アルドメット(メチルドパ)、PIH(妊娠高血圧症候群)とは?

アルドメット(メチルドパ)、PIH(妊娠高血圧症候群)とは?

アルドメット(メチルドパ)はα2受容体を刺激して降圧作用を示します。通常の降圧薬は妊婦には使用しにくいですが、アルドメット(メチルドパ)はPIH(妊娠高血圧症候群)でも使用が認められています。

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アルドメット(メチルドパ)、PIH(妊娠高血圧症候群)とは?

由来

  • ALpha-METhylDOpaよりAldomet

 

由来通りならアルドメッドではあるが・・・α-メチルドパであることは結び付けられる。

 

特徴

  • いずれの重症度、年齢層に対しても、また合併症のある場合も含め、多くの高血圧患者に用いられる。
  • 心拍数を減少させずに末梢血管抵抗を減少させ、通常、脳・心・腎などの血流量が維持される。
  • 運動時の低血圧、血圧日内変動への影響があらわれることはまれである。

 

アルドメット(メチルドパ)の作用機序は、α2受容体刺激薬に分類される。

 

アルドメット(メチルドパ)は、カテコールアミンの前駆体であるドパのα-メチル体であることから、α-メチルドパと呼ばれる。α-メチルドパは中枢で、種々の酵素によりα-メチルノルアドレナリンとなる。

 

このα-メチルノルアドレナリンが延髄において、血管運動中枢のα2受容体を刺激し、末梢血管が拡張することによって降圧作用がもたらされると考えられている。

 

その他にもノルアドレナリンの遊離抑制や生成阻害をするとも考えられている。

 

 

用法用量

  • 1日250〜750mgの経口投与からはじめ、適当な降圧効果が得られるまで数日以上の間隔をおいて1日250mgずつ増量する。通常維持量は1日250〜2,000mgで1〜3回に分割経口投与。適宜増減。

 

重大な副作用

  • 溶血性貧血、白血球減少、無顆粒球症、血小板減少、脳血管不全症状、舞 踏病アテトーゼ様不随意運動、両側性ベル麻痺、狭心症発作誘発、心筋炎、SLE 様症状、脈管炎、うっ血性心不全、骨髄抑制、中毒性表皮壊死症(Lyell 症候群)、肝炎

 

経験したこと

アルドメット(メチルドパ)が開始となった患者がいた。カルテを見ると、PIHのため開始と書いてあった。PIHとはなんだろうか?

 

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PIHとはpregnancy induced hypertensionの略で妊娠高血圧症候群と訳される。通常の妊娠では、プロゲステロンが上昇し血圧が少し下がるか、変わらないくらいである。しかし、PIH(妊娠高血圧症候群)では何らかの原因により血圧が上がってしまう。

 

特徴としては、

 

  • 高血圧
  • 妊娠20週以降、分娩後12週までの期間に起こりうる
  • タンパク尿

 

などがあげられる。たしかにこの患者は、これらの条件を全て満たしていて、血圧は150前後くらいを推移していた。

 

通常の高血圧であれば、降圧薬の選択肢は多いが、妊婦では禁忌であったり、使用が躊躇されることが多い。しかし、今回のアルドメット(メチルドパ)はPIH(妊娠高血圧症候群)で最もよく用いられている内服降圧薬の1つである。

 

 

その他にも、ヒドララジン、ラベタロール、長時間型ニフェジピンなどが内服薬で使用を認められている。

 

この患者くらいの血圧であれば、臓器障害がなければ経過観察でも良いようだが、そこは医師の判断である。アルドメット(メチルドパ)750mg/日で開始となり、血圧が120前後くらいで推移するようになった。

 

妊婦になるといつもビビッてしまうので、いい勉強になった。

 

まとめ

  • アルドメット(メチルドパ)はα2受容体を刺激し、降圧作用を示す。
  • アルドメット(メチルドパ)はPIH(妊娠高血圧症候群)で使用が認められている降圧薬。

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