![抗アドレナリン薬、アドレナリン作動性神経遮断薬](../img/header.jpg)
Sponsored Link
前回の、抗アドレナリン薬、アドレナリン受容体遮断薬では受容体の方を確認しました。今回はアドレナリン作動性神経遮断薬です。
交感神経節後線維に作用して、交感神経の機能を抑えます。アドレナリン作動性神経遮断薬はupregulationという現象が起こる可能性があります。アドレナリン作動性神経遮断薬によって、ノルアドレナリンの遊離が抑制されると、神経の方もどうにかして、神経伝達をしようとします。神経伝達を増やすにはどうするか。ノルアドレナリンの受けてである受容体を増やそうとするのです。このような現象をupregulartionと言います。
Upregulationが起こり、受容体が増えた状態で、アドレナリン作動薬を投与したらどうなるでしょうか?
くっつく受容体がたくさんあるため、かなりの効果が出る危険性があるため注意しなければなりません。
さて、アドレナリン作動薬神経遮断薬ですが、大きく2つにわけることができます。
Sponsored Link
Sponsored Link
名前の通り、ノルアドレナリンを枯渇させることで作用します。
ドパミンやノルアドレナリンの取り込みを阻害します。取り込めなくなったドパミンやノルアドレナリンはMAOによって代謝されるため、これらが枯渇していきます。
中枢などのアドレナリンα2受容体を刺激することで作用します。ゴロで覚えましょう。
イメージづくりの物語を。
バカンスでグアムに来ていました。あまりもの開放感に昼間からお酒をがぶがぶ飲んでしまい、アルコール中毒となってしまいました。
誰も助けてくれず、路上で寝ていたら、グアムの暑い日差しの刺激でとても日焼けしてしまったというお話です。
血管運動中枢のα2受容体を刺激することで、末梢血管が拡張して降圧作用を示します。また、アドレナリン作動性神経にもα2受容体があり、これを刺激するとノルアドレナリンの遊離が抑えられます。