ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)、保管方法は冷所保存

ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)、保管方法は冷所保存

ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)は痰などの粘液の構成比率を調整してサラサラにして出しやすくします。ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)は汚染防止のため、冷所保存で保管します。

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ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)、保管方法は冷所保存

由来

  • Mucous(粘液)よりMUCO、Dynamic(流動化)よりDYN。合わせてMUCODYN。

 

英語がわからないとつなげるのは難しい。

 

特徴

  • ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)は粘液の調整作用と、粘膜の正常化作用により喀痰、鼻汁、中耳貯留液の排泄を促進する

 

ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)の作用機序は去痰薬に分類される。

 

私たちの体内に異物が入ってくると、そのままでは体の中にたまり続けてやられてしまいます。そのため生体防御として、外に追い出そうとします。掃除するシーンを思い浮かべてほしいのですが、ほこりなどを集めるには、ほうきを使います。体の中にもほうきのような細かい毛のついた細胞があり、これを絨毛細胞と呼びます。絨毛細胞が異物を外に運んでくれるのです。

 

 

ほうきでゴミを掃く時に、床にこびりついたゴミは剥がれにくく、掃除がしにくいと思います。これは絨毛細胞も同じで、痰などの異物の状態が掃除しにくい状態だとなかなか外に出しにくいです。

 

痰はネバネバしていると思いますが、そのネバネバには、シアル酸とフコースと呼ばれる成分の構成比率が関わります。ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)はシアル酸とフコースを作っている細胞に働きかけ、フコースの量を減らします。フコースの量が減り、痰の構成比率が変わると、痰はサラサラしてきます。

 

 

サラサラになると、絨毛細胞が外に痰を出しやすくなるため、去痰剤として使われるのです。

 

用法用量

  • 幼・小児に、体重kg当り、1日30mg(本剤 0.6mL)を3回に分割して経口投与する。 適宜増減。

 

重大な副作用

  • 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson 症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell 症候群)、肝機能障害、黄疸、ショック、アナフィラキシー様症状など

 

経験したこと

ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)について先輩から教わったことをまとめておく。

 

とある日の会話である。

 

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先輩「先発品のムコダインシロップ5%(カルボシステイン)と後発品のカルボシステインシロップ5%の違いがあるんだけどわかる?」

 

私「わかりません(即答)」

 

先輩「うちの水剤の棚見てごらん。ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)どこにある?」

 

私「うーん、カルボシステインシロップ5%はありましたが、ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)が見つかりません。」

 

先輩「実は無いよ、水剤の棚には(笑)でもうちは、置いてあるよ」

 

私「もしかして冷所ですか?」

 

先輩「そう。インタビューフォーム見てみ。ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)は冷所保存で、カルボシステインシロップ5%は室温保存なんだよ。」

 

私「へぇ〜知りませんでした。」

 

家に帰り調べてみると、確かにムコダインシロップ5%(カルボシステイン)は冷所保存となっていて、汚染防止のためと書かれていた。

 

 

先発品と後発品で保管方法が違うなんて、ビックリした一日でした。

 

まとめ

  • ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)は痰などの粘液の構成比率を調整してサラサラにする。
  • ムコダインシロップ5%(カルボシステイン)は汚染防止のため、冷所保存で保管する。

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