リメファー3B注射用、高カロリー輸液における、いまさらな疑問

リメファー3B注射用、高カロリー輸液における、いまさらな疑問

リメファー3B注射用はビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12が入っています。リメファー3B注射用を高カロリー輸液に入れると、ビタミンの種類が不足する他にも、保険で切られる可能性があるようです。

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リメファー3B注射用、高カロリー輸液における、いまさらな疑問

由来

  • pRIME FActor(主要素)+3B(3 種のビタミンB群)より

 

リメファーというところより、3BからビタミンBが3種類入っていることは推測できる。

 

特徴

  • ビタミン類の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)や、神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺の疾患のうち、ビタミン類の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合に対して、有用性が認められている

 

リメファー3B注射用は以下のビタミンBが入っている。

 

  • チアミンジスルフィド→ビタミンB1
  • ピリドキシン塩酸塩→ビタミンB6
  • ヒドロキソコバラミン酢酸塩→ビタミンB12

 

ここで上記ビタミンの復習をしてみる。

 

ビタミンB1

主に糖代謝に関わり、欠乏することで乳酸アシドーシス、脚気、ウェルニッケ脳症などを引き起こす。

 

ビタミンB1は腸内細菌合成が出来ないため、欠乏が予想される場合は投与しなければならない。

 

ちなみにビタミンB1のリン酸化体がチアミンピロリン酸(TPP)であり、アセチルCoAを作る際の補酵素の1つとして働く。よってこれが不足してしまうと、流れが悪くなり、逆に乳酸が作られてしまうため、乳酸アシドーシスに関わってくる。

 

ビタミンB6

主にアミノ酸代謝に関わり、欠乏することで皮膚炎や神経炎などを起こす。

 

ビタミンB6は腸内細菌合成が出来るため、欠乏しにくい。

 

ビタミンB12

主にアミノ酸代謝や赤血球合成に関わり、欠乏することで巨赤芽球性貧血などを起こす。

 

ビタミンB12は腸内細菌合成が出来るため、欠乏しにくい。しかし、胃切除者は胃粘膜から分泌される内因子が不足するため、小腸での吸収がされにくくなる。

 

用法用量

  • 1日1回10mLを緩徐に静脈内注射。適宜増減。

 

重大な副作用

  • ショック、アナフィラキシー様症状

 

経験したこと

ハイカリックRFに、リメファー3B注射用という処方が来た。

 

最近はエルネオパなどがあり、なかなか気を付ける機会が減ったため久しぶりのパターンだった。先生に問い合わせし、高カロリー用のものに変えてもらったが、やはり先生も高カロリー用のものがあったことを忘れていたようだった。

 

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高カロリー用のビタミン剤はものによっては異なるが、リメファー3B注射用と比べるとかなり多くの種類のビタミンが入っている。私は高カロリー行く人はそれだけビタミン類も不足し、合併症も起こるだろうから、高カロリー用に変えなくてはいけないと思っていた。しかし、他にダメな理由がないのか気になった。いまさらになっての疑問である。

 

高カロリー用のビタミン剤は高カロリー輸液のみに使うことなどの文言が入っているが、リメファー3B注射用は特別そういった文言は書かれていない。

 

メーカーさんに問い合わせしたところ、明確なダメという理由は他になく、保険で切られる可能性があるかもしれない、とのことだった。

 

う〜ん、そういうことなのか。やっぱり問い合わせは続けなくてはならないということを改めて認識しました。

 

そして、リメファー3Bは「さんびー」と私は呼んでいましたが、「スリービー」という読み方であるのを初めて知りました(笑)

 

まとめ

  • リメファー3B注射用は、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12が入っている。
  • 高カロリーで使う場合は、ビタミンの種類の問題以外にも、保険で切られる可能性がある。

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