アドレナリン受容体遮断薬はα受容体やβ受容体を遮断し、効果を示す。

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抗アドレナリン薬、アドレナリン受容体遮断薬

前回まではアドレナリン作動薬を確認しました。今回からは逆の抗アドレナリン薬になります。生体反応では、反応が過剰すぎて生体に悪影響を及ぼしていることがあります。その過剰な反応を抗アドレナリン薬で元のバランスに戻すようなイメージになります。

 

アドレナリン作動薬に様々な種類があったように、抗アドレナリン薬も以下のように分けることができます。

 

 

 

簡単に言ってしまうと、アドレナリン作動薬と同じように、受容体を阻害するか、節後線維を阻害するかの違いになります。今回はアドレナリン受容体遮断薬を確認していきます。

 

アドレナリン受容体遮断薬

α受容体やβ受容体を遮断して効果を示します。アドレナリン受容体遮断薬も遮断する受容体によって、いくつかわけられます。

 

  • 選択的アドレナリンα1受容体遮断薬
  • 非選択的アドレナリンβ受容体遮断薬
  • 選択的アドレナリンβ1受容体遮断薬
  • アドレナリンαβ受容体遮断薬

 

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選択的アドレナリンα1受容体遮断薬

α1受容体を選択的に遮断することで、作用します。ゴロを使って覚えましょう。

 

  • ナフトピジル、寺の裏のブナに白のプラ、愛車で信じるドキドキたむろ。

 

 

  • ナフトピジル;ナフトピジル
  • 寺;テラゾシン
  • 裏;ウラピジル
  • ブナ;ブナゾシン
  • 白;シロドシン
  • プラ;プラゾシン
  • 愛車;α1遮断
  • 信じる;〜シン、〜ジル
  • ドキドキ;ドキサゾシン
  • たむろ;タムスロシン

 

イメージづくりの物語を。

 

あるところに、ナフトピジル君という暴走族がいました。ナフトピジル君は、日々お寺の駐車場でドリフトの練習をしていました。

 

ある日、いつものようにお寺の駐車場でドリフトをしていると、視界に白いものが入りました。気になったナフトピジル君はドリフトをやめ、確認しに寺の裏庭へ近づいていきました。

 

なんとそこには、ブナの木に白いガンプラが引っかかっているではありませんか。ナフトピジル君はガンプラが実は大好きで、風が吹いて落ちてこないかな〜と思いました。

 

しかしいっこうに、風が吹く気配はありません。仕方ないので、愛車の中で風が吹くことを信じて待つことにしました。

 

風を吹くこと信じて、ドキドキしながらたむろ、ナフトピジル君の運命やいかに。

 

ハルナール(タムスロシン)、ユリーフ(シロドシン)、フリバス(ナフトピジル)

 

  • 前立腺のα1受容体遮断作用;弛緩(排尿障害の改善)

 

ハルナール(タムスロシン)、ユリーフ(シロドシン)はより前立腺に選択性が高く、フリバス(ナフトピジル)は膀胱括約筋に選択性が高いです。

 

デタントール(ブナゾシン)、カルデナリン(ドキサゾシン)

 

  • 血管のα1受容体遮断作用;血圧下降

 

血管のα1受容体を遮断することで、血管を拡張させます。よって降圧作用が得られます。

 

ミニプレス(プラゾシン)、バソメット(テラゾシン)、エブランチル(ウラピジル)

 

  • 血管のα1受容体遮断作用;血圧下降
  • 前立腺のα1受容体遮断作用;弛緩(排尿障害の改善)

 

血管にも前立腺にも作用するので、両方の症状を持っている場合は、これらの薬が理想的です。

 

非選択的アドレナリンβ受容体遮断薬

β1受容体とβ2受容体を阻害することによって様々な効果を示します。後で出てくる、選択的アドレナリンβ1受容体遮断薬とアドレナリンαβ受容体遮断薬以外の「〜olol(〜オロール)」と覚えています。

 

インデラル(プロプラノロール)、ナディック(ナドロール)、カルビスケン(ピンドロール)

 

