漢方の基本記事一覧
八綱(陰陽、虚実、寒熱、表裏)
皆さんは漢方が得意でしょうか?私は学生の頃から生薬が嫌いで、そのまま薬剤師となり、漢方は食わず嫌いのまま放置してきました。しかし、このままではいかんと思い、まとめることにしました。このカテゴリーでは漢方の基本的な内容をまとめていきたいと思います。今回は主に漢方の歴史や病態把握の指標について見ていきま...
気血水、六病位、五臓六腑
前回の八綱(陰陽、虚実、寒熱、表裏)では病態把握の指標を見てきました。今回は病態把握の手段について見ていきます。病態把握の手段今までの八綱は旅行に例えるならば、その街にどういうグルメがあったり、観光スポットがあるのかという特徴を知るためのものでしたが、今からお話しするのは、その街に車で行くのか、新幹...
証、四診、補瀉
前回の気血水、六病位、五臓六腑では、病態把握の手段について見てきました。今回は証について見ていきます。証証とはその時点での病人の治療に必要なことを満たす諸条件のことです。つまり臨床的に言うと、処方の適応病態を指します。治療効率を上げるために証を使うのであって、必ずしも証に従って治療をしているわけでは...
漢方の副作用、麻黄、甘草、附子、大黄
前回の証、四診、補瀉では証について見てきました。今回は漢方の副作用について見ていきます。漢方薬は副作用が無いと思われがちですが、体に何らかの作用を及ぼす物質を入れるわけですから、期待した薬効だけでなく、不都合な作用も生じる可能性があります。副作用で代表的な生薬には以下のようなものがあります。麻黄甘草...
小児への漢方薬の飲ませ方
前回の漢方の副作用、麻黄、甘草、附子、大黄では、漢方の副作用について見ました。今回は漢方の服用に関する注意点をまとめます。小児量漢方を小児に用いる場合、一般的な薬と同じように用量を少な目にするのが原則です。目安となるのが、年齢と体重となります。年齢で考えるのであれば、1歳半なら成人の1/4量、3歳な...