細胞内小器官にはミトコンドリア、小胞体、ゴルジ体、リソソーム、ペルオキシソームなどが存在します。これらがうまく働くことで細胞の機能が保たれています。
感覚器、眼と耳
感覚器の眼のうち、水晶体は白内障、毛様体は緑内障に関わります。耳は聴覚だけでなく、平衡感覚に関わり、前庭や半規管が重要な役割を果たしています。
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前回の内分泌系5、消化器系のホルモンまででホルモンについて見ました。今回は感覚器のうち眼、耳などを見ていきます。
眼は言わずもがな、視覚でとても重要な役割を果たしていて、以下のような組織が存在します。
これらの中で薬学部でおさえておきたいのは、水晶体と毛様体です。なぜなら水晶体は白内障治療薬、毛様体は緑内障治療薬に関わるからです。
水晶体はタンパク質などからできています。トリプトファンの代謝異常によって生じるキノイド物質と呼ばれる物質が水晶体のタンパク質と結合し、異常変質を起こします。異常変質が起こり、タンパク質が塊となると、水晶体がだんだん濁ってきてしまうと考えられています。水晶体のタンパク質の異常変質が起こる要因として、加齢や紫外線などがあります。
毛様体で作られる眼房水は増えすぎてしまうと、眼圧の上昇をもたらします。そのため眼房水の大部分はシュレム管から流出して調節されています。眼房水の出口であるシュレム管の近くの構造に隅角というものがあります。この隅角の構造によって、開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障にわけられます。
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耳も言うまでもなく聴覚でとても重要な役割を果たしています。その他耳は、聴覚以外にも平衡感覚にも関与しています。耳の構造は以下のようになっています。
耳も薬学部的におさえておきたいのは、前庭や半規管です。なぜならこれらの平衡感覚に関わるものは、めまい治療薬に関わるからです。