![ルパフィン(ルパタジンフマル酸塩)、抗PAF作用も併せ持つ抗ヒスタミン薬](../img/header.jpg)
Sponsored Link
PAF(パフ)が特徴的なので、そこは覚えやすいかも。
ルパフィン(ルパタジンフマル酸塩)の作用機序はヒスタミンH1受容体拮抗薬に分類される。それだけであれば、ただのヒスタミンH1受容体拮抗薬なのだが、抗PAF作用も併せ持つ。
PAFとは、platelet activating factorの略であり、血小板活性化因子と訳される。名前の通り、血小板を活性化させ凝集させるのに関わっている。その他にもPAFは血小板以外のマスト細胞などの様々な細胞からも産生され、炎症やアナフィラキシーなどにも関与する。
ルパフィン(ルパタジンフマル酸塩)は、くしゃみ、鼻漏、鼻閉、かゆみ、紅斑、膨疹などといったアレルギー症状を抗PAF作用を持つことによって、より強力に抑えられると考えられている。
詳しくは経験したことで。
ルパフィン(ルパタジンフマル酸塩)の勉強会を行った。ただの抗ヒスタミン薬かと思いきや、抗PAF作用も持つ新薬である。理論上、ダブルで抑えるため、より強力に抑えられるはずだ。
Sponsored Link
Sponsored Link
ルパフィン(ルパタジンフマル酸塩)は代謝されると、デザレックス(デスロラタジン)も経由する。
デザレックス(デスロラタジン)は眠気が少ないと聞くが、ルパフィン(ルパタジンフマル酸塩)は、試験データでは眠気が9.3%と比較的高めである。気になったので質問してみると、まだ原因はよくわからないとのこと。ルパフィン(ルパタジンフマル酸塩)からデザレックス(デスロラタジン)になるまでの代謝物が関わるのか、それともPAFを抑えることによる眠気なのか・・・。
しかし、メーカーさんに、「逆を返せば夕食後や寝る前とかに飲めば、かゆくて眠れない人は、もしかしたらうまく眠れるようになるかもしれない。」と言われた。発想の逆転であり、確かに日中に眠くなる人はそうした方がいいと思った。
サンプルをもらったので、朝飲んでみたが、私は日中眠くなることは無かった。やはりいつもの通り、個人差があるのだろう。