アドレナリン作動薬、混合型

アドレナリン作動薬、混合型

アドレナリン作動薬の混合型は、直接型と間接型両方の作用を併せ持っています。またリズミック(アメジニウム)はノルアドレナリンの再取り込みを阻害することによって昇圧作用を示します。

Sponsored Link

アドレナリン作動薬、混合型

前回の、アドレナリン作動薬、間接型では間接型をまとめました。いよいよ最後の混合型です。

 

 

混合型

直接型と間接型両方の作用を持ち合わせている薬です。ゴロなど使わなくても覚えられると思いますが、どうしても覚えられなければ、川柳風に覚えます。

 

  • エフェドリン、ドパミン混ぜて、ドカルパミン

 

 

  • エフェドリン;エフェドリン
  • ドパミン;ドパミン
  • 混ぜて;混合型
  • ドカルパミン;ドカルパミン

 

そのままなので解説するまでもないと思います。ドカルパミンはドパミンのプロドラッグなので、そちらを覚えておけば川柳を使わずとも覚えられると思います。

 

エフェドリン(エフェドリン)、メチエフ(dl-メチルエフェドリン)

 

  • 血管のα1刺激;血管収縮
  • 気管支のβ2刺激;気管支拡張

 

直接作用はβのみのため、α作用はタキフィラキシーが生じる不思議な薬です。そのためタキフィラキシーを生じると、β作用しか出てこなくなります。

 

どういうことかと言いますと、エフェドリン(エフェドリン)、メチエフ(dl-メチルエフェドリン)は間接作用があるため、ノルアドレナリンの遊離を促します。出てきたノルアドレナリンはα受容体にもβ受容体にもくっつくため、それぞれの効果が得られます。

 

その状態でタキフィラキシーが生じて、ノルアドレナリンが枯渇してしまうと、間接作用でα受容体もβ受容体も刺激出来なくなります。

 

しかし、エフェドリン(エフェドリン)、メチエフ(dl-メチルエフェドリン)は直接作用として、β受容体を刺激する作用を持つためタキフィラキシーを生じたとしても、β受容体は直接刺激することができるんですね。

 

 

イノバン(ドパミン)

 

  • 腎血管のD1刺激(少量);腎血流量の増加
  • 心臓のβ1刺激(中等量);心収縮力の増強
  • 血管のα1刺激(大量);血管の収縮

 

量によって刺激する受容体が変わるこれまた不思議な薬です。間接作用は中等量で出てきます。

 

タナドーパ(ドカルパミン)

 

  • 腎血管のD1刺激;腎血流量の増加
  • 心臓のβ1刺激;心収縮力の増強
  • 血管のα1刺激;血管の収縮

 

先ほども言ったように、ドパミンのプロドラッグです。イノバン(ドパミン)は緊急時に注射で使われますが、タナドーパ(ドカルパミン)は内服薬なので離脱しようとするときに使われます。

 

その他のアドレナリン作動薬

現場で良く使われる薬なので、ついでにまとめておきます。

 

Sponsored Link

Sponsored Link

 

リズミック(アメジニウム)

 

  • ノルアドレナリン再取り込み阻害作用;主に昇圧作用

 

ノルアドレナリンと競合して末梢の神経終末に取り込まれることによって、ノルアドレナリンの神経終末への再取り込みを抑制します。透析で良く出る薬です。

 

まとめ

  • アドレナリン作動薬の混合型は、直接型と間接型の作用を併せ持つ。

就職や転職でお悩みの方はコチラ!私はここで年収120万円上がりました

Sponsored Link