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前回のカイ二乗分布表の読み方と例題ではカイ二乗分布表からアナログ方式で横軸の値を出しました。今回はExcelを使ったカイ二乗分布の横軸の出し方をみていきたいと思います。

前回やったカイ二乗分布の自由度4における面積が95%の例についてExcelで求めてみます。
先に完成図を載せておきますので適宜参照しながら進めてください。

はじめに以下のセルに、わかりやすいように項目を打ちます。
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項目が打ち終わったら、最初にB2セルを埋めます。今回は右側の面積が95%なのでB2セルに「0.95」と打ちます。
次に自由度は4なので、B3セルには「4」と打ちます。
最後にB5セルをクリックして、メニューバーより、関数の挿入をクリックして「CHISQ.INV.RT」を選びます。CHISQ.INV.RT関数は、カイ二乗分布の右側の面積に該当する横軸を求められる関数です。
CHISQ.INV.RTを選ぶと確率のところに面積を打つので「B2」、自由度のところに自由度を打つので「B3」と打ちます。そうすると、カイ二乗分布の横軸の値が出てきます。

練習としてもう1つやってみましょう。次も前回やったカイ二乗分布の自由度4における面積が5%の例についてExcelで求めてみます。
と打ち、C4セルをクリックして「CHISQ.INV.RT」を選び、確率のところに「C2」、自由度のところに「C3」と打ちます。そうすると前回カイ二乗分布表で求めたのと同じように9.48が出てくると思います。
最後に補足としてCHISQ.INV.RTに似たものに、CHISQ.INVがあります。CHISQ.INVはカイ二乗分布の左側の面積に該当する横軸を求められる関数です。そのため、最初は左側の面積がカイ二乗分布で自由度4の左側の面積95%が0.710723だったわけですから、逆を言えば右側の面積は5%なわけです。そのため
と打ち、CHISQ.INVを用いて、確率のところに「E2」、自由度のところに「E3」と打つと、当然ですが、横軸は同じ0.710723が出てきます。