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ボノプラザンは引っ張れないが、P-CABであることは推測可能
プロトンポンプは胃の壁細胞の分泌細管と呼ばれる部位に移動して表面に現れる。そしてカリウムイオン(K+)とプロトン(H+)を交換することによってプロトン(H+)を放出する。
タケプロン(ランソプラゾール)などの従来のPPIは、酸で活性化されて、プロトンポンプとS-S結合することでプロトンポンプを阻害していた。
、従来のppiとの比較1.png)
それに対して、タケキャブ(ボノプラザン)は作用機序が少し異なる。タケキャブ(ボノプラザン)は酸による活性化を必要とせず、プロトン(H+)と引き換えに交換されるカリウムイオン(K+)と競合することでプロトンポンプを阻害する。
、従来のppiとの比較2.png)
タケプロン(ランソプラゾール)は酸によって活性化されるものの、酸性条件下では不安定であり、分泌細管に長く存在することが出来ない。分泌細管からタケプロン(ランソプラゾール)がいなくなってしまった後に、再びプロトンポンプが現れると、阻害できなくなってしまう。
それに対して、タケキャブ(ボノプラザン)は酸性条件下でも安定であるため、分泌細管に長くとどまることが出来る。イメージとしてはいつでも阻害できるようにスタンバイOKな状態でプロトンポンプを待ち構えている感じだ。待ち構えている状態でプロトンポンプが現れると、待ってましたとばかりに阻害するのである。
タケキャブ(ボノプラザン)は他のPPIと比べても、投与後速やかに酸分泌を示す。24時間胃内pHの推移のグラフを見せてもらったが、他のPPIなどでは投与7日目で食後のpHが6〜7くらいになったのに対して、タケキャブ(ボノプラザン)は投与1日目から食後のpHが6〜7くらいとなっていた。この点から見てもスピード感は全然違う。発売から少し経っているが、副作用件数もタケプロン(ランソプラゾール)とそこまで変わらず、特徴的な副作用も今のところ見られていないそうだ。
通常は1回20mgと覚えておけばよい。アスピリンやNSAIDのときだけ10mgと覚える。時々アスピリンやNSAIDで20mgの処方があるので疑義照会を忘れないように注意が必要。
タケキャブ(ボノプラザン)自体の重大な副作用は無い。
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タケキャブ(ボノプラザン)の勉強会を行った。発売当初くらいの時にも勉強会をしたので、ある程度は覚えていた気がする。
当院にはタケキャブ(ボノプラザン)は採用となっていないが、あなたの施設はどうだろうか?お薬手帳を見ても、思いのほか流行っていない気がする。以前、医師から「PPIが効いていない気がする」という相談を受けたときに、「借用にはなるけれど、タケキャブ(ボノプラザン)使ってみてはどうですか?」と提案した時にも、「何それ?」という反応をされたことを思い出した。流行らせたいメーカーの思惑とは裏腹に、医師の認知度がまだ低いのかもしれない。
ピロリ菌除菌についても、一次除菌の組み合わせ製剤のランサップのように、タケキャブ(ボノプラザン)が組み込まれたボノサップ(ボノプラザン+アモキシシリン+クラリスロマイシン)が出ている。これを聞いたとき、某格闘家ボ〇サップを思い出して笑ってしまった。他にも二次除菌のランピオンのタケキャブ(ボノプラザン)版として、ボノピオン(ボノプラザン+アモキシシリン+メトロニダゾール)も出ている。やはり従来のPPIとの違いは、ピロリの除菌だと思うのでこれからタケキャブ(ボノプラザン)がどれくらい流行るか注目していきたい。