生物のまとめ

生物のまとめ記事一覧

細胞内小器官の働き

私たちは細胞からなり、その細胞の中も様々な小器官が存在します。今回は細胞内小器官について見ていきたいと思います。細胞内小器官私たちのような真核細胞では核膜に包まれた核が存在し、核の中にはDNAなどがあります。核の他にも以下のような細胞内小器官が存在します。ミトコンドリア小胞体ゴルジ体リソソームペルオ...

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細胞周期、アポトーシスとネクローシス

前回の細胞内小器官の働きでは細胞内小器官について見ました。今回は細胞周期について見ていきます。細胞周期細胞が増える周期には、分裂期と分裂間期があり、これを繰り返すことによって分裂を行っています。細かく言うと、G0期(静止期)→G1(第一間期)→S期(DNA合成期)→G2期(第二間期)→M期(分裂期)...

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複合脂質、ホスファチジルコリン(レシチン)の働き

脂肪酸やグリセロールの他にリン酸などを含むものを複合脂質といい、今回は複合脂質について見ていきます。複合脂質は親水性と疎水性があるため、界面活性作用があります。このことから細胞膜の構成成分となったりします。複合脂質は大きく以下の2つにわけられます。グリセロ脂質;骨格にグリセロールを含む脂質。さらに、...

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神経系1、大脳

このカテゴリーでは、解剖学の基本やゲノムなどの範囲をまとめていきたいと思います。今回は神経系のうち大脳をメインに見ていきたいと思います。神経系は脳をはじめ重要な器官です。解剖学的には神経系は中枢神経系と末梢神経系に分けられます。中枢神経系はさらに脳や脊髄、末梢神経系は脳神経や脊髄神経に分類されます。...

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神経系2、間脳、脳幹、小脳

前回の神経系1、大脳に続き、今回は脳の残りの部分を見ていきます。今回見るのは以下のものです。間脳脳幹小脳間脳間脳は視床下部と視床からなります。視床下部視床下部は多くの機能があります。自律神経系の調節;脊髄と脳幹を連絡して、自律神経系を調節する脳下垂体機能の調節;下垂体前葉ホルモン放出ホルモンと抑制ホ...

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神経系3、脊髄

前回の神経系2、間脳、脳幹、小脳までで脳について見ました。中枢神経系は脳だけでなく脊髄もありました。今回は脊髄について見ていきます。脊髄脊髄は外側にある白質と、内部にある灰白質と呼ばれるところがあります。そして図のように、灰白質の後ろのでっぱりを後角、前のでっぱりを前角と言います。知覚神経などの終末...

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神経系4、脳神経と脊髄神経

前回の神経系3、脊髄では脊髄を見てきました。今回は末梢神経系を見ていきます。まず末梢神経系は脳や脊髄から出ていて、体の各部位と連絡している神経を言います。末梢神経を解剖学的にわけると、脳神経と脊髄神経にわけることができます。脳神経脳神経は全部で12対あり、それぞれ脳から出る順番に従ってT〜12(表示...

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神経系5、体性神経系と自律神経系

前回の神経系4、脳神経と脊髄神経ではを見てきました。今回は体性神経系と自律神経系を見ていきます。前回の終わりに、薬学部では特に自律神経系が重要になってくるという話をしました。なので、自律神経系は特に頑張ってください。体性神経系体性神経系はさらに知覚神経と運動神経にわけることができます。知覚神経は感覚...

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神経系6、神経細胞の構造

前回の神経系5、体性神経系と自律神経系では主に自律神経系の話をしました。今回は神経組織を作る神経細胞などを見ていきます。神経細胞神経細胞は、細胞体、樹状突起、軸索から構成されています。樹状突起には受容体があり、前回などにお話しした化学伝達物質を受け取ります。そうすることで電気的な興奮が起こり、細胞体...