  • 心臓のβ1を遮断;心筋収縮力などの低下
  • 腎傍糸球体β1を遮断;レニンの分泌低下
  • 気管支のβ2を遮断;気管支収縮
  • 肝臓のβ2を遮断;血糖値の低下

 

上記の作用を持つため、狭心症や高血圧などに使われます。気管支収縮するため喘息患者などには禁忌です。

 

リズモン(チモロール)

 

  • 毛様体の輸入動脈血管のβ2を遮断;眼房水の減少

 

眼房水を減少させ、点眼薬として緑内障に使われます。

 

ハイパジール(ニプラジロール)、ミケラン(カルテオロール)

 

  • 心臓のβ1を遮断;心筋収縮力などの低下
  • 腎傍糸球体β1を遮断;レニンの分泌低下
  • 気管支のβ2を遮断;気管支収縮
  • 肝臓のβ2を遮断;血糖値の低下
  • 毛様体の輸入動脈血管のβ2を遮断;眼房水の減少

 

点眼薬も内服薬も存在します。

 

選択的アドレナリンβ1受容体遮断薬

β1受容体を遮断して、効果を示します。ゴロを使って覚えましょう。

 

  • Sのラジオとメットの競りで、プロのベタなあてが外れ、焦る敏腕社長。

 

 

  • S;エスモロール
  • ラジオ;ランジオロール
  • メット;メトプロロール
  • 競り;セリプロロール
  • プロ;ビソプロロール(メトプロロール、セリプロロール)
  • ベタ;ベタキソロール
  • アテ;アテノロール
  • 焦る;アセブトロール
  • 敏腕社長;β1遮断

 

イメージづくりの物語を。

 

ある市場で競りが行われていました。次の品物は、Sサイズのラジオとメット!!

 

競りのプロは、誰もこんなもの欲しがらないだろうと敏腕社長に助言していましたが、なんと大人気。アテが外れてしまって、敏腕社長がとても焦っている、状況をイメージしてください。

 

テノーミン(アテノロール)、メインテート(ビソプロロール)、ケルロング(ベタキソロール)、セロケン(メトプロロール)、アセタノール(アセブトロール)、セレクトール(セリプロロール)、ブレビロック(エスモロール)、オノアクト(ランジオロール)

 

  • 心臓のβ1を遮断;心筋収縮力などの低下
  • 腎傍糸球体β1を遮断;レニンの分泌低下

 

ここで強調しておきたいことは、β2遮断作用は弱いため、先ほどと異なり気管支喘息にも使えるというところです。またメインテート(ビソプロロール)が心不全にも使えることを知っておくと、現場で役に立つと思います。

 

アドレナリンαβ受容体遮断薬

α受容体もβ受容体も遮断します。ゴロには以下のものがあります。

 

  • モスラはアク出て、ベタベタなカルビ

 

 

  • モスラ;アモスラロール
  • アク;アロチノロール
  • ベタベタ;ラベタロール、ベバントロール
  • カルビ;カルベジロール

 

イメージづくりの物語を。いつも物語に出てくるキャラは妄想キャラが多いですが、今回出てくるモスラは実在したキャラクターです。

 

今の若者は知らないかもしれませんが、モスラという蛾みたいな怪獣がいました。(ネットで検索すれば出てきます。)

 

ここからは妄想ですが、モスラを一狩りしてこんがり肉をしようと思ったら、アクが出て、ベタベタなカルビだったというお話です。

 

ローガン(アモスラロール)、アルマール(アロチノロール)、アーチスト(カルベジロール)、トランデート(ラベタロール)、カルバン(ベバントロール)

 

  • 心臓のβ1を遮断;心筋収縮力などの低下
  • 腎傍糸球体β1を遮断;レニンの分泌低下
  • 血管のα1受容体遮断作用;血圧下降

 

主に高血圧などに使われます。ここでも協調したいのが、アーチスト(カルベジロール)が心不全に使われるということです。

 

まとめ

  • 抗アドレナリン薬は、アドレナリン受容体遮断薬と、アドレナリン作動性神経遮断薬に分類される。
  • アドレナリン受容体遮断薬は遮断する部位や受容体によって作用が異なる。
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