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ヒストグラムの作り方、基礎編
前回の度数分布表の作り方、基礎編では度数分布表を見ました。今回はヒストグラムについて見ていきたいと思います。
ヒストグラムとは
度数分布表を作るそもそもの目的は、まったく意味不明な数字データから特徴がわかりやすくなるようなグラフを作るというものでした。ヒストグラムと聞くと聞いたことがなくて身構えてしまいますが、いわゆる棒グラフのことです。ヒストグラムは以下のようにして作ります。
- 横軸に階級値を書く
- 縦軸に度数(相対度数)を書く
では前回作った度数分布表をもとにヒストグラムを作ってみましょう
横軸に階級値を書く
横軸は階級値です。階級値は143、148、153、158、163、168の6つあるので、今回は最小値143と最大値168が入るように横軸を作ります。
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縦軸に度数(相対度数)を書く
縦軸は度数であったり、相対度数であったりします。今回はシンプルな度数の場合で話を進めます。先ほどの階級値の度数はそれぞれ以下のものが対応します。
- 階級値143;度数1
- 階級値148;度数3
- 階級値153;度数9
- 階級値158;度数15
- 階級値163;度数9
- 階級値168;度数3
縦軸は最小値が1、最大値が15なので、見やすいように0〜20の度数で設定しました。
ヒストグラムからわかること
元のデータではただの数字の並びにしか見えなかったものが、ヒストグラムを作ることでよりデータの特徴が直感的に見えるようになります。前回の最後の方でお話しした度数分布表からわかることであった
- 156〜160にデータが集まっている。
- また156〜160を起点にして身長が低い方にも高い方にも左右対称にデータが分布している。
この2点が、よりはっきりと見えてくるのではないかと思います。言い方があれですが、度数分布表では子供には特徴を見抜くことが難しかったとしても、ヒストグラムでは子供でも特徴を見抜けるくらい見やすくなっているのではないかと思います。
意味不明だった元のデータから、度数分布表やヒストグラムを作ることで全体の雰囲気を直感的につかむことができるというのがご理解いただけたでしょうか?次回は度数分布表とヒストグラムの例題編でより理解を深められればと思いますので、引き続きおつきあいください。
まとめ
- ヒストグラムの横軸は階級値、縦軸は度数(相対度数)などにより描かれる
- 度数分布表やヒストグラムを作ることで、元のデータからは見えてこなかった特徴をより直感的に感じることができる
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- 今まで見てきた度数分布表とヒストグラムの作り方をもとに、例題を交えてさらに理解できるようにします。度数分布表とヒストグラムを慣れるまで繰り返しましょう。