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骨の構造

前回の神経系6、神経細胞の構造までで神経系を見てきました。今回は骨について見ていきます。骨の構造骨は体の構造を決めたり、臓器を守ったりする役割がありますが、さらに細かく見てみると以下のようなものからできています。骨組織骨髄軟骨組織骨膜骨組織骨組織は多くの細胞からなり様々な働きを持ちます。中でも、骨形...

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筋肉1、骨格筋の収縮

前回の骨の構造では骨について見てきました。今回からは筋肉を見ていきます。筋肉は横紋筋と平滑筋にわけることができます。横紋筋はさらに骨格筋と心筋にわけることができます。特に骨格筋について今回は見ていきたいと思います。骨格筋骨格筋は骨格や皮膚に存在していて、横紋構造と呼ばれる構造をとります。骨格筋は運動...

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筋肉2、心筋の収縮

前回の筋肉1、骨格筋の収縮では骨格筋について見ました。今回は心筋について見ていきたいと思います。心筋心筋はその名の通り心臓の壁に存在する筋肉です。前回の骨格筋と同じように横紋筋の1つで、横紋構造を持ちます。私たちが自分の意志で心臓を動かしたり止めたりできないように、自律神経によって心臓の動きは調節さ...

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筋肉3、平滑筋の収縮

前回の筋肉2、心筋の収縮では心筋について見ました。今回は平滑筋について見ていきたいと思います。平滑筋平滑筋は血管、腸管、気管、尿管、胃、膀胱、子宮などに存在する筋肉で、横紋構造は持ちません。これらの臓器は自律神経に支配されていて自分の意志で動かすことはできません。では、平滑筋の収縮も見ていきましょう...

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皮膚の構造

前回までの筋肉3、平滑筋の収縮で筋肉を見てきました。今回は皮膚です。皮膚は発汗のイメージが強いですが、それ以外にも異物が外部から侵入するのを防ぐバリア機能としても働いています。皮膚は大きく2つにわけることができます。表皮真皮真皮の下には皮下組織があり主に脂肪組織からできています。表皮表皮は外側から角...

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循環器1、心臓の構造

前回の皮膚の構造では皮膚について見ました。今回は心臓や血管について見ていきたいと思います。心臓の構造心臓は左右上下に部屋を持ち、上の部分を心房、下の部分を心室と呼びます。そのため、左上の部屋を左心房、右上の部屋を右心房、左下の部屋を左心室、右下の部屋を右心室と呼びます。そして、心臓から出ていく血管を...

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循環器2、刺激伝導系と心電図

前回の循環器1、心臓の構造では心臓の形などを見ました。今回は刺激伝導系について見ていきます。刺激伝導系心臓には刺激伝導系という電気のようなものが走っていて、その電気がうまく伝わることで拍動します。その伝わり方は、洞房結節→房室結節→ヒス束→左脚右脚→プルキンエ線維という順番に伝わります。これらの電気...

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リンパ液の流れ

前回の循環器2、刺激伝導系と心電図では刺激伝導系について見ました。今回はリンパ系を見ていきます。リンパ系は主に免疫応答に関わりますが、その他にも体液バランスの維持や血漿タンパク質の維持、脂質の運搬などに関わります。リンパ液の流れ動脈の血液が毛細血管からしみだして間質に入ります。この液を間質液と呼びま...

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呼吸器系、気管や肺の構造

前回のリンパ液の流れではリンパ系を見ました。今回は呼吸器系を見ていきます。気管や肺の構造気管は長さ10cmくらいの管で、U字の軟骨と平滑筋からできています。気管の内側は粘膜で覆われていて、杯細胞や線毛細胞が存在しています。もし異物が来た場合、異物は杯細胞から出てくる粘液にからめとられて、線毛によって...

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消化器系1、胃とプロトンポンプ

前回の呼吸器系、気管や肺の構造では呼吸器系を見ました。今回は消化器系のうち主に胃などを見ていきます。口腔消化器系は食べ物を取り込んで、消化、吸収を行い、不要物を排泄します。まず食べ物が最初に来るのが口腔です。口腔は消化のための準備を行う場所です。歯で食べ物を細かくするイメージの強い口腔ですが、他にも...

