薬は本来体で起こる生体反応を人工的に起こすことによって効果を示すものが多いです。薬は作用によってアゴニスト(作動薬)とアンタゴニスト(拮抗薬)にわけることができます。
![コリン作動薬、直接型](../img/header.jpg)
コリン作動薬、直接型
コリン作動薬は、作用によって直接型と間接型に分けることができます。直接型は、ムスカリン性アセチルコリン受容体(M受容体)に直接働きかけて、様々な効果を示します。
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前回の、副交感神経のまとめ、アセチルコリンの生合成と不活化では、副交感神経についてまとめました。副交感神経は、節後線維がコリン作動性神経で、M受容体にくっつくことで効果を示すというものでした。
今回は、コリン作動薬についてお話します。
アドレナリン作動薬と同じように、M受容体にくっつくことで出てくる効果を知っておくことがまず重要です。最低限以下のものは知っておいた方が良いでしょう。
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では、薬をみていきます。まずコリン作動薬も、アドレナリン作動薬と同じように、直接型と間接型にわけることができます。
今回は直接型を確認していきます。
M受容体に直接働きかけて作用します。ゴロを使って覚えましょう。
イメージづくりの物語を。
コリン星からやってきたベタベタネコに侵略されそうになりました。地球滅亡の危機に、あるプロハンターが現れました。
プロハンターが華麗にベタベタネコを狩り、地球の平和は保たれました。プロハンターは地球を守った報奨金としてピロカルピンをせびりましたとさ。
4級アンモニウム化合物であり、消化管吸収が悪いです。そのため注射で腸管麻痺や円形脱毛症に使われます。
コリンエステラーゼによる分解を受けにくく、腸管麻痺や尿閉などに使われます。
サラジェンは、シェーグレン症候群の口腔乾燥などに使われます。サンピロは点眼薬として、緑内障などに使われます。
外用液として、円形脱毛症などに使われます。
こちらもサラジェンと同じく、シェーグレン症候群の口腔乾燥に使われます。