肝性脳症治療薬は増えてしまったアンモニアを減らす

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肝性脳症治療薬、アンモニアを減らせ!!

肝臓は代謝に関わっており、肝性脳症の原因物質であるアンモニアも無毒化してくれています。

 

 

しかし、何らかの原因で肝機能が低下すると、アンモニアが体内にたまり、肝性脳症となってしまいます。肝性脳症の症状としては、異常行動、はばたき振戦、意識障害などがあります。

 

アンモニアの生成

肝性脳症の原因となるアンモニアは、腸内細菌によってタンパク質が分解されると生成します。

 

 

よって肝性脳症を予防するには、過剰なタンパク質を摂取しないことが大事です。また便秘になってしまうと、腸内細菌がタンパク質を分解しやすくなってしまうため、便秘にならないことも重要です。

 

肝性脳症治療薬

原因となるアンモニアを増やさないようにする薬が使われます。肝性脳症治療薬には以下のようなものがあります。

 

  • 高アンモニア血症改善薬
  • アミノ酸製剤
  • 抗菌薬

 

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高アンモニア血症改善薬

モニラック(ラクツロース)、ポルトラック(ラクチトール)

 

  • 血中アンモニア濃度低下

 

これらは経口投与されると、未変化のまま大腸に到達します。その後、腸内細菌によって分解されて、乳酸や酢酸などの有機酸を生成します。これらの有機酸は腸管内のpHを低下させるために、アンモニアの産生を抑制します。

 

 

またこれらの有機酸は腸管運動を亢進するため、便秘の予防にもなります。

 

アミノ酸製剤

アミノレバン(アミノ酸配合)

 

  • アミノ酸バランスの改善

 

アミノ酸にはいくつか種類があり、分岐鎖アミノ酸芳香族アミノ酸というグループがありますが、分岐鎖アミノ酸と芳香族アミノ酸の比をFischer比と呼びます。肝不全などでアミノ酸の代謝異常が起こると、体内のアミノ酸のバランスが崩れ、Fischer比の低下が起こります。

 

 

先ほどアンモニアはタンパク質から作られるという話をしました。肝性脳症の患者さんにとって過剰なタンパク質は悪影響を与えますが、そもそもタンパク質は人間にとって必要なものです。そのため、減らし過ぎるのも問題です。

 

アミノレバン(アミノ酸配合)は芳香族アミノ酸を制限して、分岐鎖アミノ酸アミノ酸を多く含んでいるため、肝不全患者にもバランスがとれた栄養を供給することができます。

 

リーバクト(分岐鎖アミノ酸製剤)

 

  • 分岐鎖アミノ酸の補充

 

アルブミンは水分の保持などに関わる重要なタンパクですが、主に肝臓で作られます。肝硬変などで肝細胞が破壊されていると、作りにくい状態となっています。

 

 

さらに先ほどお話したように、肝不全では分岐鎖アミノ酸が低下しています。分岐鎖アミノ酸はアルブミンの材料にもなります。リーバクト配合顆粒(イソロイシン、バリン、ロイシン)は最適な配合バランスでこれを補充し、アルブミンを増やします。

 

 

抗菌薬

カナマイシン(カナマイシン)、リフキシマ(リファキシミン)

 

  • 腸内細菌の減少

 

冒頭で腸内細菌によって、アンモニアが発生するという話をしました。これらの薬は吸収が悪いことを逆手にとって腸内細菌に効果を示します。

 

ここでは詳細は割愛しますが、カナマイシン(カナマイシン)はアミノグリコシド系、リフキシマ(リファキシミン)はリファマイシン系となります。

 

カナマイシン(カナマイシン)はいわゆる適応外使用という形で暗黙の了解で使われますが、リフキシマ(リファキシミン)は適応がしっかり肝性脳症となっています。

 

まとめ

  • 肝性脳症はアンモニアの増加が原因となる。
  • 肝性脳症治療薬は、アンモニアを減らす薬が使われる。
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