前立腺肥大関連薬、尿道が圧迫されて排尿障害が起こる。

前立腺肥大関連薬、尿道が圧迫されて排尿障害が起こる。

前立腺肥大が起こり、尿道が圧迫されてしまうと、排尿障害などが起こってしまいます。前立腺肥大関連薬は、尿道を拡げることによって、排尿障害などを改善します。

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前立腺肥大関連薬、尿道が圧迫されて排尿障害が起こる。

前回の利尿薬の冒頭でも話したように、排尿は老廃物を出すだけでなく、その患者自身の自尊心などに関わる大切なことです。若い時は当たり前のようにできていた排尿ができなくなると、不自由に感じたり、落ち込んだりしてしまう方も中にはいます。

 

 

今回は排尿障害に関わる薬のうち、前立腺肥大で使われる薬をまとめていきます。

 

前立腺肥大

まず前立腺は男性にしかない生殖器の1つです。膀胱の出口で尿道を取り囲んでいて、精液の一部を作ったり、精子を守ったりしています。

 

 

性ホルモンの環境が変わったりするなどで、前立腺が肥大すると、尿道が圧迫されてしまいます。

 

尿道が圧迫されると、排尿障害などが起こってしまいます。

 

前立腺肥大症関連薬

前立腺肥大に関わる薬としては、以下のようなものがあります。

 

  • α1受容体遮断薬
  • 合成黄体ホルモン
  • 5α還元酵素阻害薬
  • ホスホジエステラーゼX阻害薬

 

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α1受容体遮断薬

ユリーフ(シロドシン)、フリバス(ナフトピジル)、ハルナール(タムスロシン)、ミニプレス(プラゾシン)、バソメット(テラゾシン)、エブランチル(ウラピジル)

 

  • α1受容体遮断作用

 

前立腺の平滑筋にはα1受容体があり、これが刺激されると筋肉が緊張し、尿道が狭まります。これらの薬はα1受容体を遮断し、前立腺によって圧迫されていた尿道を広げることができます。

 

ゴロは、抗アドレナリン薬、アドレナリン受容体遮断薬にあるので、参考にしてください。

 

合成黄体ホルモン

プロスタール(クロルマジノン酢酸エステル)、ペリアス(アリルエストレノール)

 

  • 男性ホルモンとの拮抗

 

先ほども述べたように、前立腺が肥大する原因の1つに男性ホルモンが考えられています。これらの薬は男性ホルモンの作用を弱め、前立腺の肥大を抑制します。

 

ゴロを使って覚えましょう。

 

  • 君マジありえない

 

 

  • 君;黄体
  • マジ;クロルマジノン
  • ありえない;アリルエストレノール

 

今回は物語を書くまでもないと思います。「マジでありえないんだけど」そんな感じのことを思い浮かべましょう。

 

5α還元酵素阻害薬

アボルブ(デュタステリド)

 

  • 5α還元酵素阻害

 

男性ホルモンの1つであるテストステロンは、5α-還元酵素によって、より強力なジヒドロテストステロンになります。アボルブ(デュタステリド)は5α-還元酵素を阻害して、ジヒドロテストステロンの生成を抑えます。

 

 

ホスホジエステラーゼX阻害薬

ザルティア(タダラフィル)

 

  • ホスホジエステラーゼX阻害

 

先ほど前立腺の筋肉が緊張し、尿道が圧迫されてしまうという話をしました。緊張してしまった筋肉を緩める物質にはNO(一酸化窒素)があります。

 

NOはグアニル酸シクラーゼという酵素を活性化します。グアニル酸シクラーゼが活性化すると、GTPからcGMPの生成を促進します。cGMPが増えると、血管を拡げ、筋肉緩めます

 

 

筋肉を緩めるcGMPですが、cGMPは、ホスホジエステラーゼX(PDEX)という酵素によって、5’-GMPに分解されます。ザルティア(タダラフィル)は、ホスホジエステラーゼXを阻害することで、cGMPの分解を防ぎます。

 

まとめ

  • 前立腺肥大が起こることによって、尿道が圧迫されて排尿困難などがおこる。

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