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PARからparathyroidを引っ張り出せれば、副甲状腺機能亢進症に結び付けられる。
パーサビブ(エテルカルセチド)の作用機序の前に、二次性副甲状腺機能亢進症についてまとめる。
腎臓はカリウムやリンの排泄に関与している。またビタミンDを活性化させる臓器でもある。腎臓が悪くなると、これらが上手くできなくなる。よって、リンが排泄出来なくなったり、ビタミンDが活性化出来なくなる。
カルシウムとリンはシーソーのような関係で、血液中で互いの積が一定となるように動くことが多い。よってリンが上昇したら、カルシウムは下がってしまう。またビタミンDが活性化しないことで、腸管からのカルシウム吸収が低下し、血中のカルシウムが低下する。
、世界初の二次性副甲状腺機能亢進症の注射薬1.png)
カルシウムが低下起こると、体もなんとかしようと、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌を増やそうとする。副甲状腺ホルモン(PTH)は、骨からカルシウムを血液中に供給する働きがある。カルシウムが抜き取られた骨はスカスカとなり、弱まってしまう。
、世界初の二次性副甲状腺機能亢進症の注射薬2.png)
まとめると、腎臓がダメになり、リンの上昇やビタミンDが活性化しないことにより、血液中のカルシウムが低下する。それに伴い、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が増え、骨が弱まる。
これが二次性副甲状腺機能亢進症の概要である。
副甲状腺細胞表面にカルシウム受容体があるが、この受容体は副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌を抑制したり、副甲状腺ホルモン(PTH)の生合成を抑制するのに関与している。
パーサビブ(エテルカルセチド)の作用機序に話を戻す。パーサビブ(エテルカルセチド)は、副甲状腺細胞表面に存在するカルシウム受容体に作用し、主に副甲状腺ホルモン(PTH)分泌の抑制を増強することで効果を示す。
、世界初の二次性副甲状腺機能亢進症の注射薬3.png)
パーサビブ(エテルカルセチド)は、CYPによる代謝を受けず、CYPを阻害または誘導を起こさないため、相互作用の可能性は低くなる。
5mgで開始した場合、4週間以上あけてから増量となる。増量幅は5mgまでとなっているので、増量するならば、7.5mgか10mgとなる。
、世界初の二次性副甲状腺機能亢進症の注射薬4.png)
さらに減量などに関する記載もある。
減量するかどうかの壁は血清カルシウム濃度が8.4mg/dlを下回るかどうかがポイントになってくる。休薬に関しては血清カルシウム濃度が7.5mg/dlを下回るかどうかがポイントとなる。
パーサビブ(エテルカルセチド)5mgより開始→血清カルシウム濃度7.5mg/dl未満→パーサビブ(エテルカルセチド)休薬→心電図の検査を推奨→血清カルシウム濃度8.4mg/dl以上→休薬前の用量か、それ以下の用量で再開→血清カルシウム8.4〜10.0mg/dlを目標にパーサビブ(エテルカルセチド)を2.5〜15mg/回の範囲で調整
パーサビブ(エテルカルセチド)5mgより開始→血清カルシウム濃度7.5〜8.4mg/dl→Ca剤、ビタミンD製剤の投与又はパーサビブ(エテルカルセチド)の減量を考慮→心電図検査の推奨→血清カルシウム濃度が8.4mg/dl以上→パーサビブ(エテルカルセチド)の増量を考慮→血清カルシウム8.4〜10.0mg/dlを目標にパーサビブ(エテルカルセチド)を2.5〜15mg/回の範囲で調整
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パーサビブ(エテルカルセチド)の勉強会をした。
透析患者の二次性副甲状腺機能亢進症はレグパラ(シナカルセト)の飲み薬が今まで印象深かった。それに対し、パーサビブ(エテルカルセチド)は世界初の注射薬である。わざわざ注射なんかにしなくても・・・と思っていた。
しかし、透析患者の処方は透析日だったり、非透析日とかあったりで、さらに飲む剤数も結構多いことがある。経験上、コンプライアンスがあまりよろしくない。これが透析回路から注射を打つことができるため、医療者側が打ち忘れなければ、確実に投与することができる。確実な投与ができれば、検査結果も偏りなくデータがでてくるので、大きなメリットとなりうる。
もらった資料にリンとカルシウムの治療管理法に関してわかりやすいのがあったので、まとめたい。
、世界初の二次性副甲状腺機能亢進症の注射薬5.png)
1、2、4においてはレグパラ(シナカルセト)の増量を検討。パーサビブ(エテルカルセチド)に関しても同様の使用方法が想定される。
6、8、9においては活性型ビタミンDの増量を検討。