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前回の正の相関と負の相関までで、単相関係数を確認しました。今回は相関比をみてみたいと思います。
単相関係数は、数量データと数量データの組み合わせでした。今回見る相関比は数量データとカテゴリーデータの組み合わせにおける指標を言います。早速例題を見てみましょう。
薬剤師を15人集めて、年齢と物理、生物、化学の中で好きな科目を聞いたところ以下のデータが得られた。この時の相関比を求めよ
まずアンケート結果をグラフにすると、以下のようになります。
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相関比は、以下のように求めることができます。
また意味不明だと思うので1つずつ見ていきます。
級内変動は、各カテゴリーデータの偏差を足したものです。まず、各カテゴリーデータの平均値を出すと、
次に各偏差を出します。
級間変動を求めるには、今回の例でいくと以下のように求められます。
全体の平均値が不明のため、まず求めると
これらを最初の相関比=級内変動/(級内変動+級間変動)に代入して
これが答えです。
前回の単相関係数は−1〜+1の範囲でしたが、相関比は0〜+1の範囲となります。なぜなら相関比の式からもわかるように偏差の和であるため、マイナスが出てこないからです。ただ考え方は単相関係数と同じく、明確な基準はなく0に近いほど無関係で、+1に近いほど2変数が関連しているといえます。また参考程度ですが、相関比と関連性の目安は以下のように考えられています。
よって、先ほどの例題は非常に強く関連していると言えます。ちなみに私は先ほどの3科目では化学が好きですが、皆さんはどれが好きですか?薬学部あるあるだと思いますが、おそらく物理は少ないと思います(笑)