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フォリアミンが葉酸であることは引っ張り出しやすい
フォリアミン(葉酸)の作用機序に合わせて、ビタミンの確認をしていく。
健康番組や料理番組などで、誰しもが聞いたことがあるビタミンであるが、主にビタミンは体内の酵素をサポートする働きがある。そのため欠乏してしまうと、それに応じた欠乏症状が現れやすくなってしまう。ビタミンは体内ではほぼ生合成が出来ないため、食品から摂取する必要がある。だから、「ビタミンを摂取しましょうね」と健康番組で放送されるのである。
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ビタミンは大きく、脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンに分けられる。
名前の通り、油に溶けやすいビタミンである。
具体的には、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどがある。
なお国家試験の時のゴロで、「脂溶性ビタミンだけ(DAKE)」がある。
いつもの物語すら必要ないと思う。覚えるのは脂溶性ビタミンだけなのだから。
名前の通り、水に溶けやすいビタミンである。
具体的には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ニコチン酸、ビオチン、パントテン酸、葉酸、ビタミンCなどがある。
先ほどの脂溶性ビタミンのゴロを覚えれば、消去法で水溶性ビタミンも覚えられる。ずぼらであるが、まさに覚えるのは、「脂溶性ビタミンだけ」である。
なお、葉酸は上にあるように水溶性ビタミンの1つで、細胞にとって必要なDNAなどのもととなる核酸塩基の合成やアミノ酸代謝、造血などに関わる。
消化管に吸収障害のある場合、あるいは症状が重篤な場合は注射を行う方がよい。 と記載がある。水溶性ビタミンは主に小腸から吸収されるが、脂溶性ビタミンと比べると吸収率が悪いためと思われる。
完全にプライベートな話だが、家族が一人増えることとなった。先生との診察中でのやりとりである。
私「妊娠中、食べてはいけないものとかはあるのでしょうか?」
先生「特にこれはダメというのはないですが、妊娠中は、葉酸が不足しがちなので、とるようにしてください」
家に帰っている間に、葉酸=フォリアミン(葉酸)が浮かんでいた。そもそも、フォリアミン(葉酸)もプロマックのように補充で使われるのだろうか・・・気になり添付文書を見てみると、フォリアミン(葉酸)は普通に添付文書に明記されているじゃないの(笑)
フォリアミン(葉酸)飲めばいいんじゃね?そう思って調べていると、気になる記載が。
葉酸が不足すると、二分脊椎などの神経管閉鎖障害のリスクがあるため、妊娠を計画している女性、または妊娠の可能性のある女性は、0.4mg/日の摂取を心がけるようにする。
添付文書の量だと、超えてないか、これ?
謎であるため、メーカーさんにご教授頂くことに。
私「妊婦の葉酸の推奨量が0.4mg/日となっていたのですが、フォリアミン(葉酸)適宜増減ついていると言えど、超えてしまっているような気がします。これは水溶性ビタミンだから、多くとっても排泄されてしまうからなのでしょうか?」
メーカーさん「添付文書をよくご覧になっていただくと、食事からの摂取が不十分、とあると思います。ですので、そこが大きく異なります。」
私「しっかり読んでいなくてすいません。」
メーカーさん「いえいえ、あとはおっしゃるように水溶性ビタミンで多くとっても排泄されると考えられますし、医師が監督のもと使用が必要と判断されれば使われます。補足ではありますが、食事からの摂取が十分であれば、フォリアミン(葉酸)ではなく、サプリメントの使用をご検討ください。」
私「なるほど、ありがとうございました」
というわけで、私の添付文書読み込み不足でした(笑)
先天性の脊椎形成不全による疾患であり、本来脊椎の中にある脊髄が飛び出てしまっているような状態。
妊娠初期には、神経管が作られるが、これがうまく作られないことによる。葉酸を摂取することで予防ができる。妊娠7週までが特に大事。
無事に元気な赤ちゃんが産まれますように!!