![ファムビル(ファムシクロビル)、バルトレックス(バラシクロビル)との違い](../img/header.jpg)
Sponsored Link
とても覚えやすい
ペンシクロビルは腸管からの吸収率が低いため、ファムビル(ファムシクロビル)はプロドラッグ化されて吸収率を改善している。ファムビル(ファムシクロビル)は肝代謝により、ペンシクロビルに変換される。ペンシクロビルはウイルス由来のチミジンキナーゼによりリン酸化を受ける。リン酸化されたペンシクロビルはウイルスのDNAポリメラーゼを阻害することで作用する。
バルトレックス(バラシクロビル)とファムビル(ファムシクロビル)は作用機序はほぼ同じだが、まとめた時点では以下のような違いがある。
Sponsored Link
Sponsored Link
ファムビル(ファムシクロビル)は腎排泄型薬剤であり、クレアチニンクリアランスなどの腎機能に応じて減量が望ましいとされている。(詳細は添付文書参照)
特に副作用としては、急性腎不全を抑えておく必要がある。
急性腎不全は、薬剤の結晶化による尿細管閉塞により生じる。そのため水分摂取を促す指導が重要。
ファムビル(ファムシクロビル)に関連して、単純疱疹についてまとめておく。
単純疱疹は単純ヘルペスウイルスによる感染症で、痛みや違和感などが生じて、浮腫性紅斑、小水疱などを作り、膿疱化や痂疲化する。一度感染すると皮疹が消えた後も神経節に潜伏して、免疫力低下などをきっかけにウイルスが再活性化して症状を繰り返すこともある。
単純疱疹は外用薬(アラセナ-A軟膏、ゾビラックス軟膏など)や内服薬5日間(ゾビラックス錠、バルトレックス錠、ファムビル錠など)の抗ウイルス薬を使う。ただし、外用薬と内服薬の併用は保険が切られる可能性があるため注意が必要。
これらの抗ウイルス薬で紅斑や水疱などが新たに生じない状態にし、痂疲化させることが治療の目標。