解熱薬、発熱とプロスタグランジン

解熱薬、発熱とプロスタグランジン

アラキドン酸からプロスタグランジンが作られます。発熱は視床下部にある体温中枢が調節していて、解熱薬は視床下部の体温調節中枢に作用することで解熱作用を示します。

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解熱薬、発熱とプロスタグランジン

どれだけ健康な人でも熱を出したことのない人はいないでしょう。私はここしばらく熱が出たことないですが、熱が出ると辛いものです。高熱が出てしまうと、水分や食事もとれなくなり、ぐったりしてしまいます。そのような時に使われるのが解熱薬です。

 

 

解熱薬の前に発熱などに関わるプロスタグランジンについて確認します。

 

プロスタグランジン

食事などによって取り込まれたアラキドン酸は、細胞膜の構成成分として存在しています。これがホスホリパーゼA2によって切り出されることで、遊離します。遊離したアラキドン酸は2つの経路によって枝分かれします。

 

1つ目は、シクロオキシゲナーゼ(COX)によってプロスタグランジンG2(PGG2)となり、他の酵素や段階を経て、PGE2を含むプロスタグランジン類トロンボキサン類などを産生します。

 

2つ目は、5-リポキシゲナーゼによって、5-ヒドロペルオキシ酸となり、こちらも他の酵素や段階を経て、ロイコトリエン類を産生します。

 

これらの経路を経て、炎症、発熱、血栓など様々な生理現象を引き起こします。

 

 

別ページ、体温の基本、発熱と解熱でもまとめていますが、次は発熱について確認します。

 

発熱

体温は視床下部にある体温中枢によって調整されています。体温中枢が、体温を上げるように、指示をすると体温が上昇します。逆に下げるように指示をすれば体温は低下します。

 

 

感染などにより細胞が損傷を受けると、発熱性物質が遊離されて、それが視床下部の体温中枢を刺激してPGE2の生成を促すとされています。

 

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解熱薬

アスピリン(アスピリン)、メチロン(スルピリン)、カロナール(アセトアミノフェン)

 

  • 体温調節中枢への作用

 

視床下部の体温調節中枢に作用して、末梢血管を拡張します。その結果、血流量を増加して熱放散を高め解熱します。解熱薬は基本的に頓服で出されることが多いです。この頓服の指示内容は、先生によって考え方がまちまちなので服薬指導の時に指示があったかどうかを確認する必要があるでしょう。

 

なおメチロン(スルピリン)は経験上、年配の先生が出すことが多いです。

 

まとめ

  • アラキドン酸からプロスタグランジンがつくられる。
  • 発熱は視床下部にある体温中枢によって調整されている。
  • 解熱薬は体温調節中枢に作用することで熱放散を高めて解熱する。

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