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貧血になると、体に酸素が運ばれにくくなり、めまいふらつきなどをはじめ様々な症状を引き起こします。貧血にはいくつか種類があり原因が異なってきます。
赤血球ができるまでに以下の図のような過程を経て作られます。
それぞれの貧血は、これらの過程で異常が起こっています。
貧血治療薬には以下のようなものがあります。
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鉄を補充することでヘモグロビンの合成を促進します。
鉄欠乏性貧血は、貯蔵鉄、血清鉄の順番で減っていきます。お金で例えるならば、貯金を切り崩して、お財布のお金を保っている状態です。
そのため、鉄剤を投与するとまずお財布のお金である血清鉄が増えていきます。お財布のお金に十分余裕が出てきたら、貯金である貯蔵鉄も増えていきます。よって症状が改善したとしても貯金までは回復していないことがあるため、しばらく飲み続けることを伝えた方がよいでしょう。
あと薬の色で黒色便などが出ることも伝えないと、患者さんが驚いてしまうことがあります。
ビタミンB12を補充することで巨赤芽球性貧血(悪性貧血)などに使われます。
ビタミンB12が吸収されるには、胃の壁細胞から分泌される内因子と呼ばれるタンパク質が必要です。内因子が不足しビタミンB12の吸収が抑制されると巨赤芽球性貧血(悪性貧血)が起こりやすくなります。内服だと吸収が悪いため、注射薬が適応となります。
葉酸を補充することで巨赤芽球性貧血(悪性貧血)などに使われます。
エリスロポエチンを補充することで、腎性貧血などに使われます。エリスロポエチンは腎臓で作られるため、腎機能障害が起こり産生が低下すると腎性貧血となります。
ネスプ(ダルベポエチンアルファ)も、ミルセラ(エポエチンベータベゴル)も注射薬であり、かつ毎日注射する薬ではないため注意しましょう。