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前回の度数分布表とヒストグラム、例題編では、度数分布表を作り、さらにヒストグラムまで作りました。統計学のテストでは基本的に数字を出すだけで終わりですが、本来はその数字から何が考えられるのかを考えないともったいないです。そこで今回はさらに度数分布表やヒストグラムから何が読み取れるのかということで応用編としてみていきたいと思います。
早速例題です
次のデータは、発展途上国と先進国の出生率である。発展途上国と先進国のそれぞれの度数分布表とヒストグラムを作れ。またそれぞれを比較して何が読み取れるか自由に考察せよ。
度数分布表とヒストグラムはそれぞれ以下のようになるかと思います。
発展途上国の方が、先進国より出生率が高いです。
また発展途上国では、1.99〜4.53と出生率が小さい国から大きい国まであります。(別ページで出てくる散らばりが大きいということになります)一方で、先進国は1.39〜1.84と発展途上国と比べて散らばりが小さいです。
発展途上国の散らばりの理由としては発展途上国の中でも、さらに貧しい発展途上国から先進国寄りの発展途上国と格差があることが原因と思われます。
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次のデータは、発展途上国と先進国の乳児死亡率である。発展途上国と先進国のそれぞれの度数分布表とヒストグラムを作れ。またそれぞれを比較して何が読み取れるか自由に考察せよ。
度数分布表とヒストグラムは以下のようになるかと思います。
先進国と比べて発展途上国の方が乳児死亡率が圧倒的に高く、約10倍近く発展途上国の方が乳児死亡率が高いことがわかります。乳児死亡率が高くなる理由としては、食事が満足にいかないことや、医療が十分に行われていないことなどが想定されます。
出生率が高い国では乳児死亡率はどのような傾向があるか考察せよ。
例題1と例題2より出生率が高い国(発展途上国)では、乳児死亡率が高いことがわかりました。
一概には言えませんが、先進国のように経済的に豊かになると晩婚化が進み出生率が減ります。そして経済が発展するとそれだけ医療も充実するので乳児死亡率も下がると推測されます。発展途上国ではこれの逆のことが起こっていると考えられます。