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前回の人口静態統計、国勢調査とは?では人口などについて見ました。人口に関わるイベントには死亡があります。今回は死亡に関する指標について見ていきます。
死亡に関する指標には以下のようなものがあります。
死亡率は年央の人口1000人当たりの数として表したものです。一般的に死亡率は加齢をともに増えていき、年齢によって差が出てきます。そのため、年齢構成が異なる人口集団の死亡率を比較するのには適していません。
例えば、若者しか住んでいない町Aと、高齢者しか住んでいない町Bとで比べたら、圧倒的に町Bの死亡率が高くなります。
歪みを補正したものが、次の年齢調整死亡率となります。
先ほどの構成年齢による歪みを補正したものが年齢調整死亡率です。年齢調整死亡率は、ある基準人口を用いることで補正を行います。その基準人口は昭和60年モデルです。
一般的に老年人口が多い地域では、死亡率は年齢調整死亡率より大きくなります。
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日本のように平均寿命が長ければ良いですが、発展途上国では若くして亡くなることもあります。50歳以上死亡割合は名前の通り、死亡した人のうち、50歳以上の人がどれだけいるかを表すため、50歳以上生き延びられる国は高くなることがわかります。そのため、国際的な健康水準を比較できます。
乳児死亡率は出生数のうち、乳児の死亡数が占める割合を言います。
これを理解するには、まず出生数をまとめましょう。
さらに乳児の定義は生後1年未満を言います。ここの数字を引っ掻けてくるのでしっかり覚えましょう。「乳」離れするのは一歳からと「乳」つながりで覚えましょう。
新生児死亡率は出生数のうち、新生児の死亡数が占める割合を言います。
同様に新生児の定義は生後4週未満を言います。これも覚え方としては、1週間、1ヶ月、1年と日付の単位は増えていくと思います。先ほどの乳児は1年だったため、新生児は1ヶ月≒4週間とすると覚えやすいです。
早期新生児死亡率は出生数のうち、早期新生児の死亡数が占める割合を言います。
早期新生児の定義は生後1週未満を言います。先ほどの新生児は1ヶ月≒4週間だったため、それに早期とつくため、早期新生児は1週間とすると覚えやすいでしょう。
死産率は出産数のうち、妊娠満12週以降の死産数が占める割合を言います。
死産の定義は妊娠満12週以降の死児の出産を言います。これも掛け算のゴロで、4×3=12(しさんじゅうに)を使うと覚えやすいです。
周産期死亡率=[(妊娠満22週以降の死産数+早期新生児死亡数)/(出生数+妊娠満22週以降の死産数)]×1000
と表されます。
周産期は妊娠満22週以降+生後1週未満と定義されています。ただ言葉だけ見てもパッとしないので、今までのまとめも含めて以下の図で抑えましょう。