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Uri+iefからユリーフ。尿関連を良くすることがイメージできる。
ユリーフ(シロドシン)の作用機序は、α1受容体遮断薬に分類される。α1受容体が刺激されると、前立腺などによって尿道が圧迫されてしまう。ユリーフ(シロドシン)はα1受容体を遮断し、これを防ぐことによって、尿道を広げてくれる。
α1受容体には、いくつかサブタイプがあり、α1Aは前立腺に多く存在する。ちなみにα1Bは血管に、α1Dは膀胱括約筋に多く存在する。
ハルナール(タムスロシン)やユリーフ(シロドシン)はα1Aへの選択性が高く、フリバス(ナフトピジル)はα1Dへの選択性が高い。
I-PSSとはInternational Prostate Symptom Scoreの略で、国際前立腺症状スコアと訳される。
過去1か月の間における状況について、7つの質問について答える。この質問内容が自覚症状にあたる。
この質問に対して、
として合計点数を出す。0〜8が軽症、9〜20が中等症、20以上が重症となる。
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肝機能障害と腎機能障害の場合、血漿中濃度が上昇する可能性があるため、1回2mgから開始を考慮。(慎重投与レベル)
純粋に半減期が約6時間と短いので1日2回。ハルナール(タムスロシン)とフリバス(ナフトピジル)が1日1回で良いため、比較するとユリーフ(シロドシン)は面倒である。
α1より血圧を下げる可能性がある。
今回はユリーフ(シロドシン)をまとめたが、正確にはユリーフ「OD」(シロドシン)で事件が起こった。
ある患者さんが、持参薬でユリーフ(シロドシン)を持ってきていたが、持参薬の数が少なくなり切り替えオーダーが必要となった。
当院では、ユリーフOD(シロドシン)を採用しているため、医師に話して切り替えオーダーを処方してもらった。
この患者は6種類くらい薬を飲んでおり、ユリーフOD(シロドシン)はいくつかの薬と一包化されていた。
本当は切り替えと同時に説明に行きたかったが、他の患者の指導などで説明に行けず、切り替えて2日くらい後で話に行った。
私「持参薬が少なくなったので、先生と相談して当院で切り替えられるものにお薬変わりました。・・(説明中略)・・・ユリーフはユリーフODに切り替わっています。すぐに溶けたり、唾液だけで水なしで飲める薬になっています。」
これを聞いた、患者は顔色を変えて激怒した。なぜか?
患者「1日くらい前から、のどに違和感があるかと思ったら、その薬のせいだな。そんなの一包化したら困るんだよ。あんたら医療者は薬見ればわかるだろうけどさ、こっちはわかんないんだよ。そんな適当なことをするんだったら薬は飲まない!!」
私「申し訳ございませんでした。のどに違和感を感じていたんですね。飲まないというのは、患者様にとっても不利益だと思いますので、こちらの薬だけ別包にする形でいかがでしょうか?」
患者「わかったよ。とっととわけてこいよ!!」
めんどくせ〜の一言に尽きる。嚥下障害とかの人に薦めるODで、のどに違和感を訴えられるとは、全く思わなかった。正直言ってODのデメリットなんて考えたこともなかったから、こういう患者さんもいるんだなといい経験になった。地雷を踏んだが、剤形の説明をすることも重要なことだと思った。