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消化器系2、小腸と大腸

前回の消化器系1、胃とプロトンポンプでは胃を見てきました。今回は腸を見ていきます。腸は、小腸と大腸と大きく2種類わけることができます。小腸小腸は消化と吸収のほとんどを行い、腸線から腸液が出ています。腸液は弱アルカリ性で膵酵素や胆汁などが含まれています。小腸は胃側から十二指腸、空腸、回腸となっていて、...

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消化器系3、肝臓と膵臓

前回の消化器系2、小腸と大腸では腸について見ました。今回は肝臓などを見ていきます。肝臓肝臓は肝初回通過効果などの解毒のイメージが強い臓器ですが、その他にも胆汁を作ったりしています。胆汁は脂質の乳化をして脂質の消化吸収を助けます。肝臓で作られた胆汁は胆嚢に貯められた後に、胆管を通り十二指腸に分泌されま...

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泌尿器系、腎臓の働き

前回の消化器系3、肝臓と膵臓では、消化器系について見ました。今回は泌尿器系について見ていきます。泌尿器系は腎臓、尿管、膀胱、尿道などからなり、体内の水分や電解質、酸塩基平衡の調節に関わります。腎臓腎臓はそら豆のような形をしていて、以下のような働きをしています。老廃物や異物の排泄体液や電解質のバランス...

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内分泌系1、ホルモンとフィードバック機構

前回の泌尿器系、腎臓の働きでは腎臓について見ました。今回はホルモンについて見ていきます。ホルモンと聞くと、焼き肉のホルモン食べたくなってきます(笑)ホルモンホルモンは恒常性の維持や、成長、発達、生殖、代謝などを調節に関わります。ホルモンは内分泌器官から分泌され、血液を介して全身に運ばれます。標的とな...

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内分泌系2、視床下部と脳下垂体のホルモン

前回の内分泌系1、ホルモンとフィードバック機構ではホルモンの概要について見ました。今回は視床下部と脳下垂体のホルモンについて見ていきます。視床下部ホルモン視床下部から出てくる視床下部ホルモンには以下のようなホルモンがあります。副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン;下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモンの分泌...

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内分泌系3、甲状腺ホルモン

前回の内分泌系2、視床下部と脳下垂体のホルモンでは視床下部のホルモンを見ました。今回は甲状腺のホルモンを見てみます。甲状腺ホルモン甲状腺は気管の前にあり、細かく見てみると濾胞と呼ばれる球形の袋のようなものがあります。この甲状腺濾胞細胞から、甲状腺刺激ホルモンの働きによって甲状腺ホルモンが分泌されます...

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内分泌系4、副腎皮質ホルモン

前回の内分泌系3、甲状腺ホルモンでは甲状腺ホルモンについて見ました。今回は副腎ホルモンです。副腎皮質ホルモン副腎皮質ホルモンは様々な作用を持ち、私たちにとってなくてはならない存在です。副腎は外側の副腎皮質、内側の副腎髄質という構造をとっていて、副腎皮質はさらに3つの層からなっていて、外側から、球状層...

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内分泌系5、消化器系のホルモン

前回の内分泌系4、副腎皮質ホルモンでは副腎皮質ホルモンを見ました。今回は消化器系のホルモンを見ていきます。今回見る消化器系のホルモンは以下のホルモンです。インスリングルカゴンソマトスタチンガストリンセクレチンコレシストキニンインスリンインスリンはβ細胞から分泌されるポリペプチドです。β細胞で、プレプ...

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エイコサノイド、プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエン

前回の血液系、赤血球、白血球、血小板では血液について見ました。今回はエイコサノイドについて見ていきます。オータコイドオータコイドは生理的にあるいは病態的に出現する生体内活性物質で、微量で生理活性を示します。今まで神経伝達物質やホルモンなどを見てきましたが、オータコイドも似たようなイメージで別名、局所...

