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眼には瞳があり、暗いところでは大きくなり、明るいところでは小さくなります。鏡を見ながら、自分の目に光を当てると、ギュイーンっとなって面白いです(笑)瞳が小さい状態を縮瞳、瞳が大きい状態を散瞳と言います。
眼の治療や検査には、縮瞳や散瞳を必要とするものがあり、今回はそれをまとめます。
眼には、瞳孔括約筋と瞳孔散大筋という2つの筋肉があります。瞳孔括約筋にはM3受容体、瞳孔散大筋にはα1受容体が関わります。NARUT〇のうちはイタ〇の、万華鏡写輪眼をイメージしてもらうとわかりやすいのですが、瞳孔括約筋は中心の赤い丸の外側、瞳孔散大筋は、手裏剣っぽくなっている部分になります。
M3受容体が刺激されると、瞳孔括約筋は内側にキュッとなるため縮瞳します。
またα1受容体が刺激されると、瞳孔散大筋は外側に引っ張られるため散瞳します。
逆に各受容体が遮断されると、逆の作用を起こします。ややこしいのでまとめると
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散瞳薬には以下のようなものがあります。
瞳孔括約筋のM3受容体を遮断することで、散瞳を起こします。
瞳孔括約筋以外にも、毛様体筋のM3受容体も遮断します。毛様体筋のM3受容体が遮断されると、毛様体筋も弛緩します。毛様体筋の弛緩が起こると、水晶体が薄くなり、遠いところに焦点が合う遠視性調節麻痺が起こります。
私は子供のころに、ミドリンM(トロピカミド)を使ったことがあります。使うと一時的ではありますが、視界がぼやけて、あまり良く見えなくなったのを覚えています。子供ながらに、「目薬すげー」って思いました(笑)
瞳孔散大筋のα1受容体を刺激することで、散瞳を起こします。
縮瞳薬には以下のようなものがあります。
瞳孔括約筋のM3受容体を刺激することで、縮瞳を起こします。
こちらも同様に、瞳孔括約筋のM3だけでなく、毛様体筋のM3受容体も刺激します。M3受容体が刺激されると、毛様体筋も収縮が起こります。毛様体筋の収縮が起こると、今度は水晶体が厚くなり、近いところに焦点が合う近視性調節麻痺が起こります。