細胞内小器官にはミトコンドリア、小胞体、ゴルジ体、リソソーム、ペルオキシソームなどが存在します。これらがうまく働くことで細胞の機能が保たれています。
内分泌系3、甲状腺ホルモン
甲状腺ホルモンは甲状腺濾胞細胞から分泌され、カルシトニンは傍濾胞細胞から分泌され、パラトルモンは副甲状腺から分泌されます。
Sponsored Link
前回の内分泌系2、視床下部と脳下垂体のホルモンでは視床下部のホルモンを見ました。今回は甲状腺のホルモンを見てみます。
甲状腺は気管の前にあり、細かく見てみると濾胞と呼ばれる球形の袋のようなものがあります。この甲状腺濾胞細胞から、甲状腺刺激ホルモンの働きによって甲状腺ホルモンが分泌されます。甲状腺ホルモンは以下のように作られます。
甲状腺ホルモンの作用には以下のようなものがあります。
甲状腺の働きを理解することで、甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症の治療薬の理解につながります。
甲状腺濾胞細胞の間には、傍濾胞細胞があります。傍濾胞細胞からはカルシトニンが分泌されます。カルシトニンは骨吸収を抑制などして血中のカルシウムの濃度を低下させます。
カルシトニンに対してパラトルモンは骨吸収を促進などして血中のカルシウム濃度を上昇させます。パラトルモンは副甲状腺から分泌されます。
Sponsored Link
Sponsored Link
カルシトニンとパラトルモンは国家試験的には、どこから出てきてどういう作用があるのかをしっかりおさえることが大事です。どうしてもカルシトニンとパラトルモンを覚えられない人へのゴロです。
イメージ作りの物語です。避難訓練で防火シャッターを下げて、生徒たちは服とパラソルを頭の上にあげて逃げているところを想像してください。パラソルはともかく、服をなぜ上げているかは謎です(笑)