • 胸、腹;7FTU
  • 背中(臀部含む);7FTU
  • 片腕;3FTU
  • 片手;1FTU
  • 片脚;6FTU
  • 片足;2FTU

 

 

小児の場合

 

<3〜6ヶ月>

 

  • 顔・首;1FTU
  • 胸・腹;1FTU
  • 背中(臀部含む);1.5FTU
  • 片腕・片手;1FTU
  • 片脚・片足;1.5FTU

 

<1〜2歳>

 

  • 顔・首;1.5FTU
  • 胸・腹;2FTU
  • 背中(臀部含む);3FTU
  • 片腕・片手;1.5FTU
  • 片脚・片足;2FTU

 

<3〜5歳>

 

  • 顔・首;1.5FTU
  • 胸・腹;3FTU
  • 背中(臀部含む);3.5FTU
  • 片腕・片手;2FTU
  • 片脚・片足;3FTU

 

<6〜10歳>

 

  • 顔・首;2FTU
  • 胸・腹;3.5FTU
  • 背中(臀部含む);5FTU
  • 片腕・片手;2.5FTU
  • 片脚・片足;4.5FTU

 

1FTU=約0.5gで計算すれば、払い出し時に何本必要なのかわかる。また減り方を見れば、患者が適切量使っているかどうかを知ることもできる。患者と話していて、「良くならない」という人がいるが、そういう人に限って、ケチって使っていて全然減っていないことがある。そういった場合などに役立てることができるだろう。

 

使い分け

ヒルドイドローションはさっぱりしており、べたつきにくい。逆にヒルドイドクリームやヒルドイドソフト軟膏はべたつく分、しっかりと保湿してくれる。

 

そのため、暑い季節はヒルドイドローション、乾燥する冬はヒルドイドクリームやヒルドイドソフト軟膏が使いやすい。

 

また、顔などべたつきが気になるようなところにはヒルドイドローション、手や腕、膝や踵などはヒルドイドクリームやヒルドイドソフト軟膏が使いやすい。

 

まとめ

  • ヒルドイドソフト軟膏(ヘパリン類似物質)は親水基を構造式内に多く持つため、保湿作用を示す。
  • FTUを用いて計算し、残量を確認することで、適量使っているかを推測することができる。

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