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感覚器、眼と耳

前回の内分泌系5、消化器系のホルモンまででホルモンについて見ました。今回は感覚器のうち眼、耳などを見ていきます。眼眼は言わずもがな、視覚でとても重要な役割を果たしていて、以下のような組織が存在します。角膜;外界の像を眼内に取り入れる虹彩;瞳孔括約筋、瞳孔散大筋があり、これらを調節して同行へ入る光の量...

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血液系、赤血球、白血球、血小板

前回の感覚器、眼と耳では眼と耳について見ました。今回は血液について見ていきます。血液血液は体の中をめぐり、酸素や炭酸ガス、栄養素や代謝産物、イオンや水、ホルモンなどを運搬します。その他免疫などの生体防御や、血液凝固などにも関わります。血液を遠心分離にかけると、血球と、それ以外の黄色っぽい血漿にわけら...

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セロトニンはトリプトファン、ヒスタミンはヒスチジンから作られる

体の中の反応には様々な生理活性物質が関係してきます。今回は生理活性アミンについて見ていきます。生理活性アミンの代表例には以下のようなものがあります。セロトニンヒスタミンセロトニンセロトニンは腸クロム親和性細胞にほとんど存在して、セロトニンはセロトニン(5-HT)受容体を介して作用します。セロトニン受...

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アンギオテンシン、ブラジキニンの作用

前回のセロトニンはトリプトファン、ヒスタミンはヒスチジンから作られるでは生理活性アミンについてみました。今回は生理活性ペプチドについて見ていきます。生理活性ペプチドには以下のようなものがあります。アンギオテンシンブラジキニン心房性ナトリウム利尿ペプチドアンギオテンシン生理活性ペプチドのアンギオテンシ...

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糖の性質、D体L体、エピマー、アノマーなど

私たちは普段食事から栄養をとっています。そしてその栄養の中で重要なものの1つに糖質があります。今回は糖の特性について見ていきます。糖の構造糖の代表例にグルコース(C6H12O6)があり、何種類かの表現方法があります。まずはじめにFischer式で表すと上の図のように鎖状構造で表されます。次にC1位の...

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単糖と二糖類、ペントースとヘキソース

前回の糖の性質、D体L体、エピマー、アノマーなどでは糖の基本について見ました。今回は単糖と二糖類について見ていきます。まず糖類について見る前に国家試験的に重要な変旋光や還元性について見ていきます。変旋光、還元性グルコースなどの糖を水に溶かすと、旋光度が徐々に変化してα体とβ体の平衡混合物となって旋光...

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多糖類、単純多糖と複合多糖

前回の単糖と二糖類、ペントースとヘキソースでは単糖などを見ました。今回は多糖類を見ていきたいと思います。多糖類はその名の通り、単糖が多くつながってできたものです。結合する糖によって、以下の2つに大きく分けられます。単純多糖複合多糖単純多糖単純多糖は1種類の糖で作られていて、別名ホモ多糖とも呼ばれます...

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グリコーゲンの合成と分解

前回の多糖類、単純多糖と複合多糖では多糖類などについてみました。多糖類の1つにグリコーゲンがあることを紹介しましたが、今回はグリコーゲンについてもっと細かく見てみたいと思います。グリコーゲンの合成グリコーゲンは、肝臓や筋肉に貯められている複合多糖です。グリコーゲンはグルコースがα(1→4)結合や、α...

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糖新生の概要

前回のグリコーゲンの合成と分解ではグリコーゲンについて見ました。グリコーゲン以外の血糖を回復させる方法には他にもあり、それが糖新生です。今回は糖新生を見ていきます。糖新生冒頭でも言ったように、糖新生は糖質の補給が不足した時に、乳酸、糖原性アミノ酸、グリセロールなどからグルコースが作られることを言いま...

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タンパク質の高次構造と変性と塩析

タンパク質は私たちの体には必要不可欠な栄養素です。今回はタンパク質の構造や性質について見ていきたいと思います。ペプチド結合タンパク質はアミノ酸が多くつながってできています。アミノ酸のα-カルボキシ基と、別のアミノ酸のα-アミノ基が脱水することでつながります。この結合をペプチド結合と呼びます。タンパク...

