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尋常性乾癬などでは免疫細胞から、TNF-α、インターロイキン17、インターロイキン23などの炎症性メディエーターが過剰に放出されていると考えられている。この炎症によって細胞が角化して、鱗屑を伴う紅斑が起こると考えられている。
ホスホジエステラーゼ4(PDE4)は、サイクリックAMP(cAMP)をAMPに分解して、免疫細胞内のシグナル調節をしている。乾癬患者ではPDE4が過剰に発現していてcAMPが低下している。cAMPの低下は、炎症性メディエーターの遊離を促進するため症状の悪化を起こす。オテズラ(アプレミラスト)はホスホジエステラーゼ4(PDE4)を阻害して、サイクリックAMP(cAMP)の濃度を上昇させることで作用すると考えられている。
以下のとおり経口投与し、6日目以降は1回30mgを1日2回、朝夕に経口投与
先ほどの特徴の項目にも記載したが、悪心、下痢、嘔吐などを防ぐために漸増する。
重度の腎機能障害患者(Cockcroft-Gault式によるクレアチニンクリアランス値が30mL/min未満)では、30mgを1日1回投与するなど、減量も考慮する。30mg を1日1回投与とする場合、投与開始時は朝の用量のみ投与する
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オテズラ(アプレミラスト)に関連して乾癬についてまとめておく。
乾癬は慢性の炎症性角化症で、銀白色の厚い鱗屑を伴う紅斑などの症状が現れる。皮疹は頭部、肘、膝、臀部などが現れやすい。乾癬は原因不明で、遺伝的素因に環境因子(生活習慣の乱れ、肥満、ストレス、飲酒、喫煙、感染症など)が加わり発症すると考えられている。乾癬は以下の大きく5つに分類される。
乾癬の治療方法は以下の4つがある。
これらを組み合わせて治療していくが、基本は外用療法となる。