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イブランス(パルボシクリブ)の作用機序はCDK4/6阻害薬に分類される。
作用機序の確認にあたって、細胞分裂を確認する。細胞が増える周期には、分裂期と分裂間期があり、これを繰り返すことによって分裂を行っている。
細かく言うと、G0期(静止期)→G1(第一間期)→S期(DNA合成期)→G2期(第二間期)→M期(分裂期)→G0期・・・という風にサイクルがクルクル回っている。
文字の通り、おおまかに以下のような役割となっている。
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正常な細胞分裂は、この細胞周期を行い過不足なく増殖を繰り返している。しかし、がん患者は細胞が限りなく増殖を続けている。
ここでG1期を進めるにあたって、CDK4(サイクリン依存性キナーゼ4)とCDK6(サイクリン依存性キナーゼ6)というタンパク質が関わってくる。これらのCDK4/6が活性化することによってがん細胞が増殖すると考えられている。
イブランス(パルボシクリブ)は、このCDK4/6を阻害することによって、効果を発揮すると考えられている。
なお、CDK4/6は名前の通り、「サイクリン」依存性キナーゼであるため、サイクリンに依存する。主にサイクリンDが関わるのだが、このサイクリンDはエストロゲンなどにより活性化するため、内分泌療法(ホルモン療法)を併用することで、がん細胞の増殖をより強力に抑えられると考えられている。
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上記の作用機序のため、ホルモン療法と併用する点に注意が必要である。と言っても、レトロゾール又はフルベストラントが推奨されており、他の薬との併用は安全性や有効性は明らかになっていない。
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また、重度の肝機能障害患者では、減量を考慮とあり、75mg/日が推奨されている。
そして好中球減少症や血小板減少、非血液系などといった副作用があらわれた場合は、休薬、減量又は投与を中止すると記載あり(詳細は適正使用や添付文書参照)。減量して投与を継続する場合は125mg/日→100mg/日→75mg/日とする。減量する際には75mg/日未満に減量しない。
飲み忘れた分は飲まず、次飲むべき時に1回分飲む。
イブランス(パルボシクリブ)の勉強会をした。従来の抗がん剤はアポトーシスに持っていく形であるが、イブランス(パルボシクリブ)はCDK4/6を阻害して、細胞周期を止めるといった形である。
抗がん剤であるため副作用もやはり気になるところ。
自覚しにくいものとして、好中球減少があげられ、初回投与から15日目あたりに起こる可能性が高かったようだ。そのため、この付近では検査をした方がよいとメーカーさんは言っていた。
患者が自覚しやすいものとして、口内炎や脱毛症などもある。
しかし試験では口内炎についてはグレード1〜2であり、口腔ケアをしっかりしてもらえれば大丈夫ではないかとメーカーさんは言っていた。
脱毛症についてもウィッグをつけるほどは抜けないため、やわらかく髪を洗ったり、やさしくブラッシングをすれば、大きな問題にならないのではないかと言っていた。
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ホルモン療法で行き詰っている患者さんにイブランス(パルボシクリブ)は、新しい選択肢になりそうだ。