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酵素の性質、基質特異性、最適温度、最適pH

私たちの体の中では、生成、転換、分解など様々な酵素反応が起こっています。今回は、酵素について見ていきたいと思います。酵素酵素は一般的にタンパク質からできていて、生体内の反応を速度に関わる触媒に関わるものを言います。酵素には以下のような種類があります。酸化還元酵素(オキシドレダクターゼ);酸化還元に関...

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反応速度、ミカエリスメンテン式

前回の酵素の性質、基質特異性、最適温度、最適pHでは、酵素の性質について見ました。今回はミカエリスメンテン式について見ていきたいと思います。反応速度前回では酵素は生体内の反応に関わっていると言いました。私たちの体は恒常性を保つようにコントロールされています。つまりたくさん必要な時は酵素反応がたくさん...

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DNAの複製に関わる酵素

DNAが受け継がれるというような話をしますが、受け継ぐためには正しく複製(コピー)をしなければなりません。今回からDNAの複製について見ていきます。今回は特に複製に関わる酵素について見ていきたいと思います。DNAの複製の総論DNAは二重らせん構造をとりますが、この二本鎖DNAもとに新たに二本鎖DNA...

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DNAの変異、ミスセンス変異、ナンセンス変異、フレームシフト変異

前回のDNAの複製に関わる酵素では、複製について見ました。複製をする時に、たまに間違えてしまうという話をしましたが、今回はその変異の種類について見ていきたいと思います。DNAの変異DNAが間違えたもので残ってしまうと正しくタンパク質が作られなかったり、色々と問題が出てきます。そのため正しく情報が残さ...

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DNAやRNAの核酸塩基の覚え方

薬学部では遺伝子やゲノムの勉強もあり、特に私の母校では1年生の前期であるゲノムは絶対再試に回してはいけない科目と言われてきました。ただこの分野を難しく感じる方もいると思います。今回は核酸塩基についてまとめていきたいと思います。核酸核酸とはDNAとRNAの総称です。DNAやRNAについては、また別ペー...

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DNAの二重らせん構造と水素結合

前回のDNAやRNAの核酸塩基の覚え方では核酸塩基についてまとめました。今回はDNAの構造について見ていきたいと思います。DNAと言えば、あの二重らせん構造が有名ですよね。あの二重らせん構造を見ると、なんか理系だなと感じてしまいます(笑)私の大学の文化祭のポスターに二重らせんがドーンと大きく書いてあ...

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染色体の構造、クロマチン、ヌクレオソーム、ヒストン

よく親子の顔が似ていて、「あれは遺伝してるね」と言って話したりするかと思います。今回は遺伝について見ていきたいと思います。ゲノムある生物における全遺伝情報をゲノムと呼びます。ヒトのゲノムは約30億塩基対からなっていて、その中に約3万の遺伝子が存在されると考えられています。ちなみに遺伝子とは、遺伝現象...

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ヌクレオチドの生合成、denovo経路とサルベージ経路

前回のDNAやRNAの核酸塩基の覚え方では核酸塩基についてまとめました。今回はヌクレオチドの合成について見ていきます。ヌクレオチドの合成は、プリンかピリミジンかで異なってきます。プリンヌクレオチドの生合成プリンヌクレオチドの生合成には、denovo経路とサルベージ経路があります。ヌクレオチドを紙とす...

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転写プロモーター、エンハンサー、サイレンサー、エキソン、イントロンなどのまとめ

前回の染色体の構造、クロマチン、ヌクレオソーム、ヒストンでは遺伝子について見ました。今回は遺伝子に関わる用語について見ていきたいと思います。今回は以下の用語を確認します。転写プロモーターエンハンサー、サイレンサーエキソン、イントロン癌遺伝子転写の概要タンパク質を作るには転写と呼ばれるステップが必要で...

