白内障治療薬、水晶体とタンパク質

白内障治療薬、水晶体とタンパク質

白内障は水晶体のタンパク質が異常変質することが原因と考えられています。白内障治療薬は、白内障の進行を防止するだけなので、根本的な治療には手術が必要です。

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白内障治療薬、水晶体とタンパク質

白内障は、眼の水晶体という部分が濁ってしまい、視力障害が起こります。水晶体は、カメラで言うところのレンズに該当し、光を屈折させてピント調節をしています。

 

 

そのため白内障になると、視界が霞んだり、視力が低下します。また夜間の街灯がまぶしく感じたりすることもあります。

 

白内障と水晶体

水晶体はタンパク質などからできています。トリプトファンの代謝異常によって生じるキノイド物質と呼ばれる物質が水晶体のタンパク質と結合し、異常変質を起こします。異常変質が起こり、タンパク質が塊となると、水晶体がだんだん濁ってきてしまうと考えられています。

 

水晶体のタンパク質の異常変質が起こる要因として、加齢や紫外線などがあります。

 

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白内障治療薬

白内障を根本的に改善するには手術が必要です。患者さんに話を聞くと、手術はあっという間に終わってしまうそうです。

 

そして、手術をすると視力が劇的に改善するようで、「手術後、鏡で自分の顔を見て、こんなにしわくちゃばあさんだったなんて思わなかったわよ。」と面白いエピソードを語ってくれる患者さんもいました。

 

 

白内障治療薬は、白内障を改善させるのではなく、進行を防止するだけなので、注意が必要です。

 

カリーユニ(ピレノキシン)

 

  • キノイド物質の水晶体タンパク質への結合防止

 

キノイド物質が、水晶体のタンパク質にくっつくのを阻害して、水晶体の異常変質を抑えます。

 

 

白内障と言ったら、カリーユニ(ピレノキシン)ってくらい現場では使われていると思います。使う患者さんは基本高齢であることが予想され、また白内障の進行自体気づいていない患者さんもいます。そのため、適当に点眼する患者がいるため、注意が必要です。

 

この前、新規の風邪の患者のお薬手帳を見たら、別の眼科でカリーユニ(ピレノキシン)が出たのが、2年前。投薬を終え、お会計が1200円くらいで、患者ははじめ千円札1枚を出し、小銭入れから100円玉を探そうとしていました。どうやら100円玉の数字が見えないらしく、千円札2枚でお会計しようとしていました。

 

私「100円玉、小銭入れにありましたが?」

 

患者「数字が見えないのよ」

 

私「他の薬局さんで、カリーユニ(ピレノキシン)かなり前に出ていますけど、眼科には行っていますか?」

 

患者「全然行ってないわ。目薬も良くならないから使ってないし。」

 

眼科受診を進めたが、あの患者は眼科に行ったのだろうか・・・

 

タチオン(グルタチオン)

 

  • グルタチオンの補充

 

水晶体にはグルタチオンと呼ばれる物質があり、水晶体の透明度の維持に関わると言われています。白内障患者では、水晶体のグルタチオンの量が低下すると言われていて、タチオン(グルタチオン)はグルタチオンを補充することで、白内障の進行を防止します。

 

まとめ

  • 白内障は水晶体のタンパク質の異常変質が原因
  • 白内障治療薬は進行を防止するだけなので注意が必要。

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