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がんなどと共に、多くの患者さんが関心を持つ脳梗塞。発見が遅れたりすると命に関わりますし、急性期を脱しても後遺症が残ることがあります。脳は、運動や感覚など様々な指令を出しているため梗塞部位によって、後遺症は人それぞれです。
全て大事な機能ではありますが、薬剤師としてアンテナを張るべきなのは、運動障害、嚥下障害、視野障害です。なぜなら薬のコンプライアンスに関わってくるからです。脳梗塞は再発しないように予防しないことが重要ですので、薬のコンプライアンスをしっかり維持することが再発防止のカギになってきます。
私の経験では、30代で脳梗塞をしてしまった患者さんがいました。残薬が多いため、患者さんに聞くと「薬が押し出せない」と訴えがありました。本来は処方時などに気づくべきでしたが、問い合わせをしてすぐに一包化にしてもらいました。当たり前のことをしただけですが、後日患者さんから感謝されたことがあります。
このように予防することが大事ですが、脳梗塞後の症状を改善する薬がいくつかあります。今回はその代表的なものをまとめました。
血管平滑筋を弛緩させる作用と、α受容体遮断作用、Ca2+拮抗作用により、血管を広げて血流を増加させます。後遺症のめまいなどに使われます。
脳血管を拡張させるだけでなく、血小板凝集抑制作用なども持ちます。後遺症の意欲低下などに使われます。
抗アレルギー作用も持ち、気管支喘息などにも使われる変わった薬です。後遺症のめまいなどに使われます。
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ドパミンは気持ちを興奮させたりする作用があるため、D2受容体を遮断することで、それを抑えます。後遺症の攻撃的行為などの改善に使われます。
パーキンソンやインフルエンザなどにも使われます。詳しい作用機序はわかっていませんが、後遺症の意欲低下などに使われます。
有機の話になるのでここでは割愛しますが、フリーラジカルは血管を傷つけたりする物質です。そのフリーラジカルを消去することで、増悪を防ぎます。