![リオナ(クエン酸第二鉄水和物)、黒色便と薬](../img/header.jpg)
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高リン血症治療薬であることに結びつけることはできるだろう。
リオナ(クエン酸第二鉄水和物)は、高リン血症治療薬に分類される。
その作用機序は、消化管で溶けたリオナ(クエン酸第二鉄水和物)は、第二鉄(Fe3+)を出す。出てきた、第二鉄(Fe3+)は食事由来のリン酸と結合して、そのまま便に排泄されるというものだ。
食事由来のリン酸と結合するため、食直後に投与が最大の効果を発揮すると考えられている。
看護師さんより、相談を受けた。
看護師「最近入院した患者が黒色便が出るんだけど、今飲んでる薬の中で、出るやつってある?」
透析患者なので、7〜8種類くらい飲んでいたが、ざっと見た感じでは、見当たらなかった。特に抗血小板薬とか、抗凝固薬とかもなかった。
私「う〜ん、なさそうですね。」
看護師「そっか。ありがとう。」
なんとなく腑に落ちないので、薬手帳を見直してみると、直近までリオナ(クエン酸第二鉄水和物)を飲んでいた。ただし、薬を持ってきておらず、当院では採用がないため、当院のキックリンに処方を変えられていたのだ。実際にどこまで体内に残存するかはわからないが、可能性としては一番高そうだった。
私「さっきの黒色便なのですが、リオナ(クエン酸第二鉄水和物)を入院前は飲んでいたようなので、その名残かもしれません。」
看護師さん「本当だ、最近の処方にリオナ(クエン酸第二鉄水和物)があるね。スッキリした。」
せっかくのいい機会なので、便の色に関わる薬の例をまとめた。
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リオナ(クエン酸第二鉄水和物)は、食事由来のリン酸と結合する高リン血症治療薬である。
リオナ(クエン酸第二鉄水和物)は、鉄を含み、黒色便が出る可能性がある。