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抗がん剤などの副作用での吐き気は、患者さんにとっては耐えがたい苦痛となり治療効果にも大きな影響を与えます。その苦痛を少しでも和らげてくれるのが制吐薬になります。
まず薬の前に吐き気がどのようにして起こるのかを確認します。
大きく以下の3つにわけられます。
嘔吐中枢に情報が伝えられてしまうと嘔吐になってしまうので、その前で止めて情報を伝わらせないようにするのが制吐薬となってきます。
制吐薬には以下のようなものがあります。
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CTZのD2受容体を遮断することで嘔吐を抑えます。
ゴロを使うまでもないですが、統合失調症などでもD2受容体遮断薬は出てきますので、一応載せときます。
イメージ作りの物語を。
あるホストクラブに2mの超大型イケメンが新人で入りました。早速お客さんからドンペリの注文が入り、飲みましたが、慣れておらず吐いてしまうという物語です。
CTZや消化管の迷走神経終末の5-HT3受容体を遮断することで嘔吐を抑えます。
語尾が「〜セトロン」であるため覚えやすいと思います。
ストロカイン(オキセサゼイン)は、消化性潰瘍治療薬としても出てきましたが、胃粘膜を麻痺させて嘔吐を抑える作用もあります。
乗り物酔いなどでも吐き気を経験したことがある人は多いのではないでしょうか。これらの薬は内耳の半規管から神経を介して、嘔吐中枢に情報が伝えられるのを遮断して、嘔吐を抑制します。
CTZのNK1受容体を遮断することで、嘔吐を抑えます。イメンド(アプレピタント)は内服薬で、プロイメンド(ホスアプレピタントメグルミン)は注射薬です。
抗がん剤による制吐薬と言えば、5-HT3受容体遮断薬かNK1受容体遮断薬という感じになりますが、レジメンによって最適なものを検討していくことが必要です。