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何もつなげられない。
ジメンシー配合錠(ダクラタスビル塩酸塩、アスナプレビル、ベクラブビル塩酸塩) の作用機序の前にウイルスの増殖機構を確認する。
ウイルスの増殖機構として、
ジメンシー配合錠(ダクラタスビル塩酸塩、アスナプレビル、ベクラブビル塩酸塩) は3つの成分からなる配合剤である。
ゲノムなどのかなり難しい話なので、複製段階を阻害することがわかればよい。
ジメンシー配合錠(ダクラタスビル塩酸塩、アスナプレビル、ベクラブビル塩酸塩)と、スンベプラ・ダクルインザを、ジェノタイプ1bで未治療のC型慢性肝炎患者でSVR12率(投与終了後12週時点のHCV RNA持続陰性化率)を比較した試験結果があった。ジメンシー配合錠(ダクラタスビル塩酸塩、アスナプレビル、ベクラブビル塩酸塩)は95.9%で、スンベプラ・ダクルインザは86.7%となっていた。
その他にも様々な条件下での比較があったが、ジメンシー配合錠(ダクラタスビル塩酸塩、アスナプレビル、ベクラブビル塩酸塩)の方が上回っていた。これほどの差があると、ベクラブビルの存在の大きさを感じる。ベクラブビルというより、NS5Bの関与が大きいのではないだろうか。
1錠あたりには、ダクラタスビル15mg、アスナプレビル100mg、ベクラブビル37.5mg入っている。スンベプラ・ダクルインザの時には、ダクラタスビルは1日1回60mgだった。しかしダクラタスビル30mg1日2回と、ダクラタスビル60mg1日1回を比較した際にAUCがほぼ同程度だったという結果から1日2回になっている。これによって他の薬と同様に1日2回で統一となっている。
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コンプライアンスが治療結果に関わる薬なので、正しく内服することが重要。メーカーさんいわく、治療に失敗した人は様々な理由で4週間以内に飲まなくなった人たちだったそうだ。
添付文書にも明記されているが、毎週の肝機能検査が必要。ジメンシー配合錠(ダクラタスビル塩酸塩、アスナプレビル、ベクラブビル塩酸塩)を使用する医師ならさすがにチェックするだろうが、薬剤師も忘れずにチェックすることが大事。
ジメンシー配合錠(ダクラタスビル塩酸塩、アスナプレビル、ベクラブビル塩酸塩)の勉強会をした。またしてもC型肝炎である。この薬は先に出ていたスンベプラ・ダクルインザにベクラブビルを加えたイメージの薬である。先に述べたように、スンベプラ・ダクルインザと比べても、試験結果はよい。
試験結果は良いが、もちろん失敗をする可能性もある。治療に失敗するとこわいのは、多剤耐性である。しかし、ジメンシー配合錠(ダクラタスビル塩酸塩、アスナプレビル、ベクラブビル塩酸塩)の試験結果では、治療に失敗したとしても、多剤耐性を起こさなかったようだ。よって万が一失敗したとしても、次の新薬を安心して待つことができるようだ。
C型肝炎の薬と言えば、併用禁忌の薬が多いが、ジメンシー配合錠(ダクラタスビル塩酸塩、アスナプレビル、ベクラブビル塩酸塩)も併用禁忌の薬が多いので注意が必要で、服用期間中はグレープフルーツジュースも控えるようにとメーカーさんは言っていた。
どんどん新しいC型肝炎の薬が出てきて、選択肢が増えてきた。それゆえに専門医による治療が今後重要となってくるだろう。