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翻訳の概要、開始コドンと終始コドン

前回の転写プロモーター、エンハンサー、サイレンサー、エキソン、イントロンなどのまとめでは転写の概要について見ました。今回は翻訳の概要について見ていきたいと思います。翻訳の概要転写で作られたmRNAは核内からリボソームに移されます。リボソームはrRNAとリボソームタンパク質から作られています。復習にな...

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遺伝子のクローニングとcDNAライブラリー

特定の遺伝子を含む組み換えDNAを大腸菌などの宿主細胞に組み込んで、増殖させることで同じ配列をもつDNA(クローン)を量産することができます。これをクローニングと呼びます。クローニングをうまく利用することでホルモンやサイトカインなどの有用なタンパク質を作り出したりすることができます。今回は遺伝子のク...

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新型コロナウイルスにおけるPCR法の原理

新型コロナウイルスの検査方法で圧倒的に有名になったPCR法。今回はPCR法についてまとめていきたいと思います。PCR法PCRはpolymerase chain reactionの略で、ポリメラーゼ連鎖反応と訳されます。PCR法は遺伝子疾患や、細菌・ウイルス感染症の診断、犯罪捜査での個人同定などに使わ...

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DNAの塩基配列の決定方法、サンガー法(ジデオキシ法)

DNAの塩基配列を決定する方法にはサンガー法(ジデオキシ法)や、マクサム・ギルバート法などがあります。今回はDNAの塩基配列決定方法の代表例としてサンガー法(ジデオキシ法)について見ていきたいと思います。サンガー法(ジデオキシ法)を聞くと、遊戯〇の雷魔神サンガを思い出します。さらに雷魔神サンガと聞く...

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DNAの検出方法、サザンブロット法

前回のDNAの塩基配列の決定方法、サンガー法(ジデオキシ法)ではサンガー法について見ました。今回はDNAの検出方法としてサザンブロット法について見ていきたいと思います。プローブある遺伝子を検出したい時に、目的配列に相補的な配列をもつ放射性同位体や蛍光で標識されたDNAなどを用いますが、これをプローブ...

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異物に対する生体バリアー

私たちが細菌やウイルスなどの異物にやられてしまうと病気になってしまいます。例えば風邪やインフルエンザなどです。しかし、私たちには異物を排除して自分を守る仕組みをもち、異物にはやられにくくなっています。今回はどのようにして異物から体を守っているかについて見ていきたいと思います。まず私たちは異物に対して...

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補体とは、古典経路、第2経路、レクチン経路のまとめ

前回の異物に対する生体バリアーの最後の方で、次回は補体について見るというお話をしました。というわけで、今回は補体について見ていきたいと思います。補体とは補体とはヒトの血液中に存在するタンパク質群であり、反応を開始するトリガーを起点に連鎖的に活性化されて、最終的に様々な生物活性をもたらします。補体はタ...

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抗体の構造と働き

一般的に一度かかった感染症には二度目はかかりにくいと言われています。それは過去に出会った抗原を覚えて、二度目にかかった時に速やかな免疫応答が起こるためです。それに関わっているのが抗体です。今回は抗体について見ていきたいと思います。抗体とは抗体は免疫グロブリン(Ig;immunoglobulin)とも...

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免疫に関わる細胞、T細胞とB細胞の成熟

免疫には多くの細胞が関わります。今回は免疫に関わる細胞を見てみたいと思います。免疫に関わる細胞には以下のようなものがあります。B細胞;細胞表面に免疫グロブリン(B細胞受容体)があり、結合した抗原を細胞内に取り込み、ヘルパーT細胞に提示する。抗原刺激を受けていないナイーブB細胞は抗原刺激を受けると抗体...

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自然免疫とToll様受容体

前回の免疫に関わる細胞、T細胞とB細胞の成熟では、免疫に関わる細胞を見ていきました。今回は自然免疫について見ていきたいと思います。自然免疫自然免疫は、病原体の発見と初期の防衛を行う免疫で、マクロファージ、好中球、NK細胞、樹状細胞などが行う貪食などにより行われます。病原体などの微生物はエンドサイトー...

