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前回は末梢性筋弛緩薬などをまとめました。今回は中枢性のものをまとめます。中枢性筋弛緩薬は脊髄の反射を抑えることで作用します。
では、反射とはなんでしょうか?簡単に言うと、無意識に起こる反応になります。反射は誰しもが一度は経験したことがある反応です。よく沸騰したやかんに誤って触ってしまい、「熱っ!!」と手を引っ込める反応も反射です。私はやかんというより、レンジでチンしたものを取り出そうとしたときによく「熱っ!!」っとやります(笑)
反射は素早い反応を示すために、脳で考えている時間はありません。そのため、脊髄が中枢として働く特殊な反応です。まず反射の中心の場となる脊髄についてみてみましょう。
脊髄は、外側にある白質と、内部にある灰白質と呼ばれるところがあります。そして図のように、灰白質の後ろのでっぱりを後角、前のでっぱりを前角と言います。
知覚神経などの終末が後角にあり、そこから流れてきた情報は、前角にある運動神経の細胞体が受け取り、骨格筋へと流れていき反射が起こります。
反射は大きく2種類にわけられます。
多シナプス反射のイメージは下の図のようなイメージになります。
先ほどのやかんの例に沿ってあげると、やかんに触れる→知覚神経が感じとり、情報を流す→後角よりやかんに触れた情報が流れてくる→間の神経をはさむ→運動神経に情報が伝わる→前角より情報が流れていく→骨格筋に伝わり、手を引っ込める。
主にシナプスによる反射を抑制することで作用します。抑制する反射によってわけられます。
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単シナプス反射は抑制しません。腰背痛などに使われます。
テルネリン(チザニジン)は中枢性α2受容体刺激作用も持ち、脊髄反射抑制作用等を示します。またギャバロン(バクロフェン)については名前の通りGABAB受容体にも作用してGABAと同様の抑制作用があります。