ガランターゼ(β-ガラクトシダーゼ)、母乳と粉ミルクでの飲ませ方

ガランターゼ(β-ガラクトシダーゼ)、母乳と粉ミルクでの飲ませ方

赤ちゃんにガランターゼ(β-ガラクトシダーゼ)を使う時は母乳か粉ミルクかによって飲ませ方がかわります。ガランターゼ(β-ガラクトシダーゼ)が失活するため、溶かす液体の温度は50℃以下になるように気をつけます。

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ガランターゼ(β-ガラクトシダーゼ)、母乳と粉ミルクでの飲ませ方

由来

  • β-「ガラ」クトシ「ダーゼ」より

 

β-ガラクトシダーゼから乳糖などにつなげることができる。

 

特徴

  • 安定pH領域が広い(pH4.0〜7.5)耐酸性乳糖分解酵素製剤。
  • 乳児の消化不良及び下痢の一因となる乳糖を選択的に分解する。
  • 乳児の乳糖不耐による消化不良の便性並びに便回数を改善する。

 

乳糖は別名ラクトースと呼ばれる。ラクトースは2つの糖からなり、1つはグルコース、2つ目はガラクトース

 

ラクトースはβ-ガラクトシダーゼと呼ばれる酵素によって、グルコース、ガラクトースに分解される。

 

 

小児などのミルクには乳糖が含まれているが、一部の小児は乳糖を分解する酵素が少なかったり、働きがいまいちだったりして、分解がうまく行われないことがある。その結果、下痢を起こしたりする。これを乳糖不耐症と呼ぶ。

 

ガランターゼ(β-ガラクトシダーゼ)は、分解する酵素を補うことで作用を示す。

 

用法用量

乳児の乳糖不耐により生ずる消化不良の改善
  • 1回0.25〜0.5gを哺乳時同時に経口投与。

 

 

経管栄養食、経口流動食など摂取時の乳糖不耐により生ずる下痢などの改善
  • 摂取乳糖量10gに対して1gを食餌とともに投与。適宜増減

 

ガランターゼ(β-ガラクトシダーゼ)の赤ちゃんへの飲ませ方は経験したことでまとめる。

 

重大な副作用

  • ショック症状、四肢冷感、顔面蒼白、チアノーゼ、下痢、腹部膨満、嘔吐等

 

経験したこと

開局一番でガランターゼ(β-ガラクトシダーゼ)の処方が小児科から来た。

 

小児科の門前ではないため、他の薬局から譲ってもらって対応したのだが、全く扱ったことがなかったのでまとめておく。

 

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赤ちゃんへの飲ませ方

ガランターゼ(β-ガラクトシダーゼ)を赤ちゃんに使う際は、母乳か粉ミルクによって飲ませ方が異なる。

 

母乳の場合

ガランターゼ(β-ガラクトシダーゼ)1回分をおちょこなどにあけて、ぬるま湯を飲める量入れて溶かして授乳の途中で飲ませる。

 

 

粉ミルクの場合

粉ミルクを哺乳瓶で溶かして、冷めた後にガランターゼ(β-ガラクトシダーゼ)を加えて溶かしてから飲ませる。溶けないときは、哺乳瓶を振り混ぜて溶かしてもOK。

 

 

いずれの方法でも、インタビューフォームによると「0〜50℃では失活せず,60℃では失活」とあるため、溶かす液体の温度が50℃以下になるように気をつける必要がある。

 

まとめ

  • 乳糖はラクトースであり、β-ガラクトシダーゼによって分解される。
  • 赤ちゃんにガランターゼ(β-ガラクトシダーゼ)を使う時は、母乳か粉ミルクかによって飲ませ方が変わる。
  • ガランターゼ(β-ガラクトシダーゼ)が失活するため、溶かす液体の温度が50℃以下になるように気をつける。

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