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獲得免疫とMHC

前回の自然免疫とToll様受容体では自然免疫について見ました。今回は獲得免疫についてより細かく見ていきたいと思います。まず獲得免疫の前にMHCについて見ておきます。MHCとはMHCはmajor histocompatibility complexの略で、主要組織適合遺伝子複合体と訳されます。臓器移植...

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臓器移植と拒絶反応

別ページ、獲得免疫とMHCで拒絶反応について軽く触れました。今回は拒絶反応について見ていきたいと思います。拒絶反応提供者(ドナー)より臓器提供され、受容者(レシピエント)に移植された時に、拒絶反応が起こる可能性があります。この拒絶されるかどうかを決めるのが、MHC抗原であり、ヒトの場合はHLA(hu...

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T型アレルギー、U型アレルギー、V型アレルギー、W型アレルギー

別ページ、アレルギーとアナフィラキシー、原因と症状と対策にもあるように身近にもアレルギーが潜んでいます。今回はアレルギーの分類を免疫の観点から見ていきたいと思います。まずアレルギーは4種類に分類されます。T型アレルギーU型アレルギーV型アレルギーW型アレルギーこれらのうち、T型アレルギー、U型アレル...

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細菌の構造

細菌は球菌、桿菌、らせん菌など様々な形をとり、0.5〜2μmくらいの大きさで単細胞生物です。私たちには見えませんが、身の回りには多くの細菌がいます。そして細菌は様々なゲノム関係でプラスに働くこともあれば、純水に病気を起こしたりマイナスに働くこともあります。今回は細菌の構造について見ていきたいと思いま...

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細菌の増殖機構と影響因子

前回の細菌の構造では細菌にどのような器官からなっているのかを見ました。今回は細菌の増殖機構について見ていきたいと思います。細菌の増殖機構細菌は外部から栄養を取り込んで得たエネルギーを使って、細胞構成成分の合成や遺伝物質の複製を行って、二分裂増殖します。細菌は経時的に増殖量を測定すると以下のようなグラ...

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グラム染色の手順、グラム陽性菌とグラム陰性菌

細菌の分類方法には色々な方法があり、その1つにグラム陽性菌やグラム陰性菌があります。今回はグラム陽性菌やグラム陰性菌についてみていきます。グラム陽性菌とグラム陰性菌の代表例には以下のようなものがあります。グラム陽性菌;黄色ブドウ球菌、レンサ球菌、セレウス菌、炭疽菌、破傷風菌、ボツリヌス菌、ウェルシュ...

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グラム陽性菌の代表例

前回のグラム染色の手順、グラム陽性菌とグラム陰性菌ではグラム陽性菌やグラム陰性菌について見ました。今回はその中でもグラム陽性菌の代表例である以下のものについて見ていきたいと思います。ブドウ球菌属レンサ球菌属ジフテリア菌炭疽菌ボツリヌス菌破傷風菌ウェルシュ菌ブドウ球菌属ブドウ球菌属は通性嫌気性菌で、芽...

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グラム陰性菌の代表例

前回のグラム陽性菌の代表例ではグラム陽性菌を見ました。今回はグラム陰性菌の代表例として以下のものを見ていきたいと思います。大腸菌赤痢菌サルモネラ属菌コレラ菌腸炎ビブリオ緑膿菌ヘリコバクターピロリ大腸菌大腸菌は通性嫌気性菌で、芽胞は作りません。大腸菌は、腸炎や下痢などの腸管感染症の原因となり、腸管病原...

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ウイルスの構造と増殖

前回のグラム陰性菌の代表例までは細菌を見てきました。今回はウイルスの構造や増殖について見ていきたいと思います。ウイルスとは近年コロナウイルスなどで注目を集めているウイルスですが、まずウイルスは細菌と比べて、はるかに小さく細胞構造を持ちません。また自分でATPを産生したり、タンパク質の合成ができず、自...

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